なんとあの三井住友銀行がコメ作り?!
[更新] この記事の後、8月2日、遂に会社設立が発表されました。それに関してはこちらの記事をどうぞ。
三井住友銀行。三井住友ファイナンシャルグループ傘下の日本のメガバンク。三井住友といえば、個人的にはダイナース関連でお世話になっております。ダイナースは信託銀行の方で、今回は銀行の話です。さて、今回の話題は農業、米作り。
三井住友銀行、農業参入へ
日経新聞によれば、三井住友銀行が農業に参入するとのこと。どのように参入するのか。
7月に秋田県の農業法人や秋田銀行、NECグループと新会社を設立し、コメの生産を始める。2018年度以降は他県に広げる。
きましたね。銀行が米作りをする時代が。そして、パートナーには秋田銀行やNECグループが含まれており、来月には新会社を設立するということです。
NECの動きが最近けっこういい
ところで、NECに関しては、つい先日、私の方で
という記事を書きました。そうです、JFK空港でNECの顔認証システムが使われ始めたんですね。他にもいろいろおもしろいことやっているので、ぜひお読みください。
三井住友銀行が農業に参加することで、どう変わっていくのか
ここですよね。三井住友銀行が参画して、何かできるのかと。はい、いろんなことができます。例えばですね。上記日経の記事から拾ってくると、三井住友銀行が農業に参加することで、
農地の大規模化
生産の効率化
この2つの可能性が広がるわけです。まさしくこれでしょう。
銀行が関わるといいメリットを再度考える
当然ですが、銀行さんは良い点と悪い点、両方持ってます。でも、今回例えばいい点をあげるとすれば、
- 銀行は資金がある
- グループ会社にリース会社がある
この2つは重要なポイントだと思ってます。農業の生産ってやっぱリースが関わってくる話が多いですから、ここでグループ会社から効率的に良い条件でリースできれば、話は早いですよね。また、どうしても大規模化していこうとすると資金が必要ですが、銀行は当然資金力がある。銀行自ら参画するわけですから、そう簡単に失敗もできないでしょう。
なお、記事によれば、NECはNECキャピタルソリューションからの出資なので、ここも結局リースの話なわけです。
三井住友銀行はなぜこの時期に参入を決めたのか
上記日経の記事によれば、三井住友銀行の農業参入理由として、
4月の改正農地法の施行で農地を所有できる法人の要件が緩和され、銀行の出資が可能になったため
としています。農地法改正の話と今回の話がかみ合うわけです。農業の競争力という話では、そういえば安倍首相も国家戦略特区諮問会議で、企業の農地保有に関して企業が農業に参入しやすくなるよう、そして農業の競争力が高められるよう、いろいろ指示していたことを思い出しました。
今回、三井住友銀行が動いてくれました。これを成功させ、こういった動きがどんどんでてくるといいと思います。
三井住友銀行は農業にけっこう積極的だ
今年の年初の話ですが、三井住友銀行がインドネシアで農業支援というニュースがありました。1月25日の日経新聞の記事から重要箇所を引用すると、
日本での研修や現地でのモデル事業を通じて、コメづくりの機械化や米菓など加工業への進出を促す
とあります。インドネシア行ったことある方はわかりますが、確かに農業は手作業のイメージが強い。そして、インドネシアのコメ農家は生産性が低いので有名ですから、機械化への支援をしていくというわけです。
もちろんこれは日本ではなくインドネシアの話でしたが、米作りに関してノウハウができるのは素晴らしいことだと思います。日本のおいしいお米を今後も食べられるよう、三井住友銀行に期待、要注目。
効率化のおかげで、お米の値段も下がるといいですね。