円高進行はやはりきつい。

 

マツダと富士重工業の業績が円高で悪化。2017年3月期の連結営業利益、マツダも富士重工業も3割超減と従来想定を下回る見通し。

日経新聞によると、マツダと富士重工業の業績が円高で悪化するとのこと。2017年3月期の連結営業利益はマツダが前期比34%減の1500億円程度、富士重が35%減の3700億円程度とそれぞれ従来想定を下回る見通しとのこと。

 

  • マツダと富士重工業の業績が円高で悪化する

  • 2017年3月期の連結営業利益はマツダが前期比34%減の1500億円程度、富士重が35%減の3700億円程度とそれぞれ従来想定を下回る見通し

 

営業益3割超減の見通し。これには、為替が大きな要因となっています。

 

 

マツダと富士重工業は想定為替レートを円高方向に大幅修正へ。マツダは円高による営業減益要因が約500億円に膨らむ。

上記日経新聞によると、マツダは想定レートを1ドル=110円から102円程度に見直し、円高による営業減益要因が約500億円に膨らむとのこと。富士重は10月以降の想定レートを105円から100円程度に修正するとのこと。

 

  • マツダは想定レートを1ドル=110円から102円程度に見直し

  • 円高による営業減益要因が約500億円に膨らむ

  • 富士重は10月以降の想定レートを105円から100円程度に修正する

 

マツダは想定レートを8円下げ、富士重は5円下げる。かなりの大幅な下げでしょう。これだけ想定していたレートより低いと相当しんどいでしょう。

 

ただ、両社、為替はよろしくないようですが、世界販売計画の面ではそこまで悪い面が見えません。それが下記。

 

 

マツダの世界販売計画は1%増。富士重は米国が好調のため、世界販売計画は10%増。

上記日経新聞によると、世界販売計画をマツダは1%増の155万台で据え置く公算が大きいとのこと。新型車効果が薄れる日本は予想を2万台程度下回りそうだが、減税効果が出る中国で補うとのこと。富士重は米国が好調で、世界販売計画は10%増の105万台を維持するとのこと。

 

  • 世界販売計画をマツダは1%増の155万台で据え置く公算が大きい

  • 新型車効果が薄れる日本は予想を2万台程度下回りそうだが、減税効果が出る中国で補う

  • 富士重は米国が好調で、世界販売計画は10%増の105万台を維持する

 

 

今年は多目的スポーツ車(SUV)が人気。短期的には、この流れにうまく乗るしかないか。

今年はSUVが人気です。これはなぜかというと、ガソリン安だからです。これは以前にも書きました。

ガソリン安で大型車シフト。米国ではSUVやピックアップトラックが大人気。トモタはプリウス計画を見直しでSUV人気に対応する

 

自動車各社は既に、SUVの増産を始めています。それぐらい人気ということです。ただ、円安でのダメージがそれに追いついていないのが現在の形です。

 

今回話題のマツダと富士重工でも、SUVの増産が始まっています。マツダではCX―9の増産、富士重ではアウトバックの増産といった話は、最近話題になりました。

 

これで為替が戻ってくれば自動車各社にとってはかなりの救いになりますが、今はすぐ戻ってくるということを想定せず、SUV関連での対策、さらには別の策も必要になるでしょう。

 

今後の各社の動きに注目です。

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