少数派の女性知事起用の意図とは。
国連大使にサウスカロライナ州のニッキー・ヘイリー知事。インド移民の2世。外交経験はない。
日経新聞によると、トランプ次期米大統領は23日、新政権での国連大使にサウスカロライナ州のニッキー・ヘイリー知事(44)を起用すると発表したとのこと。ヘイリー氏はインド移民の2世とのこと。23日に時事通信が報じたところ、ヘイリー氏に外交経験はないとのこと。
トランプ次期米大統領は23日、新政権での国連大使にサウスカロライナ州のニッキー・ヘイリー知事(44)を起用すると発表
インド移民の2世
ヘイリー知事が国連大使。ヘイリー氏はインド移民2世ということで、マイノリティー出身。
なぜヘイリー氏が国連大使に選ばれたのか。トランプ氏が大好きな女性というわけでもなさそう。女性で移民2世という人物を選んだのは、トランプ氏の支持層を広げるための、クシュナー氏のイメージ戦略かもしれない。
ここからは私の憶測がかなり混じっています。
まずクシュナー氏をご存知でしょうか。トランプ氏の娘婿です。私の方でも、先日、クシュナー氏の人事について記事の寄稿をしています。
さて、今回ヘイリー氏が国連大使というポジションに選ばれたわけですが、特別トランプ氏のお気に入りというわけでもない人物かと思います。
というのも、ヘイリー氏は以前、マルコ・ルビオ議員やテッド・クルーズ議員を支持していましたから。トランプ氏批判もしていました。トランプ氏と特別に関係が深いようにもみえません。
というわけで、トランプ氏が推薦したというより、やはり裏方のクシュナー氏あたりが推薦したと考えるほうがいいでしょう。
そして、なぜヘイリー知事が推薦されたのか。ヘイリー知事は、
- 女性である
- 移民の2世である
この2つを同時にこなしてしまう人です。
閣僚級ポスト初の女性ということもあり、しかもそれが移民2世である。けっこうなインパクトかと思います。あと、白人男性ばかりのイメージを払拭する狙いもあるようです。それが下記。
ヘイリー氏起用で、「身内の白人男性ばかり」と言われる人事に幅を持たせ、批判をかわす狙いもありそう
上記日経新聞によると、「身内の白人男性ばかり」と言われる人事に幅を持たせ、批判をかわす狙いもありそうとのこと。
「身内の白人男性ばかり」と言われる人事に幅を持たせ、批判をかわす狙いもありそう
というわけで、いずれにせよ、イメージ戦略の可能性が高いです。
国連大使に指名されたニッキー・ヘイリー氏とは。ヘイリー氏はマイノリティーに人気が高く、共和党のホープ。しかし外交手腕は未知数。
上記日経新聞によると、ヘイリー氏はサウスカロライナ州下院議員を経て2010年の同州知事選で当選し、現在2期目とのこと。
15年に同州で起きた白人男性による黒人系教会銃撃事件で、事件後に結束を呼びかける姿が注目を浴びたとのこと。マイノリティーを中心に人気が高く、共和党のホープとされるが、外交手腕は未知数とのこと。
ヘイリー氏はサウスカロライナ州下院議員を経て2010年の同州知事選で当選し、現在2期目
15年に同州で起きた白人男性による黒人系教会銃撃事件で、事件後に結束を呼びかける姿が注目を浴びた
マイノリティーを中心に人気が高く、共和党のホープとされるが、外交手腕は未知数
ヘイリー氏は人種問題を収束させるために動いた過去があり、現にそのイメージを強くもっている人が多いと思います。
外交経験がなく、どのような外交をするか分からないので、今後が楽しみなところです。
[更新] 教育長官にはデボス氏。「チャーター・スクール」の支持者。トランプ政権女性閣僚2人目。同じ日に2人の女性登用を発表。
日経新聞によると、教育長官に米国児童連盟委員長のベッツィー・デボス氏(58)を起用すると発表したとのこと。閣僚ポストへの女性の起用は、国連大使に指名され同日発表となったニッキー・ヘイリー氏(44)に続き2人目とのこと。デボス氏は保護者や教師が公費で自主運営する「チャーター・スクール」の支持者で知られるとのこと。
教育長官に米国児童連盟委員長のベッツィー・デボス氏(58)を起用すると発表した
閣僚ポストへの女性の起用は、国連大使に指名され同日発表となったニッキー・ヘイリー氏(44)に続き2人目
デボス氏は保護者や教師が公費で自主運営する「チャーター・スクール」の支持者で知られる
というわけで、同じ日に女性を2人登用するとは、なかなかのインパクトとなりました。