世界最大のたばこ会社誕生なるか。

 

英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)がレイノルズ・アメリカンに買収提案

10月21日に時事通信が報じたところ、たばこ世界2位の英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は21日、米同業大手レイノルズ・アメリカンに買収提案したと発表したとのこと。

 

  • たばこ世界2位の英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は21日、米同業大手レイノルズ・アメリカンに買収提案したと発表した

 

なんとブリティッシュ・アメリカン・タバコがレイノルズ・アメリカンに買収提案。今回何が興味深いのかというと、下記で書きますが、買収提案を受けたレイノルズ・アメリカンは、大手を買収したばかりの会社。

 

その前に、まずはもう少し詳細を見てみましょう。

 

 

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)のレイノルズ・アメリカンへの合併提案での買収額は。57.8%を約470億ドル(約4兆9000億円)で取得か。

上記時事通信によると、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ2004年に42.2%の株式を取得済みだが、残り57.8%を約470億ドル(約4兆9000億円)で買い取り、経営を統合するとのこと。

 

  • ブリティッシュ・アメリカン・タバコ2004年に42.2%の株式を取得済みだが、残り57.8%を約470億ドル(約4兆9000億円)で買い取り

  • 経営を統合する

 

4兆9000億円という破格の買収金額です。

 

 

合併を模索しているブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)とレイノルズのブランドは。

日経新聞によると、BATは「ケント」や「ラッキーストライク」、レイノルズは「キャメル」などの有力ブランドを抱えるとのこと。

 

  • BATは「ケント」や「ラッキーストライク」、レイノルズは「キャメル」などの有力ブランドを抱える

 

まぁこの3つのブランド、たばこ吸わない方でも聞いたことがあるでしょう。それだけの大手同士が合併を模索しているということでもあります。ちなみに、そもそも、ここに挙げられてるケントだって、もともとは他社のブランドですよ。

 

 

大手たばこ会社は買収争奪戦。買収されるかもしれないレイノルズはロリラードの買収をしたばかり。

さて、今回何がおもしろいのかの話に入りましょう。

 

これは2015年の話。今回買収「される」側であるレイノルズですが、2015年にロリラードを買収しています。これは大きな話題となりました。というのも、当時の日経新聞によると、この買収で、2社の時価総額は合計で560億ドル(約5兆6千億円)へとなるとしていました。

 

  • 2社の時価総額は合計で560億ドル(約5兆6千億円)

 

結局、レイノルズは買収したと思ったら、次は買収される側になるわけです。ただ、今回の場合は、既にBATがレイノルズの株式を多く持っている点、これも重要な点になってきます。

 

 

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BATとレイノルズは合併に関して予め交渉して報道いなかった。

Wallstreetjournalの報道を見たところ、今回はBAT側からレイノルズへの買収提案が予めなされていなかったとされていました。そのため、レイノルズは現在協議中のようです。

 

ただ、BATのレイノルズ保有株式数から考えても、両社はお互いをよく知り合っている会社同士。買収金額から考えても、交渉を拒絶するという方が考えにくいと思われます。

 

交渉が進むと考えると、どうなるでしょうか。それが下記。

 

 

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)とレイノルズが合併すると、フィリップ・モリス・インターナショナルを抜き、世界最大のたばこが社が誕生

上記日経新聞によると、両社の統合により、上場企業で売上高が世界最大の米フィリップ・モリス・インターナショナルを上回る見通しとのこと。

 

  • 両社の統合により、上場企業で売上高が世界最大の米フィリップ・モリス・インターナショナルを上回る見通し

 

 

なぜブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)はレイノルズ・アメリカンを買収したいのか

上記時事通信によると、米市場での地盤強化と、たばこの消費が急速に伸びる新興国でのシェア拡大が狙いとのこと。

 

  • 米市場での地盤強化と、たばこの消費が急速に伸びる新興国でのシェア拡大が狙い

 

今回の買収が実現すると、売上で世界最大のたばこ会社が誕生します。つまり、追いかける側になる、フィリップモリス・インターナショナルの動きにも今後注目が集まることでしょう。

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