バングラデシュの事件に関して、下記で更新を続けています。
なお、上記で更新したことと重複になりますが、ここにきて国内組織、ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)の事件への関与が指摘されています。
理由としては、実行犯がJMBのメンバーだったというもの。
以下、ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュとは何者なのか、自らの記事をこの記事にて別途、引用します。
[更新] 国内組織ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)による犯行の可能性も
当初からイスラム国(IS)が犯行声明を出したり、アルカイダ系の犯行の指摘がされていますが、ここにきて、新たな国内組織の名前が挙がってきました。日経新聞によればその名前はジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)。ISのメンバーのように装ってはいるだけの別の過激派組織で、水面下で活動しているグループです。
- カーン内相は3日、襲撃犯について「ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」に属し「ISのメンバーと装っているだけ」との見方を示した。
ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)とは?
長い名前で少々ややこしいですが、JMBとは何でしょうか。言い方によっては、ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)と呼ばれたり、ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュと言われたり、いろいろあります。
日経新聞によれば、ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)とは、2005年に解体を命じられた過激派組織。イスラム協会(JI)という野党から違法に援助を受け、水面下で活動していたとのことです。
- JMBは05年に非合法組織として解体を命じられた過激派組織だ。その後も野党の一つ「イスラム協会(JI)」から違法な資金援助を受け水面下で活動してきたとされる。
一番詳しい説明が、公安調査庁の説明でしょう。公安調査庁によると、JMBは
- 1998年,バングラデシュをシャリーア(イスラム法)に基づく国家にすることを目的に設立されたイスラム過激組織
- 2003年,同組織のアジトで爆発事件が発生し,大量の爆発物などが発見されたことを契機に,その存在が知られるようになった。
- 2005年2月,バングラデシュ政府は,JMBを同組織の青年組織「ジャグラタ・ムスリム・ジャナタ・バングラデシュ」(JMJB)とともに非合法化した。
- 同年8月17日,首都ダッカを含む63県で発生した同時多発爆弾テロ事件(2人が死亡,150人以上が負傷)は,JMBによる犯行と断定
- 政府が取締りを強化し,JMBは,大きな打撃を受けた
- 2014年10月,インド北東部・西ベンガル州ブルドワンでJMBの細胞が摘発
- 同組織がバングラデシュ政府の行うテロ取締りへの報復を計画していたことが判明
というわけで、JMBは国内過激派です。仮にジャマトゥルム・ジャヒディン・バングラデシュ(JMB)が今回関わっているとして、今後の焦点としては、イスラム国(IS)とジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)がどう接点があったかでしょう。可能性としてあるのは、ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)が知名度のあるイスラム国(IS)側に回ったなど、指摘もされています。一刻も早い全容解明と根絶をお願いしたく思います。
このように、今後のこのJMBが今後の調査の重要な焦点の一つであることは間違いなさそうです。
[関連] 警察がJMBの6人を黒幕として追っている
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