英国との事前交渉は拒否する、非公式交渉も認めないというメッセージ。

 

 

EUのリーダーが首脳会談を行う

BBC(英語)の記事によると、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、フランスのフランソワ・オランド大統領、イタリアのマッテオ・レンツィ首相が27日、ベルリンで首脳会談を行いました。もちろん議題は英国のEU離脱問題に関して。

 

首脳会談の結果、英国との事前交渉は行わないことで合意

上記BBCによれば、メルケル首相は今回の英国のEU離脱という決断にたいし、
大変痛ましく遺憾な決断だ
としました。
また、上記BBCによると、ドイツ、フランス、イタリア各国は、EU離脱前に公式、非公式会談両方とも行わない、つまり、事前交渉は一切しない、ということで合意しました。
なぜ事前交渉しないのか。メルケル首相は、リスボン条約50条を引き合いにだしました。これはつまり、交渉はEU離脱を通知した後、初めて行われるという見解のものです。この見解にそった同意を今回した結果となりました。

非公式交渉(非公式会談)しないのは英国にとっては痛い

英国はEU離脱という決断が決まってしまったものですから、あとはとにかく、いかに交渉をするかがポイントになってきます。そして、この交渉というのは、非公式交渉(非公式会談)の形で行われることはよくあり、その後公式交渉(公式会談)の流れとなることが多いのです。そのため、英国にとって、非公式交渉(非公式会談)がけっこう重要なポイントでした。しかし、それに対し、今回明確にNoを突き付けられたわけです。これはすなわち、EU側としては、混乱を避けるために、さっさとEU離脱通知せいやというプレッシャーを英国にかけていることになります。キャメロン首相は、EU離脱通知はすぐしないという意向ですから、現在はEUと英国の考えにずれがあります。EU離脱通知の時期(2年の呪縛)、ここがポイントとなってくるでしょう。

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