夢の裏側に苦労があるのは当然だが、これはちょっとやりすぎかも。

 

米ディズニーランド。ウォルトディズニーカンパニーが運営する、誰もが知っているテーマパーク。我らが、日本の東京ディズニーランドは、親会社であるオリエンタルランドがウォルトディズニーカンパーニとライセンス契約をしており、それで運営されています。そういえば知り合いに熱狂的なディズニーファンが昔いました。詳しい人は、何時にどこに行けばいいとか、ディズニーのスケジュールから全て把握してるんですよね、驚きでした。なお、今回の話は米国の話ですが、オリエンタルランドはライセンス契約をしているわけだから、決して他人事ではない話。

 

ウォルトディズニーカンパニー長時間労働、法定最低基準を下回る賃金、高い労災発生率、化学品や粉じんにさらされる健康リスク

そんなウォルトディズニーに、人権団体からこんな報告が。

香港に拠点を置く人権団体、大学師生監察無良企業行動(SACOM)のリポートによると、調査したディズニーの取引先8社の一部従業員は長時間労働を強いられ、賃金は法定最低基準を下回っていた。また、旧式設備や訓練・安全機器の不足で、労災発生率も高かった。一方、中国労工観察のリポートは、低賃金、化学薬品にさらされるリスク、取引先による労働条件の監督が不十分な点に言及している。

6月15日のロイターの記事より

なお、取引先企業8社の話ではありますが、8社は取引先の一部であり、全ての取引先を調べてこういう結果だったわけではありません。つまり、常にディズニーはこういう環境だ、と決めつけることはすべきではありません。その辺りはフェアにいきましょう。それでも、8社でこのような事態が見つかるというのは、ちょっと管理が甘いなという認識を私はもっています。実態はどうなんでしょうか。

 

ディズニーの回答

なお、ディズニーの返答は、以下のとおり。上記ロイターから抜粋します。

「ディズニー・ブランド製品を手掛ける独立系工場に対する労働基準違反の訴えを深刻に」受け止めると表明。

 

「こうした訴えを徹底的に調査し、改善の取り組みを支援し、地元の法律に従うのはわが社のならわしだ」

 

これを読む限り、すぐに改善しようとしている様子はうかがえます。

 

アップルの問題に似ている

ここまで読んで、なんだかどこかで聞いたことがあるような話だなと思った方。そうです、アップルです。2014年のヤフーの記事ですが、

米アップル(Apple)製品を製造する中国の工場の労働環境を独自調査した結果、従業員が12時間労働を強いられ、疲労のあまり仕事中に居眠りをするほどの劣悪な条件で働かされていることが分かったと報じた

アップルも一時このような話題で非難されていました。

 

これは難しい話です。私もiphoneユーザーですが、iphoneが安いとは思わないけれども、ユーザーとしては値段が安ければ安いほどいいにこしたことはないわけです。その裏では、このような問題もある。ただ、これは人権にかかわる問題ですから、この辺はきちっとしてもらわないといけない。いろはのいのところですから。

 

ディズニーは監視を強化すべし~最低賃金は守り、労災発生率は減らし化学薬品からの健康リスクは避けてもらわないと

少なくとも最低賃金は守り、労災発生率を減らし、あと人体に影響を与えるような環境で働かせることは避けてもらいたいものです。

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