スペインはスコットランドのEU加盟に反対、事態はややこしくなるか。

 

スコットランド、動き始めました。ちなみに私のスコットランド人の友人曰く、まさに報じられている通り、スコットランドはEU残留派が圧倒的といっておりましたが、私の実感としても英国民よりスコットランド人の方が移民には寛容的という見方を私はしております。あと政治的にもスコットランドはヨーロッパ寄りなところがあるかな。

 

 

スコットランド、EU残留することを正式に希望

6月29日のロイターの記事によれば、英スコットランド行政府のスタージョン首相がブリュッセルを訪問。その時、

欧州議会のシュルツ議長との会談後、同首相は記者団に対し「スコットランドはEU残留を決断した」と述べた

 

というわけで、もう既にわかってはおりましたが、改めて正式にEU残留をするという決断をしたと表明した形となりました。

 

 

EUは慎重な姿勢

6月29日の日経新聞の記事によれば、EUはスコットランドEU残留に対し、慎重な姿勢を示しています。

EU側は慎重な姿勢を崩していない。EUはあくまでも英国との離脱交渉が滞りなく始まることを優先する考え。英国がEUに離脱を通告する時期が見えない中で、いたずらにスコットランドと話し合いを進めれば、英国の混乱を深め、離脱交渉が長期化しかねないと危惧しているためだ。EUのトゥスク大統領はスタージョン氏との面談を「時期尚早」と断ったとみられる。

 

 

 

スペイン暫定首相のラホイ暫定首相はスコットランドEU加盟交渉に反対

6月29日のロイターの記事によればラホイ暫定首相はこの件に関し、記者会見で

  • 本当に明確にしておきたいのは、スコットランドにはEUと交渉を行う力量が無いということだ。英国政府以外の相手との交渉にスペインは反対だ

  • 英国が離脱すれば、スコットランドも去る

 

というわけで、EUと交渉を行う力量がないというかなりきつい一言を投げかけ、反対しました。

 

 

[更新] スペインのラホイ暫定首相はめちゃめちゃ反対している

BBC(英語)を読む限り、スペインのラホイ暫定首相は普通の反対ではなく、すごく反対という、これはなかなか折れなさそうだなという感じが伝わってきました。

 

 

[更新] フランスも反対か

BBC(英語)によると、フランスもスコットランドEU残留を支持しないニュアンスを示しています。正確には、オランダ大統領は、スコットランドとはこの件に関しては交渉せず、英国と交渉するといっています。というのも、スコットランドは英国の一部だからということです。

 

スコットランドもEU残留なら迅速にやるべきなんですが、こう反対者がでてくるとそう簡単にいかないかもしれません。

 

  

スコットランド独立なら新通貨導入か

6月29日のロイターの記事によれば、

JPモルガンは29日、スコットランドが住民投票で独立を決め、英国が欧州連合(EU)から離脱する前に独自通貨を導入するのが現時点での基本シナリオ

 

というわけで、英国がEUから離脱してしまう前の2019年に新たな通貨導入の可能性が浮上してきました。

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