ドイツのガウク大統領。各紙の報道によると、ドイツのガウク大統領は、高齢を理由に来年3月に退任することを発表しました。もう76歳ですからね。メルケル首相ばかりが注目される中、ガウク大統領のことをご存知ない方も中にはいるかと思います。そこで、今回は、ガウク大統領に関して語りたいと思います。

 

ガウク大統領の特徴

  • 初の東ドイツ出身の大統領
  • 元牧師
  • 難民受け入れに寛容派

 

初の東ドイツ出身の大統領

旧東ドイツでは、反体制派として、人権活動をしていたことでしられています。

 

元牧師

実は元牧師で、そのバックグラウンドもあり、演説が上手であるとされています。

 

難民受け入れに寛容派

以前もお話ししましたが、ドイツでは本音ではかなり多くの人が難民受け入れに反対しています。そんな意見が多くなる中、このガウク大統領は寛容派として活動してきました。

 

前大統領の汚職事件の後に就任、国民の信頼回復に努めた

ドイツの前大統領はヴルフ氏です。最年少大統領として当時知られており、ドイツでは10年ほど前は大変な人気を誇っていました。ダボス会議にも出席するような人物でした。

 

そんなヴルフ氏は、汚職問題をしてしまいます。Bild紙の報道によると、50万ユーロの自宅購入で、超低金利で融資を受けていたことを申告をしていなかったというもの。そして、これを報道されそうになると、メディアに圧力をかけたというもの。これでドイツ人の心は一気に離れてしまいました。

 

そのような事件の後に大統領になったのがガウク大統領です。国民の信頼回復に努めました。

 

私がドイツ人に聞いた話によると、ヴルフ氏に好意をもっている人はほぼゼロ。ガウク大統領に関しては、難民問題がちょっとなぁという意見もあるなか、演説もうまく、変な噂もないからわりかし悪くないという意見が多かったように思います。

 

さて、次の大統領は誰になるか。注目です。

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