吉野家があのラーメン店、せたが屋を子会社化。
吉野屋とせたが屋が組むんですか。ちょっといきなりの報告でサプライズですね。ちなみに私は、せたが屋品川店に行ったことがあります。私が行った時は混んでましたよ。1000円以上するラーメンもあって、このご時世、強気でしたが、魚介ダシがきいていてスープがうまかったです。
写真
出典 せたが屋ホームページより
こんな感じのラーメンでしたね、確かに。
吉野家、ラーメン店せたが屋を子会社化
以下、吉野家からのオフィシャルの資本提携の報告書(PDF)である、資本提携実施および子会社の異動のお知らせ を中心にまとめ、考察していきます。
今回吉野屋が子会社化するせたが屋とは?
さて、吉野家さんいわく、せたが屋とは、
- 「せたが屋」に代表される魚介ダシの聞いた醤油豚骨スープ
- 塩味・みそ味・豚骨味・つけ麺
- 前島司氏が独自に工夫を重ねたこだわりのラーメン
- ベジタブルラーメンや調味料ゼロのラーメンの開発
- 新しい ラーメン作りにも積極的にチャレンジ
上記吉野家からの報告書をまとめた
確かにそんな感じですね。
前島司氏とは?
前島司さんはテレビとかでたまにでてるからご存知な方もおおいんじゃないですかね。なんせ、ラーメンを”独学で”学んだ人として有名です。独学ゆえに、かなりの遠回りをしたといわれていますが、その分、こだわりのあるラーメンを完成させることができたといわれています。
吉野家の取得価格
非開示となっています。
議決権所有割合
66.5%
今期の連結業績への影響
軽微とのこと。
資本提携の理由
ここなんですよね。なんでせたが屋を買うねんと。公式的な見解はこうです。
新たな価値を共に創造し当社グループの国内外での発展を加速できると考え、同社と資本 提携することと致しました。
上記吉野家からの報告書より
まぁ実際はもう少し書いてありますが、要は新たな価値観を創造する、これが狙い。なんでこんなこと考えているか。
ミソ1 吉野家HDは荒らしいビジネスモデルを模索中
吉野家は、新しいビジネスモデルを模索しているところであります。既存のビジネスモデルで牛丼出してればいいとは吉野家も考えていないわけです。現に吉野家はこういっています。
この3年間で既存の飲食業の範疇を超えるような市場創造・価値提供を実現したいと考えております
吉野家中期計画資料より
これを読めば少しは気持ちが分かりますね。
ミソ2 競争から共創へ
吉野家のキャッチフレーズになった、競争から共創へ。今回のラーメン店、せたが屋とどうマッチングしてくるのか。私が思うに、以下の文がミソだと思うんですよね。
指導・監督層や幹部候補層の人材に高い視点を持って、外部の知見やネットワーク力を活用しながら成長を目指すマネジメントなどを学ぶリーダー教育等をスタート
吉野家中期計画資料より
要はですね。前島司さんという独自の視点を持たれた方に、人材育成として、ぜひ協力していただきたい、ということですよ。
そう考えれば、こちらのミソ2の方がより現実的な話として機能しますね。
けっこう攻めに入ってきたか
ちなみに、吉野家はうどんもやってますけど、出店加速してますね。今回もラーメン店ですし、けっこう攻めてきてます。
うどんはうまくいくか、そしてこのラーメン店への出資はうまくいくか、大変革はおこるのか、要注目です。