27社の連合はすごいが、対立構造を見るのもおもしろい。

 

自動運転の実用化を進める世界連合が発足へ。ダボス会議を開く世界経済フォーラム(WEF)が呼びかけ、自動車やIT、保険など異業種のグローバル企業27社が参加する。

日経新聞によると、自動運転の実用化を進める世界連合が発足するとのこと。

 

ダボス会議を開く世界経済フォーラム(WEF)が呼びかけ、自動車やIT(情報技術)、保険などグローバル企業27社が参加するとのこと。

 

  • 自動運転の実用化を進める世界連合が発足する

  • ダボス会議を開く世界経済フォーラム(WEF)が呼びかけ、自動車やIT(情報技術)、保険などグローバル企業27社が参加する

 

異業種含む27社が連合を組み、自動運転の実用化を進める世界連合が発足します。27社も集まるとなると、相当な影響力を及ぼす連合となることでしょう。

 

 

豆知識: グーグルやフォード、ウーバーなど5社は、今年既に自動運転車の普及団体を設立している。いわば先に動いた先行組。

今回連合で27社が集結するわけですが、この議論をする前に、一つ重要なことを思い出す必要があります。それは今年4月のニュース。グーグル、フォード、ウーバー、リフト、ボルボ・カーズの5社が自動運転車で連合を組んだという話があり、大きな話題となりました。

 

これら5社連合はいわば先に連合を組んで動いた先行組であります。そこで注目されるのが、今回の27社連合との関わり。

 

おもしろいのが、この27社連合に、グーグル、フォードなどの不参加が既に報じられている点です。それが下記。

 

 

ダボス会議を開く世界経済フォーラム(WEF)が呼びかける自動運転での世界連合に、テスラモーターズ、グーグルやフォード・モーターは不参加か。技術開発やルールづくりの先陣争いは激しくなっている。

上記日経新聞によると、米電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズなどは不参加とのこと。

 

同じく参加しない米グーグルや米フォード・モーターなどは4月に自動運転の開発で連携しており、技術開発やルールづくりの先陣争いは激しくなっているとのこと。

 

  • 米電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズなどは不参加

  • 同じく参加しない米グーグルや米フォード・モーターなどは4月に自動運転の開発で連携しており、技術開発やルールづくりの先陣争いは激しくなっている

 

私のほうで、昨日たまたま、電気自動車の話(日産・ルノー・三菱自動車のプラットホーム統一)について書いたとき、テスラが人気だという話が出てきました。テスラは自動運転分野でも、先日自動運転で初の死亡事故があったとはいえ、決して無視できない技術をもっています。そんな注目のテスラは今回の連合に不参加

 

さらに、グーグル・フォード連合も不参加。グーグルは自動運転分野において、2009年から開発を進めているという、先行組。経験値もありますから、今回の連合に不参加というのは、何か考えがあってのことかもしれませんね。

 

結局、各企業はお互いの動向に注視しつつ、技術開発やルールづくりの主導権を握ろうとしているわけです。なんとも興味深い話ですね。

 

 

ダボス会議を開く世界経済フォーラム(WEF)が呼びかける自動運転での実証実験に参加する27社にはどのような会社が含まれているのか。スウェーデンとシンガポール政府も議論に参加か。

上記日経新聞によると、自動車関連企業だけでトヨタ自動車や日産自動車、ゼネラル・モーターズ、フォルクスワーゲン(VW)、BMW、現代自動車、ボルボ・カーなど12社が参加するとのこと。

 

保険では日本のSOMPOホールディングスや米リバティ・ミューチュアル・グループなど、IT関連でスウェーデンのエリクソン、米クアルコムなどが参加。配車サービスの米ウーバーテクノロジーズや物流の米UPSなども合流するとのこと。スウェーデンとシンガポール政府も議論に加わる予定で、欧州全域やアジアにも影響が及びそうだとのこと。

 

  • 自動車関連企業だけでトヨタ自動車や日産自動車、ゼネラル・モーターズ、フォルクスワーゲン(VW)、BMW、現代自動車、ボルボ・カーなど12社が参加する

  • 保険では日本のSOMPOホールディングスや米リバティ・ミューチュアル・グループなど、IT関連でスウェーデンのエリクソン、米クアルコムなどが参加

  • 配車サービスの米ウーバーテクノロジーズや物流の米UPSなども合流する

  • スウェーデンとシンガポール政府も議論に加わる予定で、欧州全域やアジアにも影響が及びそうだ

 

なんだかすごい異業種間の連合となりそうですね。世界のトヨタに始まり、日産、VW、GM、BMW、現代自動車、ボルボやら大御所が集まり、SOMPOなどの保険も入ってくる。配車大手のウーバー、物流大手のUPSまで入ってきて、政府も議論に参加。相当な影響力を持ちそうな連合となりそうです。

 

 

27社連合には、ウーバー、ボルボは参加する。グーグル、フォード連合も今後世界連合と交わることはあるだろうか。

で、お気づきの方も多いと思いますが、記事冒頭に豆知識であげた、5社連合。ここには、ウーバー、ボルボが含まれていました。この両社は、今回の27社連合のメンバーに入っています。要は、違う連合とも交わる意向というわけです。

 

あとはグーグル、フォード連合が今後、ここと交わることがあるのかどうか。もしくは、グーグル・フォード連合が先行していくのか。このあたりは実に見所満載といったところでしょう。

 

 

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WEFが呼びかける自動運転の世界連合、今後の動きは

上記日経新聞によると、今月中に米国で本格的な実証実験を開始。ルノーとマサチューセッツ工科大(MIT)から派生した自動運転のベンチャー企業、ニュートノミーが米ボストンの工業団地で自動運転車を走らせるとのこと。

 

自動運転の技術区分に即して安全規格や運転ルールづくりを話し合うとのこと。渋滞緩和や安全に関するデータを共有するほか、鉄道など他の交通機関への影響、損害保険など社会インフラの整備なども議論するとのこと。

 

2カ月に1度の頻度で会議を開くほか、電話協議なども通じて意見を集約。毎年1月に開く年次総会(ダボス会議)などの会合で成果を公表するとのこと。

 

  • 今月中に米国で本格的な実証実験を開始。ルノーとマサチューセッツ工科大(MIT)から派生した自動運転のベンチャー企業、ニュートノミーが米ボストンの工業団地で自動運転車を走らせる

  • 自動運転の技術区分に即して安全規格や運転ルールづくりを話し合う

  • 渋滞緩和や安全に関するデータを共有するほか、鉄道など他の交通機関への影響、損害保険など社会インフラの整備なども議論する

  • 2カ月に1度の頻度で会議を開くほか、電話協議なども通じて意見を集約

  • 毎年1月に開く年次総会(ダボス会議)などの会合で成果を公表する

 

ダボス会議で成果を公表するわけですから、世界の注目も集まります。これを機に、自動運転の普及が進む可能性が大いにあります。

 

どのような成果が公表されていくのか、要注目です。

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