ネオJMBという新たな過激派組織
7月31日に時事通信が報じたところ、バングラデシュ襲撃事件発生から1カ月、これまでの捜査で、国内過激派から分裂した新たな組織であるネオJMBの犯行であるということが判明したとのこと。
このネオJMBは事実上のイスラム国(IS)のバングラデシュ支部とされているとのこと。バングラデシュ政府はこうした過激派のコック最適ネットワークを把握できず、野放しにされていたとのこと。
8月1日で1カ月
これまでの捜査で、国内過激派から分裂した新たな組織による犯行だったことが判明
「イスラム国」(IS)のバングラデシュ支部
バングラデシュ政府はこうした過激派の国際的ネットワークを把握できず
新組織は野放しになっていた。
過激派組織『ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ』(JMB)から分裂した『ネオJMB』による犯行
まぁバングラデシュ政府としては、ISの関与を否定し続けています。よってJMBから分裂した組織の犯行だ、というわけです。以前の記事で書きましたが、このあたりは政治的にも対立関係にあります。
[国際情勢] JMBに黒幕がいるのか。過激派6人を追跡。政治的対立もややこしい。バングラデシュ銃撃事件
なお、上記記事でも書きましたが、JMB黒幕説に関しては、当初からあがっていました。今は6人以上を追跡していますが。上記からJMBとは何かを簡潔に引用すると、
JMBとは、2005年に解体を命じられた過激派組織。イスラム協会(JI)という野党から違法に援助を受け、水面下で活動していたとのことです。
ネオJMBのネットワークは国境を越える
上記時事通信によると、ネオJMBは数百人規模とのこと。実行犯同様、多くは裕福な家庭に生まれ、高度な英語教育を受けた若者とのこと。従来の過激派組織との違いは、ネットワークが国境を越えて広がることとのこと。
ネオJMBは数百人規模
ダッカのテロ事件で射殺された実行犯と同様、多くは裕福な家庭に生まれ、高度な英語教育を受けた若者
従来の過激派組織とは異なり、そのネットワークは国境を越えて広がる
現にリーダーはカナダとの二重国籍を持つ人物です。下記。
ネオJMBの指導者(リーダー)はタミム・チョードリー容疑者
上記時事通信によると、タミム・チョードリー容疑者はバングラデシュ系カナダ人とのこと。ISの機関誌ダビクで「バングラデシュ支部の指導者」を名乗っており、ISに忠誠を誓っていたとみられているとのこと。
バングラデシュ系カナダ人のタミム・チョードリー容疑者
ISの機関誌ダビクで「バングラデシュ支部の指導者」を名乗っており、ISに忠誠を誓っていた
なお毎日新聞によると、チョードリー容疑者は国内潜伏中とみられているとのこと。
デブナット・サジト・チャンドラ元立命館大学元准教授はネオJMBに資金提供か
上記毎日新聞によると、元立命館大学准教授はたびたびバングラを訪れ活動資金を援助していたとのこと。2014年にはネオJMBメンバー2人を日本経由でトルコに出国させていたとのこと。
たびたびバングラを訪れ活動資金を援助した
14年にはネオJMBメンバー2人を日本経由でトルコに出国させていた
というわけで、ネオJMBのメンバーは日本にも来ていたわけです。恐ろしい話。