安倍首相、メルケル首相から明確な答えを得られず、オカタイです。

安倍首相、外交を精力的にこなされています。サミットも近づいており、過密スケジュールですが、どうぞ頑張っていただきたいところです。

 

さて、今回のサミットでは、財政出動というテーマで各国の理解及び協調を得て、世界経済回復へ日本が中心となり、ひっぱっていきたいところ。欧州では、これまでにイタリア、フランス、EU首脳から賛同を得てきました。そして今回ドイツを訪れましたが、残念ながら、メルケル首相から明確な答えがでず。まぁこれは実際行く前からある程度わかっていたことではありましたが。

 

そもそも財政出動とはなんぞやという基本に戻ってみましょう。覚えている方、財政出動は、アベノミクスの2本目の矢です。1本目が金融緩和、2本目が財政出動、3本目が成長戦略です。

 

そしてこの財政出動とは、税金などを使い、公共投資をしていくということであります。

 

さて、メルケル首相はなんではっきりよし、ドイツも財政出動には大賛成だ、と言わなかったのでしょうか。その理由の一つで大きいのは、やはり難民問題で頭を抱えているからでしょう。世論は相当割れています。私も長年ドイツに住んでおり、ドイツ人の知り合いもたくさんいますが、私のドイツ人の知り合いの多くは、いまだに難民の受け入れに批判的な意見を持っている人が大勢います。ただでさえ移民問題が存在していたところ、さらなる問題を引き起こしたわけですから、なぜ意味の分からないところでリーダーシップをとっているのだと。

 

そしてこういった決断をしたメルケル首相にも批判がいくのは当然であります。そして、新しい予算を組み、財政出動など、金に厳格なドイツ国民の支持が現在得られるような状況ではないともいえます。

 

今回おもしろいのは、ドイツは財政出動には賛同できない、といったメッセージをメルケル首相がはっきりと示さなかったことです。わざわざ来てくれた安倍さんを追い返すようなことはしないといった配慮という考えもありますが、どうなんでしょうか。他の首相が口をそろえて財政出動行くぞ、というところで、我々は反対だ、とわざわざ大きな声でいって、ますます孤立化したくないといったところでしょうか。サミットでのドイツの発言に注目です。

 

それではまた!

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