世界のトヨタ、トヨタ生産方式で家庭用ロボットも効率的に生産か。

 

トヨタ自動車。自動運転だけでなく、家庭用ロボットにも力をいれる模様。いろいろ話題を提供してくれる会社です。これに関して、豊田市出身のトヨタ応援団としてはぜひ言及したく思います。

 

家庭用ロボット生産の可能性について

6月20日のロイターの記事によれば、トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)のギル・プラット最高経営責任者(CEO)が、トヨタ自動車が家庭用ロボットを生産する可能性があることを示唆したとのこと。

トヨタが家庭用ロボットを生産することに関しては「まだ確かではないが、可能だ。いつかそうするかもしれない。それがTRIで研究していることの一部だ」と述べた。

 

家庭用ロボットは10-15年後に花咲くか

上記ロイターを見る限り、可能性があると控えめに書かれています。ただ、6月20日の日経新聞の記事を見る限り、この可能性というのはかなりあるように思えてきます。日経新聞がギル・プラット最高経営責任者(CEO)にインタビューした際、

 

家庭用ロボットがAIの有力な応用分野であると指摘し、「10~15年以内にトヨタや産業界にとって一大分野になる」

 

このような見方をしています。

 

ロイターの取材が17日。日経新聞の取材が20日。日経新聞の取材の方が新しい情報とみることもできます。

 

ギル・プラット最高経営責任者(CEO)とは?

上記日経新聞によれば、

米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)で、災害対策ロボットのコンテストの責任者を務めた

 

なお、確か、ギル・プラット氏はMITの博士号持っていますよね。

 

彼が自動運転などに興味を示している理由。それは、幼いころの体験にあったと上記日経新聞で語っています。 

AIに関しては、幼少期に悲惨な自動車事故を目撃した経験などを紹介

 

自動運転技術など自動車の安全技術が応用対象になる

 

やはりロボット分野に力を入れるのは間違いない

ギル・プラット氏はロボットに関して、高い関心を示しているといわれています。そして、トヨタとしても、今ロボット会社を2社買収しようとしています。その2社とは、ボストンダイナミクスとSCHAFT (シャフト)。

 

私の方で以前、

衝撃ニュース トヨタ、ボストンダイナミクス(グーグル子会社)買収ほぼ確実。アマゾンに買てた理由とは

という記事をまず書き、ボストンダイナミクスとキーマンの紹介をし、その後、SCHAFT (シャフト)について書きました。

 

トヨタは今、これら2社を天下のグーグルから買収間近な状況であります。多くの人に読んでいただきましたが、まだ読んでおられない方はぜひどうぞ。

 

2社は本当に買収するのか?

上記日経新聞によれば、プラット氏はこれら買収交渉について、

直接的な言及を避けたが、一方で「他社との協業はTRIの基本的な考え方のひとつだ」と説明した。トヨタが強みを持つ製品の安全性や交通情報といった分野では他社との協力が可能

 

と指摘したとのこと。それはそうですよ、株価にも影響しちゃいますから、これに関して具体的な話はできるわけないですよね。

 

トヨタ生産方式はロボット生産にも役立ちそうだ

プラット氏は、上記日経新聞に、

家庭用ロボットなどで「トヨタの良品廉価の製品を生産する技術を生かし、事業領域を拡大したい」と抱負を述べた。

 

としています。おもしろそうですね。ジャストインタイムでロボットの生産をする。安全で安価なロボットを生産、トヨタならしてくれるでしょう。

 

10-15年で普及とはけっこう速いペースにも思えるが、可能なんだろう

しかし、10-15年で普及させるというのは、思ったよりも速いペース。そして、トヨタリサーチインスティテュートは人員確保にも迅速に対応しています。

上記日経新聞によれば、

現在の社員は約100人で、このうち70人が新規採用だ。大学や米グーグルなど他社からも雇っている

 

とのこと。新入社員がたくさんいますね。そして、新規採用でない人は、他社から雇ってきているとしていますが、けっこうな数のキーマンがぞくぞくとトヨタリサーチインスティテュートに入ってきています。

 

例えばボストンダイナミクスの記事でも紹介した、ジェームズさん。グーグルのロボット部門の共同設立者の方で、1月にグーグルを辞めて、トヨタリサーチインスティテュート (Toyota Research Institute) に入りました。

 

また、ジョセフさん。グーグルのボストンダイナミクスにてオペレーションマネージャーをしていて、トヨタリサーチインスティテュートに入ってきました。

 

2社買収が進めば、よりロボットに関してトヨタは強みを増します。10-15年後に普及という挑戦は不可能ではないでしょう。今後のトヨタに要注目です。まずは買収交渉、これが早く、いい条件で決まるといいですね。

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