日本電産がドイツで大型契約をとってきた、これはグッドジョブとしかいいようがない。
ドイツにSTEAG、(日本語ではステアグというようです)、という電力大手の会社があります。知っていますでしょうか?STEAG (ステアグ)は巨大電力会社だと思ってください。
日経新聞によると、日本電産が大型蓄電設備の設計や建設を受注、と報道しました。受注額がなんと7000万ユーロ (85億円)。
記事の重要箇所を抜粋
さて、どのような蓄電設備の設計や建設の話か、記事の重要箇所を抜粋してお話しします。なお、ソースは6月7日の日経新聞の記事です。
この蓄電設備は、
合計出力は9万キロワットで、リチウムイオン電池を使う。ステアグがドイツの6カ所で運営する石炭火力発電所に設置する
なお、2017年初めまでに、稼働するということです。
日本電産のM&Aがうまいセールス力がうまく、セールス力もいい
そして、今回の記事で重要箇所はこちらです。
日本電産は電力など産業分野の事業拡大に注力している。欧州では買収したイタリアのプラント設備メーカーが中心になって顧客開拓を進める
どうも今回の契約、日本電産のイタリア子会社が受注を取ってきたみたいです。ちなみに、上記にあるように、日本電産はイタリアの会社を買収していますが、この買収がうまく機能しているとみていいでしょう。
イタリア会社のMotortecnica買収について
上に書かれてあるイタリア会社の買収に関して、日本電産のプレスリリースをのせておきます。日本電産は、イタリアMotortecnica s.r.l.の買収完了と新子会社概要というプレスリリースを2015年5月19日にだしています。当時77人の従業員がおり、売り上げは1100万ユーロ (2014)となっています。発電機・モータ製品の設計、製造、修理、メンテナンスサービスをしているとなっています。
どうもこのイタリア会社がキーのようだ
さて、このMotortecnicaですが、ヨーロッパでは大手電力会社などの顧客をもっていることで知られていました。まさしく、今回のSTEAG (ステアグ)との契約も、Motortechnicaがあってこそなしえたことかと察します。まだ全貌が明らかになっていないからはっきりと断言できないけれども。でもおそらくはそのような筋書きかと。
今後の日本電産の動きに注目です。