いよいよ本格的にラーメン店参入のようだ。
松屋フーズといえば、松屋でおなじみの牛丼ですが、今回はラーメン店に本格参入という話です。果たして、ラーメンは松屋の事業の大きな柱の一つとして成長するかどうか。
松屋フーズがラーメン店に本格参入。松屋フーズはラーメン店を郊外のショッピングセンター(SC)内中心に出店。「トマトの花」1号店は、イオンモール日の出店内のフードコートに出店。
日経新聞によると、松屋フーズがラーメン店に本格参入するとのこと。
郊外のショッピングセンター(SC)内を中心に出店し、家族客を取り込むとのこと。18日にイオンモール日の出店内のフードコートに「トマトの花」1号店を出店するとのこと。
松屋フーズはラーメン店に本格参入する
郊外のショッピングセンター(SC)内を中心に出店し、家族客を取り込む。
18日にイオンモール日の出店内のフードコートに「トマトの花」1号店を出店する
豆知識: 郊外ショッピングセンターにラーメン店を出店する松屋フーズ。牛丼のイメージの強い松屋フーズだが、既にセロリの花というラーメン事業を既に持っている。セロリの花の主力はトマトスープ麺。
あの牛丼の松屋がラーメンをするのか、と思われた方。
いや、ご存知の方はよくご存じでしょうが、松屋はラーメン事業を既に持っています。
麺ダイニング セロリの花と言います。セロリの花と通常言われてますね。
ただ、この事業。松屋フーズ全体で見ると、めちゃくちゃ小さいです。
松屋フーズのホームページを見ると、吉祥寺店と田無店の2つだけ掲載されています。
現に、松屋フーズはこの事業を「その他」として分類しています。
ただ、今回、ラーメン事業に本格参入という話。
つまり、近い将来、この事業を大きくし、「その他」から、「ラーメン事業」に格上げするつもりでしょう。
それはさておき、このセロリの花というラーメン店ですが、主力はトマトスープ麺となっています。しょうゆ、塩、みそやとんこつでなく、トマトを主力として勝負というわけですから、なかなかおもしろい路線を選んだといえます。
そして、今回郊外SCにラーメン店を出店するわけですが、ここでの主力商品もやはり「トマト」となるようです。それが下記。
松屋フーズのトマトの花の主力商品であるトマトスープ麺の特徴とは
上記日経新聞によると、主力商品のトマトスープ麺はトマトを丸ごと1個入れたとのこと。うま味調味料や甘味料なども使っておらず、健康意識の高い女性や家族層を開拓するとのこと。
商業施設のフードコートにはかつて牛丼店「松屋」を2店舗出店していたものの、24時間営業ができず女性や家族の需要にも合わなかったことから、2013年に撤退していたとのこと。
主力商品のトマトスープ麺はトマトを丸ごと1個入れた
うま味調味料や甘味料なども使っておらず、健康意識の高い女性や家族層を開拓する
商業施設のフードコートにはかつて牛丼店「松屋」を2店舗出店していたが、24時間営業ができず女性や家族の需要にも合わなかったことから、2013年に撤退していた
当然といえば当然ですが、やはり既にやっているトマトで勝負。
ただ、今回の名前は「セロリの花」でなく、「トマトの花」となっています。トマトが主力という意味では、よりイメージが付きやすい名前のような気はしますね。
余談: 松屋フーズの郊外SCラーメン店、トマトの花は、女性客を呼び込みたいか
ところで、フードコードで以前、「松屋」で展開したものの、撤退。女性や家族の需要に合わなかったとありました。
しかし、今回は女性客や家族を呼び込みたいとしています。
今回のトマトの花は本当に女性客を呼び込めるのでしょうか。
これを語るには、上記で書いた、セロリの花ベースで一度考えてみるといいかと思います。
セロリの花での主力商品も同じくトマトスープ麺。トマトスープなんで、ラーメンというより、イタリアン感覚なのでしょうか、セロリの花の客層としては、女性もけっこう多いと知られています。
というわけで、セロリの花で女性客が呼び込めるという実体験に基づき、今回はラーメンで、以前撤退したフードコートに再び乗り込むというわけです。
郊外SCにラーメン店を出店する松屋フーズ。なぜ松屋フーズはラーメン店に本格参入するのか。松屋フーズはラーメン店を第3の柱に育てたい考え。
上記日経新聞によると、主力の牛丼店は都心部の店舗賃料が高騰し、人手不足で従業員の確保も難しくなっているとのこと。
都心の店舗は賃料や人件費が高騰しているものの、郊外のSCは賃料が割安でパート従業員も比較的確保しやすいとみて、収益が確保できるようにして再出店するとのこと。
松屋フーズは国内約1070店舗のうち約9割を牛丼業態が占めるとのこと。第2の柱としてとんかつ店を100店規模まで増やしてきたとのこと。
一定の集客が見込めるSC内で収益が確保できる業態の店舗を増やし、ラーメン店を第3の柱に育てたい考えとのこと。
主力の牛丼店は都心部の店舗賃料が高騰し、人手不足で従業員の確保も難しくなっている
一定の集客が見込めるSC内で収益が確保できる業態の店舗を増やし、牛丼やとんかつに続く新たな柱に育てる
都心の店舗は賃料や人件費が高騰しているものの、郊外のSCは賃料が割安でパート従業員も比較的確保しやすいとみて、収益が確保できるようにして再出店する
松屋フーズは国内約1070店舗のうち約9割を牛丼業態が占める
第2の柱としてとんかつ店を100店規模まで増やしてきた
出店余地のあるフードコートなどでラーメン店を増やし、第3の柱に育てたい考え
余談: 松屋フーズは鮨事業以上にラーメン事業を大きくさせたいのか?第1号店に注目が集まる。
松屋フーズが牛丼店が圧倒的に多く、とんかつ店が第2の柱なのは分かります。ただ、松屋フーズは鮨事業を持っていて、規模としては小さいですが、ラーメン事業の規模なんかよりも全然大きくやってるわけです。
今回ラーメン店を第3の柱にしたいという話ですから、やはり鮨事業以上にラーメン事業を大きく育てるという野心があるのかもしれません。となると、現在のとんかつ事業に追いつくぐらい大きくさせたいという意気込みがあるともみれます。
それには、やはり、トマトの花1号店となる、イオンモール日の出店での出店が、どれくらい盛り上がるか。大事なスタートポイントです。
女性客や家族は集まってくるのか、郊外SCの松屋フーズのラーメンに注目です。