実に賢明な判断だと思う。

 

トヨタが米国で今後5年間に100億ドル投資。トヨタ自動車のジム・レンツ専務役員が、トヨタが今後5年間の米国での設備投資額は100億ドルで、過去5年間の投資額と同額になるとの見通しを示した

1月9日のロイターの報道によると、トヨタ自動車 のジム・レンツ専務役員は9日、今後5年間の米国での設備投資額は100億ドルで、過去5年間の投資額と同額になるとの見通しを示したとのこと。

 

  • トヨタ自動車 のジム・レンツ専務役員は9日、今後5年間の米国での設備投資額は100億ドルで、過去5年間の投資額と同額になるとの見通しを示した

 

トヨタが今後5年間で米国に100億ドル設備投資します。

 

まず、この話の前提としてあるのがトランプ氏のトヨタ批判のツイート。

 

[トランプ氏がトヨタ批判] トヨタがメキシコに新工場なんてNo way!。トヨタはメキシコ新工場ではなく、米国に新工場を、さもなければ高課税か。世界のトヨタは慎重な判断を迫られる

 

トランプ氏を敵にしてメキシコ工場についてどう対応するのかなど、トヨタはいろいろ難しい局面に立たされていました。

 

 

トヨタはメキシコ工場を計画通り進めるものの、米国にも大規模な投資をすることを明確にすることで、ブレない姿勢を示すこともでき、米国、メキシコ両国とうまくやっていけるはず

上記記事では、私はトヨタの豊田章男社長は賢明な方なので、困難にはうまく対処してくれるだろうという論調で書きました。

 

今回、トヨタはメキシコ工場は計画通りすすめるものの、米国への投資もがっつりするよという米国重視の姿勢をきっちり示す方向でいくのでしょう。

 

これであれば、計画を崩さないブレない姿勢を示すことができます。メキシコサイドはもちろん喜びますし、さらに、米国も投資される側ですから喜びます。

 

実に賢明なご判断だと思います。

 

しかも、投資額もフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が発表した10億ドル投資より金額的にも上回っているわけです。これだけの投資をするのに、米国への貢献をしていないといえないでしょう。

 

米国はトヨタにとって重要な国。うまく付き合っていただきたいものです。

 

 

トヨタはトランプ氏の批判の影響を受けて米国への100億ドル投資を決めたのか。100億ドルの投資の内訳は。

上記ロイターによると、レンツ氏は、決定はトランプ氏の批判に応じるものではなく、トヨタの米国における投資戦略の一環だと説明したとのこと。またメキシコ工場をめぐる計画は2013年ごろ始動しており、長期的なものだとしたとのこと。

 

トランプ氏とは話をしていないとも明らかにしたとのこと。100億ドルの投資には、現在テキサス州に建設中の新たな北米拠点や工場の大幅改築などが含まれるとしたとのこと。

 
  • 決定はトランプ氏の批判に応じるものではなく、トヨタの米国における投資戦略の一環だと説明した

  • またメキシコ工場をめぐる計画は2013年ごろ始動しており、長期的なものだとした

  • トランプ氏とは話をしていないとも明らかにした

  • 100億ドルの投資には、現在テキサス州に建設中の新たな北米拠点や工場の大幅改築などが含まれるとした

 
さて、トランプ氏の反応も楽しみしたいところ。
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