新興企業で一番伸びる会社はUTグループ、総合得点(平均)では広告が一番。

 

新興市場に上場する中堅企業の成長力ランキング、伸びる会社MIDDLE200

日経新聞によると、日本経済新聞社が新興市場に上場する中堅企業の成長力ランキング「伸びる会社MIDDLE200」を作成したとのこと。ランキングは東証マザーズなどに上場する設立20年以下で売上高千億円以下の企業が対象とのこと。

 

  • 日本経済新聞社は新興市場に上場する中堅企業の成長力ランキング「伸びる会社MIDDLE200」を作成した

  • ランキングは東証マザーズなどに上場する設立20年以下で売上高千億円以下の企業が対象

 

 

豆知識: 伸びる会社ミドル200、1位から20位までのランキングを確認。

新興企業の成長力を調べるというこの調査。調査では1位から201位までとなっています。

 

全部だとリストが長すぎるので、今回は上位10%となるトップ20を見てみましょう。なお、下記で説明、解説が入るものは色を変えてます。

 

順位社名株式コード業種総合得点
1UTグループ2146医療・情報・コンサル・教育・人材343.66
2アドベンチャー6030IT・ソフトウエア338.23
3RIZAPグループ2928外食・サービス336.49
4エニグモ3665IT・ソフトウエア334.61
5アライドアーキテクツ6081広告334.25
6FFRI3692IT・ソフトウエア334.24
7フルスピード2159広告334.20
8Gunosy6047ゲーム・コンテンツ・SNS333.67
9トライステージ2178広告330.91
10エナリス6079医療・情報・コンサル・教育・人材330.04
11エン・ジャパン4849医療・情報・コンサル・教育・人材329.81
12フリークアウト・ホールディングス6094広告329.42
1321LADY3346小売業329.25
14レントラックス6045広告328.98
15ラック3857IT・ソフトウエア328.67
16イグニス3689ゲーム・コンテンツ・SNS328.61
17じげん3679ゲーム・コンテンツ・SNS328.35
18テンポスバスターズ2751商社328.24
19弁護士ドットコム6027医療・情報・コンサル・教育・人材327.26
20ユナイテッド2497ゲーム・コンテンツ・SNS326.97

上記日経新聞のデータよりトップ20を抜粋

 

 

考察: 伸びる会社ミドル200、新興企業で一番伸びる会社は製造業向け人材派遣のUTグループ。人手不足を追い風に期待される。確かに深刻な人手不足をうまく補える企業はおもしろいだろう。

1位はUTグループ。いったいどのような会社か。

 

上記日経新聞によると、UTグループは製造業向け人材派遣の会社とのこと。社長の若山陽一社長は、

「米アップルに部品を供給する国内の地方工場に千人規模の人員を機動的に派遣できる」

と語るとのこと。人手不足を追い風に2017年3月期の売上高は前の期比25%程度増え、9年ぶりに最高を更新したもようとのこと。

 

  • 製造業向け人材派遣の会社

  • 社長の若山陽一社長は、「米アップルに部品を供給する国内の地方工場に千人規模の人員を機動的に派遣できる」と語る

  • 人手不足を追い風に2017年3月期の売上高は前の期比25%程度増え、9年ぶりに最高を更新したもよう

 

地方工場に数千人規模を派遣。なんとも興味深い話です。

 

私の方でも人手不足に関する記事をたくさん書いています。製造業ではありませんが、つい先日は、吉野家の人手不足への解決策についての興味深い記事を書きました。学生バイトに大学の入学金、学費の奨学金を、という話です。

[大学の入学金、学費を全額サポート] 吉野家が学生バイトに奨学金。脅威の倍率となりそうだが、吉野家なりの人手不足の解決策か。吉野家に入社、4年勤務で全額返済免除という仕組み。

製造業も人手不足で苦労しているという話はよく聞きます。だからこそ、需要があるのでしょう。

 

 

余談: 伸びる会社ミドル200、新興企業で一番伸びる業種で総合得点(平均)トップは広告。トップ20のうち5社は広告。

なお、上記日経新聞によると、業種別では広告が14社で総合得点(平均)が一番高かったとしています。

 

ただ、14社という会社数事態が特別多いわけでないようです。あくまで総合得点(平均)が高かった。というのも、例えば、IT・ソフトウェアは49社がランク入りしていますから。

 

ちなみに、上記にあげたトップ20社のうち、5社が広告でした。けっこう上位に食い込んできてますね。

 

さて、あと4社加えて解説されていますので、これを見ておきましょう。けっこうおもしろい会社もあります。

 

 

伸びる会社ミドル200、2位のアドベンチャーは格安航空券販売会社。インバウンドで注目が集まる。

まずは2位のアドベンチャーについて。

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上記日経新聞によると、2位のアドベンチャーはネットで格安航空券を販売するとのこと。世界18言語に対応し海外の都市間を結ぶ路線の航空券も扱うとのこと。

 

国際線の航空券の4割は外国人の購入とのこと。アプリの使い勝手を高める改良も頻繁に行い「訪日外国人(インバウンド)がリピーターとなってアジア域内の移動に使う」(中村俊一社長)とのこと。売上高が過去2年で2倍以上に増えたことが順位を押し上げたとのこと。

 

  • 2位のアドベンチャーはネットで格安航空券を販売す

  • 世界18言語に対応し海外の都市間を結ぶ路線の航空券も扱う

  • 国際線の航空券の4割は外国人の購入

  • アプリの使い勝手を高める改良も頻繁に行い「訪日外国人(インバウンド)がリピーターとなってアジア域内の移動に使う」(中村俊一社長)

  • 売上高が過去2年で2倍以上に増えたことが順位を押し上げた

 

というわけで、今別の会社で話題となっている格安航空券ですが、それはおいておいて、アドベンチャーは外国人客が多いようですね。

 

訪日外国人がけっこう利用するということで、インバウンドという意味では着眼点がよく、おもしろいかもしれません。

 

 

伸びる会社ミドル200、3位のRIZAPグループはトレーナーがマンツーマンで指導するフィットネスジムを開業。健康食品販売会社のジム経営、「健康」という意味では目指すところは同じ。

上記日経新聞によると、もともと健康食品の販売会社だったRIZAPグループ(3位)は運動不足が健康維持の障壁となっている点に着目し、トレーナーが1対1で指導するフィットネスジムを開業したとのこと。

 

通信対応の体重計を顧客に配るなどして、日々の体重や食事データを管理し、会員の運動継続率を高めているとのこと。

 

  • もともと健康食品の販売会社だったRIZAPグループ(3位)は運動不足が健康維持の障壁となっている点に着目し、トレーナーが1対1で指導するフィットネスジムを開業

  • 通信対応の体重計を顧客に配るなどして、日々の体重や食事データを管理し、会員の運動継続率を高めている

 

 

ここでおもしろいのは、健康食品の販売会社がフィットネスジムをやってるという点について。

 

「健康」という意味では同じですが、「経営」という意味ではずいぶん異なります。それでも、ビジネスチャンスがあれば積極的に行っていく、そのような姿勢は大変おもしろいと思いますね。

 

結局、「健康」という目指すところは同じだから、やっていけるというのはあるでしょう。

 

 

伸びる会社ミドル200、4位のエニグモは個人間のファッション通販サイト「BUYMA(バイマ)」を運営。世界中から簡単に流行の商品が購入できる。

上記日経新聞によると、4位のエニグモは、個人間のファッション通販サイト「BUYMA(バイマ)」を運営するとのこと。

 

スマホを通じて世界135カ国から流行の商品が届くとのこと。約400万人の利用者は気に入った商品をスマホで見つけ、クレジットカードやコンビニで代金を支払うだけで数日後に商品が届くとのこと。

 

売り手と買い手の間にエニグモが入り、決済の代行や商品内容をチェック、「ニセモノが出る確率を10万に1件に抑えている」(須田将啓社長)のが人気の秘訣とのこと。

 

  • スマホを通じて世界135カ国から流行の商品が届く

  • こんな個人間のファッション通販サイト「BUYMA(バイマ)」を運営するのがエニグモ(4位)だ

  • 約400万人の利用者は気に入った商品をスマホで見つけ、クレジットカードやコンビニで代金を支払うだけで数日後に商品が届く

  • 売り手と買い手の間にエニグモが入り、決済の代行や商品内容をチェック、「ニセモノが出る確率を10万に1件に抑えている」(須田将啓社長)のが人気の秘訣だ

 

スマホでショッピング、気に入ったら購入、というものすごくシンプルなプロセス。注目は世界135カ国、個人間、という点。

 

ファッションにおいては、個人売買に注目が集まっているのは私の方でも何度か集まっていますが、このような世界をつなげ、簡単に商品購入できるようにしたあたりは、なかなかいい着眼点であるといえます。

 

しかも商品内容のチェックがあるということで、これも意味不明すぎるところから買うリスクを少しでも減らせることにつながるしょう。

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伸びる会社ミドル200、11位のエン・ジャパンは女性向け転職サイトとしてのウケがいい

上記日経新聞によると、総合11位は人材サービス会社のエン・ジャパン。女性の社会進出の増加を追い風に急成長しているとのこと。

 

3年前に開設した女性向け転職サイトは会員数が3.5倍に増えているとのこと。「週3日、1日4時間以内で働きたい」などという子育て女性を事務職として派遣する求人サイトの掲載案件数も3倍に拡大したとのこと。

 

  • 人材サービス会社のエン・ジャパン(総合11位)は女性の社会進出の増加を追い風に急成長してい3年前に開設した女性向け転職サイトは会員数が3.5倍に増えている

  • 「週3日、1日4時間以内で働きたい」などという子育て女性を事務職として派遣する求人サイトの掲載案件数も3倍に拡大した

 

エン・ジャパンは転職者のための会社として有名。ただ、女性向けが好調というあたり、やはりこれも時代の流れにあった着眼点が良かったといえます。

 

子育てなど、いろいろな事情があり、家で働きたいという女性は最近は多いです。そういった女性をターゲットにしたサイト、伸びているのも理解できますね。

 

さて、今後はどのような新興企業が登場するのか、要注目です。

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