なんとコカ・コーラとキリンが提携。

 

コカ・コーラグループとキリンホールディングス(HD)が清涼飲料事業で資本業務提携

日経新聞によると、コカ・コーラグループとキリンホールディングス(HD)は清涼飲料事業で資本業務提携する方針を固めたとのこと。コカ・コーラグループが日本で同業メーカーと本格的な協業を手掛けるのは初めてとのこと。

 

  • コカ・コーラグループとキリンホールディングス(HD)は清涼飲料事業で資本業務提携する方針を固めた

  • コカ・コーラグループが日本で同業メーカーと本格的な協業を手掛けるのは初めて

 

 

コカ・コーラとキリンの提携は相互出資以上の意味がある。コスト削減という形での協力のため。

今回は清涼飲料国内1位であるコカ・コーラと、4位であるキリンが提携するという話。結論から言えば、下記に出てくるように、相互出資という形で提携するわけですが、これは単なる株式の持ち合いではありません。この2社は、コスト削減という形で今後協力しあいます。

 

 

コスト削減はコカ・コーラの最大の関心ごとの一つ。そもそもコカ・コーラが東西統合するのも、コスト削減のため。この分野での提携は、将来の提携加速がある可能性を示している。

コカ・コーラにとってコスト削減は、最も重大な関心ごとのひとつであり、非常に大きなテーマとなっています。

 

覚えていますでしょうか。そもそも、コカ・コーラが東西統合を決めたのも、物流などの提携により、コスト削減をするためです。東西で重複している業務などを省き、コスト削減をするという意図がありました。

 

そして今回、コカ・コーラは「さらなる」コスト削減を目論み、飲料ライバルであるキリンと提携することにしました。シェアの断然大きいコカ・コーラからしてみれば、コスト削減という大きなテーマに、キリンを組み込んでいるわけです。キリンは圧倒的なシェアを誇るコカ・コーラと協力することで、自社の力を高めるという考えがあるでしょう。

 

コスト削減での提携。この2社は今後、相互出資以上の深い関係となる可能性があります。

 

 

なぜコカ・コーラとキリンは提携することにしたのか

上記日経新聞によると、両社はそれぞれ国内で首位と4位。清涼飲料市場は人口減で市場が伸び悩む一方、メーカー数が多く激しい価格競争が続いているとのこと。企業の枠を超えてコスト削減に踏み込み、消耗戦からの脱却を目指すとのこと。

 

  • 両社はそれぞれ国内で首位と4位。清涼飲料市場は人口減で市場が伸び悩む一方、メーカー数が多く激しい価格競争が続いている

  • 企業の枠を超えてコスト削減に踏み込み、消耗戦からの脱却を目指す

 

価格競争が激しいのは分かりました。

 

しかし、なぜコカ・コーラはこのような重要な提携先として、キリンを選んだのでしょうか。下記、ちょっとだけ推測してみましょう。

 

 

なぜコカ・コーラはキリンを提携先として選んだのか。なぜコカ・コーラは他の提携先を選ばなかったのか。

ここはかなり推測が混じってきており、現実はこんなシンプルな話ではないと思いますが、ちょっと大雑把に推測してみましょう。

 

なぜコカ・コーラはキリンを提携先として選んだのか。なぜ他の提携先でないのか。これについては、いろいろな事情があると思います。コカ・コーラが飲料大手と提携するのを前提すると、3社候補先を挙げてみましょう。

 

  • サントリー
  • アサヒ
  • キリン

 

この3社。

 

サントリーは現状、コカ・コーラに追いつき追い越せ攻勢をかけている最大のライバルということで、提携はちょっと難しい。アサヒに関していえば、私も最近多く記事を書きましたが、最近こそ海外展開を超速で加速してはいるものの、「これまでの」海外での経験がキリンより劣る。ではキリンはどうだろうか。

 

ほかの要因も多くあり、キーマンどうしのつながりなどあった可能性もありますが、上記のような大雑把な考え方もありえなくもないもしれません。

 

 

コカ・コーラグループとキリンホールディングスはどのように資本業務提携するのか。コカ・コーラとキリンの出資額は。

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上記日経新聞によると、グループ同士で数%ずつ株式を持ち合うとのこと。国内コカ製品の製造・販売を手掛けるコカ・コーラウエストとコカ・コーライーストジャパンが2017年4月に統合して設立する新会社と、キリンHDの清涼飲料事業子会社キリンビバレッジに、それぞれのグループから出資することを検討するとのこと。出資額は数百億円規模の可能性があるとのこと。

 

  • グループ同士で数%ずつ株式を持ち合い

  • 国内コカ製品の製造・販売を手掛けるコカ・コーラウエストとコカ・コーライーストジャパンが2017年4月に統合して設立する新会社と、キリンHDの清涼飲料事業子会社キリンビバレッジに、それぞれのグループから出資することを検討する

  • 出資額は数百億円規模の可能性がある

 

 

コカ・コーラとキリンは資本業務提携して、物流と原料調達でどのように連携するのか。

上記日経新聞によると、物流と原料調達で連携するとのこと。製品を小売店や自動販売機へ共同配送するなど物流面で協力したり、果汁やコーヒー豆といった原料やペットボトルなど資材を共同調達したりすることを軸に検討するとのこと。実現すれば年間数十億円規模のコスト削減効果があるとみられるとのこと。

 

販売やマーケティング面の提携は協議項目に含まないが、将来は製品の相互供給や共同での製品開発に発展する可能性もあるとのこと。

 

  • 物流と原料調達で連携する

  • 製品を小売店や自動販売機へ共同配送するなど物流面で協力

  • 果汁やコーヒー豆といった原料やペットボトルなど資材を共同調達したりすることを軸に検討する

  • 実現すれば年間数十億円規模のコスト削減効果があるとみられる

  • 販売やマーケティング面の提携は協議項目に含まない

  • 将来は製品の相互供給や共同での製品開発に発展する可能性もある

 

 

いつコカ・コーラとキリンは提携するのか

上記日経新聞によると、早ければ年内にも提携契約を結ぶ見通しとのこと。米コカ・コーラ日本法人の日本コカ・コーラとキリンHDが、近く提携内容を詰める協議に入るとのこと。

 

  • 早ければ年内にも提携契約を結ぶ見通し

  • 米コカ・コーラ日本法人の日本コカ・コーラとキリンHDが、近く提携内容を詰める協議に入る

 

さて、コカ・コーラとキリンが提携します。今後、この提携はどのぐらい加速するのか。

 

そして、ライバル勢も何かしらの動きをすると思いますが、いったいどう動くのか。今後の動きにも注目です。

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