テルモが1500億円規模の買収提案か。[更新] テルモの買収が決まる(記事最後)。

 

テルモがアボット・ラボラトリーズの医療機器部門の一部について買収を提案

日経新聞によると、テルモは米医薬品・医療機器大手アボット・ラボラトリーズの医療機器部門の一部について買収を提案したとのこと。

 

  • テルモは米医薬品・医療機器大手アボット・ラボラトリーズの医療機器部門の一部について買収を提案

 

テルモ。1921年創業の老舗の医療機器製造販売会社。アボットの一部事業に対して買収提案というおもしろい話題が飛び込んできました。

 

 

テルモのアボット事業買収額は1500円規模か

上記日経新聞によると、買収額は1500億円規模となる可能性があるとのこと。

 

  • 買収額は1500億円規模となる可能性

 

買収額は1500億円規模。けっこうな額ですね。売り手はアボット。最近会社の戦略の関係で事業の売却など進めている大手の会社です。さて、いったいテルモはアボットのどんな事業を買収したいんでしょうか。

 

 

テルモはアボットのどの事業に関心があるのか

上記日経新聞によると、心臓血管治療用機器などが対象とみられるとのこと。

 

  • 心臓血管治療用機器などが対象とみられる

 

心臓血管。ここで勝負に出ると。納得です。つまり、テルモは、テルモが一番勝負できるところをさらに強化し、グローバルで競争したいって考えでしょう。

 

 

テルモは心臓血管カンパニーを拡大させることで、グローバル競争でガチに勝負にでるのか。テルモのカンパニー制について。

テルモは巨大会社で、カンパニー制をとっています。テルモの3つのカンパニーとは何でしょうか。テルモのホームページによると、それは、以下の3つです。

 

  1. 心臓血管カンパニー
  2. ホスピタルカンパニー
  3. 血液システムカンパニー

 

この中で特に規模がでかいのが、心臓血管カンパニーとホスピタルカンパニーです。この2つの中でも、心臓血管カンパニーは一番でかく、さらに一番売り上げの規模も拡大しています。

 

要するに何が言いたいのかというと、テルモは事業の核ともいえる、心臓血管カンパニーを拡大することで、グローバル競争で勝負するということです。

 

 

アボットが実施する入札にテルモが応札、しかし競合者あり

上記日経新聞によると、アボットが実施する入札にテルモが応札したもようとのこと。ほかの医療機器メーカーや投資ファンドと競合する可能性もあるとのこと。

 

  • アボットが実施する入札にテルモが応札したもよう

  • ほかの医療機器メーカーや投資ファンドと競合する可能性もある

 

競合はどこなんでしょうか。買収額は妥当なんでしょうか?とりあえず行方が楽しみですね。

 

 

テルモは海外事業を拡大し、技術の幅を広げるためにM&Aに力を入れている。今年6月の買収に続き、テルモは積極的に動いている。

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上記日経新聞によると、テルモは海外事業を拡大し、技術の幅を広げるためにM&A(合併・買収)に力を入れているとのこと。

 

2011年には血液システム大手の米カリディアンBCT(現テルモBCT)を約2100億円で買収したとのこと。今年6月には脳動脈瘤(りゅう)治療の機器を開発する米シークエント・メディカルを約400億円で買収することを決めたとのこと。

 

  • テルモは海外事業を拡大し、技術の幅を広げるためにM&A(合併・買収)に力を入れている

  • 2011年には血液システム大手の米カリディアンBCT(現テルモBCT)を約2100億円で買収

  • 今年6月には脳動脈瘤(りゅう)治療の機器を開発する米シークエント・メディカルを約400億円で買収することを決めた

 

テルモ。1921年創業の老舗と書きましたが、最近の動きは積極的であるといえます。だって、今年6月にシークエント・メディカルを買収することになったばかりです。それに続く今回の買収提案。動きがなかなか軽快ですね。

 

 

[更新] テルモがアボット・ラボラトリーズと同業のセント・ジュード・メディカルから血管治療機器の事業の一部を買収することで基本合意。カテーテル(医療用細管)機器対象。

その後、テルモの買収が決定しました。

 

日経新聞によると、テルモはセント・ジュード・メディカルから事業の一部を買収することで基本合意。買収額は合計11億2000万ドル(約1160億円)とのこと。カテーテル(医療用細管)と呼ばれる細い管を血管に通して治療する機器が対象とのこと。

 

カテーテルでの治療は身体へ負担が少なく、入院期間を短くできるとのこと。テルモの心臓血管領域の売上高は2016年3月期で2586億円。買収で、単純合算では3000億円前後の規模に拡大するもようとのこと。

 

  • テルモは、米医薬品・医療機器大手アボット・ラボラトリーズと同業のセント・ジュード・メディカルから血管治療機器の事業の一部を買収することで基本合意

  • 買収額は合計11億2000万ドル(約1160億円)

  • 身体への負担が少ないカテーテルを使った治療は入院期間を短くできる

  • テルモは事業買収でカテーテル関連機器の品ぞろえを拡充

  • 同社の心臓血管領域の売上高は2016年3月期で2586億円

  • 買収で、単純合算では3000億円前後の規模に拡大するもよう

 

テルモがきっちり合意してきましたね。私も冒頭で書いた、3つのカンパニーのうち、心臓血管カンパニーの事業を強化する動きになるわけですが、これを機に売上規模が3000億円前後になるとのこと。心臓血管カンパニーを拡大し、世界の競合に挑む

 

テルモの今後の動きにも注目が集まります。

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