キヤノンがジカ熱対策へと乗り出す。

 

キヤノン傘下の東芝メディカルシステムズがジカ熱を簡便に診断する遺伝子検査キットを開発へブラジルで臨床試験を始める

日経新聞によると、キヤノン傘下の東芝メディカルシステムズが、ジカ熱を簡便に診断する遺伝子検査キットを開発するとのこと。感染例が多いブラジルで臨床試験を始めたとのこと。

 

  • キヤノン傘下の東芝メディカルシステムズは、蚊が媒介する感染症「ジカ熱」を簡便に診断する遺伝子検査キットを開発する

  • 検査の性能を確認するため、感染例が多いブラジルで臨床試験を始めた

 

 

余談: ジカ熱は大きな懸念要因。小頭症児が生まれるリスク。ブラジルで流行していたことから、リオ五輪時に話題となった。

ジカ熱。リオ五輪時に大きな話題となったから、覚えておられる方も多いことでしょう。

 

南米だけでなく、アメリカなどにも進出しました。ニューヨークで小頭症(しょうとうしょう)の子供が生まれたりした例などもありました。

 

 

余談: 東芝メディカルはキヤノン傘下。キヤノンは東芝メディカルの遺伝子に関心があった。今回はまさに遺伝子関連の話。

東芝メディカル。キヤノンにより買収されました。

 

この時言われていたのが、キヤノンの東芝メディカルズでの「遺伝子」事業に対する関心の高さ。キヤノン自体がこれを手掛けていることから、相乗効果を出したい考えがあったわけです。

 

今回のジカ熱を簡便に診断する遺伝子検査キットは、まさに「遺伝子」とあることからも分かるように、遺伝子分野の話です。

 

上記日経新聞によると、キヤノンは遺伝子検査試薬などを手掛ける米子会社を15年に設立済みで東芝メディカルとの相乗効果を引き出したい考えとのこと。東芝メディカルは18年初頭に社名をキヤノンメディカルシステムズに変更する予定とのこと。

 

  • キヤノンは遺伝子検査試薬などを手掛ける米子会社を15年に設立済みで東芝メディカルとの相乗効果を引き出したい考え

  • 東芝メディカルは18年初頭に社名をキヤノンメディカルシステムズに変更する予定

 

遺伝子関連で、話題の「ジカ熱」に早速狙いを定めたとは、大変興味深いといえるでしょう。

 

最後に、東芝メディカルズの検査キットと今後の予定についてみておきましょう。

 

 

東芝メディカルは病原ウイルスの遺伝子を検知する試薬キットを開発する。検査装置は東芝メディカルが持つ卓上に載せる小型タイプ。まず日本で医療機器として承認を取得し、海外にも順次展開へ。

上記日経新聞によると、東芝メディカルは病原ウイルスの遺伝子を検知する試薬キットを開発するとのこと。

 

人体から採取した検体を処理してウイルスの遺伝子を抽出。検査装置で増幅し、試薬と反応させてジカ熱の病原ウイルスの特徴と一致するかどうかを調べて診断するとのこと。

 

検査装置は東芝メディカルが持つ卓上に載せる小型タイプを使うとのこと。大型装置を置く専門機関に行かなくても、クリニックや空港など防疫の現場での検査が可能になるとのこと。まず日本で医療機器として承認を取得し、海外にも順次展開するとのこと。年内にもデータをまとめ、医療用の診断機器・試薬としての製品化を厚生労働省に申請するとのこと。

 

  • 東芝メディカルは病原ウイルスの遺伝子を検知する試薬キットを開発する
  • 人体から採取した検体を処理してウイルスの遺伝子を抽出。検査装置で増幅し、試薬と反応させてジカ熱の病原ウイルスの特徴と一致するかどうかを調べて診断する
  • 検査装置は東芝メディカルが持つ卓上に載せる小型タイプを使う
  • 大型装置を置く専門機関に行かなくても、クリニックや空港など防疫の現場での検査が可能になる
  • まず日本で医療機器として承認を取得し、海外にも順次展開する
  • 年内にもデータをまとめ、医療用の診断機器・試薬としての製品化を厚生労働省に申請する

 

ジカ熱検査キットの承認はどうなるのか、要注目です。

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