最近イスラム国(IS)の犯行が多くて困ります。本日はバングラデシュの首都ダッカ。更新中。
[重用] 残念ながら、7名の日本人の死亡が菅官房長官によって確認されました。下記ご覧ください。
概要
武装勢力、カフェに入り、人質を取る
複数のメディアの速報によると、バングラデシュの首都ダッカにて、武装勢力が現地で人気のカフェに入り、人質をとって立てこもった。警察との銃撃戦も行われた。
犯行現場について
場所は大使館と外国企業が多い中心地
なお、この場所は大使館などが多くある場所ということで、欧米メディアにも高い関心で見られています。日本大使館も近くにあります。5つ星ホテルとかも多くある場所です。。。
なお、BBC(英語)によると、立てこもっているカフェは外国人がよく訪れる人気のカフェとのこと。カフェの名前はHoley Artisan Bakery café(ホリー・アルティザン・ベーカリー)。日経新聞によれば、日本人外交官も利用する人気カフェ店だったとのこと。
なお、なぜこのカフェが狙われたのか。欧米のメディアなどを見ていて、おそらくは、
- 大使館や外国企業など近郊に多いから
- 外国人に人気のカフェ
この2つあたりが今のところ理由として考えられます。
[更新] Holey Artisan Bakery café(ホリー・アルティザン・ベーカリー)は中間所得者以上向けのカフェ
CNN(英語)に、大変興味深いエピソードがのっています。ここでは、ある人力車を引く仕事をしている人=車夫のAbdul Halim(アブデュル・ハリーム)さんの話がでてきます。 ハリームさんは、ホリー・アルティザン・ベーカリーのサンドイッチ一つは、彼の日給と同じくらい高かったので、一度たりとも足を踏み入れたことのない場所だと言っています。ただ、それでも、今回の問題は、彼の国であるバングラデシュがハイジャックされたという意味において、彼にとっても影響のあることだと話しています。
外交官もよく行くカフェと書きましたが、このハリームさんのエピソードからも、いかにこのあたりの場所がどちらかというと中間所得者以上がいる場所で、比較的安全とされていた場所かはわかるかと思います。そんな場所で起こったわけですから、ショックが大きいことも想像できます。
犯人について
アッラーフ・アクバルと叫ぶ
BBC(英語)によると、犯行時、犯人は
アッラーフ・アクバルと(アッラーアクバルやアラーアクバルともいわれる)
と叫んでいたようです。ちなみに、これはイスラム教の祈りの言葉ですが、意味は
アッラーフ(神)は偉大なり
という意味です。
武装勢力はイスラム国(IS)だと自ら名乗る
BBC(英語)によると、犯人は複数いて、犯人は自ら、イスラム国だと名乗ったとのこと。
CNN(英語)によると、イスラム国(IS)は、イスラム国(IS)の犯行であるとアマク通信を通して犯行声明をだしたとの報道。アマク通信というのはイスラム国(IS)系で一番よく登場するメディア。
[更新] 事件後、ISバングラデシュ名乗る組織が、改めて犯行声明を出しました。アマク通信の報道を、改めて追った形となります。下記参照。
CNN(英語)によると、カフェのオーナー(Sumon Reza) (スモン・レザ)によると、犯人は6ー8名が入ってきたとき、オーナーはなんとか逃げ出したとのこと。
アルカイダ系も犯行を名乗る?
7月2日の日経新聞の記事によると、イスラム国(IS)だけでなく、
国際テロ組織アルカイダ系の組織の両方が犯行声明を出した。
ということで、アルカイダ系も犯行声明を出しているということ。
[更新] 人質一人一人にコーランの一節を暗唱できるか尋ねる
7月3日の時事通信の報道では、
地元紙デーリー・スターによると、娘の誕生日を祝うため家族で店を訪れ、事件に遭遇した男性は「実行犯はバングラデシュ人には丁重だった。(イスラム教聖典)コーランの一節を暗唱できるか1人ずつ尋ね、できた人質は難を逃れた」と証言した。
というわけで、イスラム過激派の卑劣な犯行の様子がうかがえます。
なお、これは7月3日の時事通信でのちに報道された話ですが、人質は一人一人コーランをの一節を暗唱させられ、
できなければ殺害
されたとのこと。
[更新] 犯人6人射殺、1人拘束
ロイターによると、治安部隊が犯人6人を射殺、1人拘束とのこと。
バングラデシュのハシナ首相はテレビを通じ、人質のうち13人を救出、数人が死亡したことを明らかにした。バングラデシュの治安部隊は犯人6人を射殺、1人を拘束した
[更新] 犯人は全員バングラデシュ人
CNN(英語)によると、犯人の国籍はバングラデシュとのこと。犯人は全員バングラデシュ市民でした。犯人のうち、5名は過激派で警察が以前捕まえようとしていたとのこと。
[更新] 外国人と非イスラム教徒が標的か
7月3日の時事通信の報道によると、
実行犯は人質になったバングラデシュ人の男性店員に対し、ベンガル語で「心配するな。われわれは外国人と非イスラム教徒を殺しに来ただけだ」と話していた。
ということで、上のコーランの一節にも関連してきますが、外国人と非イスラムが標的になった模様。
[更新] ISバングラデシュ、犯行を名乗るも、政府はイスラム国(IS)の関与に否定的
結局イスラム国(IS)は犯行声明を出しているものの、本当にイスラム国(IS)が主導だったのかどうかは、まだはっきりと分かっていません。
日経新聞によると、イスラム国(IS)は、
2日夜、正式な犯行声明を出し「22人を殺害した」と主張
一方、バングラ警察は3日、実行犯7人は「全員が自国民だった」と発表
バングラ政府は同国内でのISの活動を一貫して否定
犯行声明は「ISバングラデシュ」を名乗る組織がインターネット上で発表
ISの従来のテロ時と同じ書式で「5人の戦士がダッカで十字軍諸国の国民を襲撃した」と宣言
アメリカなんかは当初からISの犯行に否定的でしたが、バングラ政府も否定。実行犯が全員バングラデシュ市民だったからということです。さらに、上記日経新聞によれば、ISはバングラに存在しないというカーン内相の言葉を引用しています。
カーン内相は3日の記者会見で「ISはバングラに存在せず、事件にも関与していない」
IS系メディア、アマク通信が最初にISがやったといい、今回、ISバングラデシュという組織が改めて、これはISの犯行だ、ということをいったということです。いろいろ情報があり、非常に紛らわしい状態といえるでしょう。
ただ、とりあえず一人犯人が確保されているので、いずれは全容が明らかになると思われます。
[更新] 犯人、人質に日本人は残すように指示
速報でお知らせしましたが、これはかなりやばい更新。日経新聞によれば、犯人は、日本人は残すようにとの指示があったと、しています。
犯人は、バングラデシュ人には礼儀正しく丁寧にしていたとのこと。
日本人を残してバングラデシュ人は外に出るよう武装集団が指示していたとする証言を地元メディアが報じた。人質となった人たちの証言によると、実行犯はイスラム教を汚す外国人に嫌悪を示す一方、イスラム教徒には礼儀正しかった。
なぜ犯人は外国人嫌いなのか。上記日経新聞によれば、犯人は、外国人が露出度の高い服を着たりアルコールを飲んだりするのがイスラムにはそぐわないと考えていた模様。
実行犯たちは露出度の高い服を着たりアルコールを飲んだりする外国人がイスラムの普及を妨げているとスタッフに不満をぶつけた。
確かに、犯人は、バングラデシュ人は早々と逃がしたり、上記でも書いたように、バングラデシュ人に対しては、外国人と非イスラム教徒を殺しにきただけといっていました。
[更新] 犯人の銃撃犯は教育水準が高く、裕福な家庭の出身
非常に驚きの更新となりますが、日経新聞によれば、犯人の銃撃犯は教育水準が高く、裕福な家庭の出身とのこと。
現地からの報道では襲撃犯は教育水準が高く、裕福な家庭の出身。
このようなニュースを聞くのはけっこう珍しいです。なぜこのような教育水準が高い人物がテロを行ったのか、IS(もしくはイスラム過激派)に感化されてしまったのか、捕まった1人の犯人の証言などにも注目です。
[更新] 新たに一人逮捕
日経新聞によると、バングラデシュ警察は、事件後、新たに1人を逮捕、現在合計2人を拘束中と分かりました。
襲撃に協力した可能性のある1人を新たに逮捕したと明らかにした。
なお、各種メディアを見る限り、まだこの人物が具体的にどのように関わってきたかはわかっていないようです。
[更新] イスラム国(IS)のリクルーターがキーか
日経新聞によれば、実行犯のうち、ナブラス・イスラム容疑者ら2名以上が、14年からイスラム国(IS)のパキスタン系英国人と接触しているとしています。
実行犯のうちナブラス・イスラム容疑者(22)ら少なくとも2人は14年ごろから、リクルーターとされるパキスタン系英国人らと接
カーン内相は「実行犯のうち3人は半年前から行方不明になっていた」
富裕な家庭で育った犯人たちではありますが、社会やら何かに対し何らかの不満があり、イスラム国(IS)の勧誘に乗った可能性が指摘されています。
[更新] 国内組織ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)による犯行の可能性も
当初からイスラム国(IS)が犯行声明を出したり、アルカイダ系の犯行の指摘がされていますが、ここにきて、新たな国内組織の名前が挙がってきました。日経新聞によればその名前はジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)。ISのメンバーのように装ってはいるだけの別の過激派組織で、水面下で活動しているグループです。
- カーン内相は3日、襲撃犯について「ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」に属し「ISのメンバーと装っているだけ」との見方を示した。
ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)とは?
長い名前で少々ややこしいですが、JMBとは何でしょうか。言い方によっては、ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)と呼ばれたり、ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュと言われたり、いろいろあります。
日経新聞によれば、ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)とは、2005年に解体を命じられた過激派組織。イスラム協会(JI)という野党から違法に援助を受け、水面下で活動していたとのことです。
JMBは05年に非合法組織として解体を命じられた過激派組織だ。その後も野党の一つ「イスラム協会(JI)」から違法な資金援助を受け水面下で活動してきたとされる。
一番詳しい説明が、公安調査庁の説明でしょう。公安調査庁によると、JMBは
1998年,バングラデシュをシャリーア(イスラム法)に基づく国家にすることを目的に設立されたイスラム過激組織
2003年,同組織のアジトで爆発事件が発生し,大量の爆発物などが発見されたことを契機に,その存在が知られるようになった。
2005年2月,バングラデシュ政府は,JMBを同組織の青年組織「ジャグラタ・ムスリム・ジャナタ・バングラデシュ」(JMJB)とともに非合法化した。
同年8月17日,首都ダッカを含む63県で発生した同時多発爆弾テロ事件(2人が死亡,150人以上が負傷)は,JMBによる犯行と断定
政府が取締りを強化し,JMBは,大きな打撃を受けた
2014年10月,インド北東部・西ベンガル州ブルドワンでJMBの細胞が摘発
同組織がバングラデシュ政府の行うテロ取締りへの報復を計画していたことが判明
というわけで、JMBは国内過激派です。仮にジャマトゥルム・ジャヒディン・バングラデシュ(JMB)が今回関わっているとして、今後の焦点としては、イスラム国(IS)とジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)がどう接点があったかでしょう。可能性としてあるのは、ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)が知名度のあるイスラム国(IS)側に回ったなど、指摘もされています。一刻も早い全容解明と根絶をお願いしたく思います。
[更新] 犯人の1人の父親は政治家
これに関しては、
の方でも書きましたが、まとめとしてもこちらに書きます。結論から言えば、父親の名前はBBC(英語)によれば、Imtiaz Khan Babul(イムティアズ・カーン・バブール)、または省略してImtiaz Kahn (イムティアズ・カーン)。
7月4日の時事通信の報道によれば、彼の役職は、
与党アワミ連盟ダッカ支部の幹部
されに、上記BBCによれば、彼はバングラデシュオリンピック委員の 副事務総長 (DSG)でもあり、影響力があることを垣間見ることができます。
上記BBCでは、彼は大変恥じており、申し訳ないと思っている、ということで、昨年12月から息子が失踪中(他の富裕層の息子と同様に)だったとのこと。家には過激派に感化されたようなものがなかったとしています。
Imtiaz Khan Babul(イムティアズ・カーン・バブール)氏へのメッセージ
私の方で、意見を書いたので、これを自分の記事からですが、引用します。
題名 Imtiaz Khan Babul(イムティアズ・カーン・バブール)は日本へ来て、遺族へ土下座して謝るべし。また、安倍首相らには、政治家として、向き合って話すべし。その一生涯、テロ撲滅へ捧げよ。
影響力のある政治家の息子が犯人の一人。大変恥じており、申し訳ないではすみません。
まず、政治家としてではなく、犯人の父親として、日本人の遺族に対しては、真摯に向き合っていただきたく思います。土下座して、父親として真剣に謝るべきなのです。日本では、謝罪という意味が、大変重要だからです。
そして、政治家として。これは国際問題にも発展する話。彼は公の政治家であるわけですから、すぐ日本へ来て、安倍首相らに会って、きちんと政治家として面と向かって話をすることを求めます。責任ある行動をしてください。
さらにいえば、政治家を続けるにせよ、続けないにせよ、一生涯、これを機にテロの撲滅のため、その生涯を掲げてください。それが、遺族のためにもなります。結果を残してください。これが一日本人の思いであります。
以上。
救出された人も取り調べを受けている模様
7月4日の時事通信の報道によれば、救出された27人のうち、5人は警察の取り調べを受けているとのこと。5人のうち、武装集団の支援者がいる可能性があるから取り調べしているとのこと。
バングラデシュのデーリー・スター紙(電子版)はこれより先、現場から救出されるなどした27人のうち、5人が3日夜も警察の取り調べを受けていると報じた。5人の中に武装集団の支援者が含まれている可能性があるためという。
取り調べを受けているうちの1人は、バングラデシュで生まれたカナダ人男性で、事件前日にバングラデシュ入りした。この男性と一緒に現場の飲食店に行った女友達2人は、襲撃犯が通っていた私立大学の学生という
支援者が中にいた?これに関しては正直現時点でなんともコメントしがたいところ。
ちなみに、上記時事通信では、もう一人逮捕された人がいるが、本当に逮捕されたのかただの容疑者か、まだ実際のところわからない、と、情報の錯綜について言及しています。正直、こういうのは紛らわしくて勘弁してほしいです。
[更新] 人質だった元大学講師、事件関与か
上記で人質だった人も取り調べられていると書きましたが、ここへきて、ある大学元講師の関与が疑われており、取り調べられています。詳しくは、
[国際情勢] 人質であった大学元講師、犯行に関与か。バングラデシュ襲撃事件
にて。
[更新] 人質の一人、犯人と間違えられて治安部隊に殺害されたか
やばい更新。6名犯人が現場で治安部隊により殺害されましたが、うち1名は実は犯人ではなかった可能性が浮上しています。
7月5日のロイターの記事によると、バングラデシュ警察が明らかにしたところ、治安部隊が人質1人を誤って殺害した可能性があるとのこと。この1名はレストランの従業員とのこと。調査中。
バングラデシュ警察は5日、首都ダッカで発生した飲食店銃撃事件について、治安部隊が人質1人を誤って殺害した可能性があると明らかにした。
1人はレストランの従業員だった
その従業員が事件に関与していない可能性がある、としたうえで、捜査は続行
[更新] JMBの6人の黒幕を追っている
[国際情勢] JMBに黒幕がいるのか。過激派6人を追跡。政治的対立もややこしい。バングラデシュ銃撃事件
でも書きましたが、再度こちらにまとめます。
日経新聞によると、バングラデシュ警察は、ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)に首謀者がいるとみており、その中でも6人を事件の黒幕とみているとしています。6人の詳細は明らかになっていないとのこと。
警察は国内の非合法過激派組織「ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)に首謀者がいるとみる。6人の名前や年齢など詳細は不明。
[更新] 政治的な対立
上記日経新聞によると、ハシナ首相の与党アワミ連盟は、ベンガル人としての団結を促し、最大野党のバングラデシュ民族主義党やその他の野党、イスラム協会は、イスラム教徒としてのアイデンティティーを重視としています。イスラム教徒のアイデンティティーを重視という意味では、今回黒幕がいる可能性があるJMBも同じです。
与党=アワミ連盟(ベンガル人団結という考え)
VS
野党=バングラデシュ民族主義党、イスラム協会(イスラム教徒のアイデンティティーという考え)
ハシナ首相の率いる与党アワミ連盟は伝統的に、国民にベンガル人としての団結を促してきた。
最大野党バングラデシュ民族主義党やイスラム協会、JMBはイスラム教徒としてのアイデンティティーを重視
ただ、前にも書いたように、与党アワミ党幹部の息子は犯人の一人です。その意味では、息子は親父(親父の政党の)の考えを全否定しているサイドにいるという点も少々複雑です。この辺についても、今後何かでてくるかもしれません。
[更新] ネオJMBという新組織
ネオJMBはJMBより分派した集団。
ネオJMBは事実上のISバングラデシュ支部。バングラデシュ系カナダ人のタミム・チョードリー容疑者が指導者(リーダー)。バングラデシュ襲撃事件
[更新] 10名公開捜査中
- 10名公開捜査中。そのうちの1名は、立命館大学元元准教授であるデブナット・サジト・チャンドラ(イスラム名モハマド・サイフラ・オザキ)容疑者
星さん射殺事件に犯人の一人関与か
[バングラデシュ襲撃事件] 星邦男さん射殺事件の犯人か。テロ実行犯の一人、カイルル・イスラム・パエル容疑者が星さん殺害に関与の疑い。昨年の事件。日本人とイタリア人、なぜ
[更新 犯人の名前]
射殺された5名について、東京新聞によると、3名がダッカの裕福な家庭出身(ニブラス・イスラム容疑者、ロハン・イムティアズ容疑者、ミア・サメ・ムバシール容疑者)、そして、2名が北部ボグラの貧しい農村出身(カイルル・イスラム・パエル容疑者、シャフィクル・イスラム・ウジョル容疑者)です。
[更新] 犯人についてまとめ
ダッカ出身
ニブラス・イスラム容疑者(主犯格か)
ロハン・イムティアズ容疑者(政治家の息子)
ミア・サメ・ムバシール容疑者
北部ボグラの貧しい農家の出身
カイルル・イスラム・パエル容疑者(星さん殺害に関与か)
シャフィクル・イスラム・ウジョル容疑者
[更新] テロ計画などの首謀者(リーダー)、射殺される
バングラデシュカフェ襲撃事件の首謀者(リーダー)のタミム・チョードリー容疑者死亡。遂にか
被害者と人質について
外国人も人質に含まれている
BBC(英語)によると、最初の方のレポートでは、20名ほど外国人の人質がいる可能性があるとのこと。
しかし、のちのCNNの報道によると、けが人は40名以上ということで、最初のレポート以上に多くの人がいた可能性もあります。
[更新] 20名の人質、殺害される。
各種欧米メディアによると、20名の人質が殺害されてしまったという報道。
ここに上記日本人の方がいたかどうかははっきりしていない。
被害者の状況
CNN(英語)よると、警察との銃撃戦で、警官が1名殺害されたとのこと。さらにもう一人警察官が怪我の後死亡したとのこと。
上記CNNによると、少なくとも40名のけが人がいる模様。
[更新] 日本人負傷
7月2日の日経新聞の記事によると、
インドメディアによると、日本人1人が負傷し病院に搬送されたとの情報もあるが、人質に日本人が含まれているかなど詳細は不明。
[更新] 日本人1人救出、7人安否つかめず
ロイターによると
店内に少なくとも8人いた日本人のうち、1人が救出、7人は安否の確認が取れていない。
この救出された1人の日本人とは、上記ロイターによれば、
男性は国際協力機構(JICA)の関連業務に携わる日本企業関係者
国際協力機構(JICA)関連の方。
残り7人は上記男性の仕事仲間とのこと。
[更新] 救出されたのは、アルメックVPIの社員
7月5日の時事通信の報道によると、救出されたのは、
東京都内の建設コンサルタント会社社員、渡辺玉興さんと分かった。勤務先が2日、明らかにした。
勤務先のコンサル会社「アルメックVPI」(新宿区)によると、現場の飲食店では渡辺さんを含む社員4人が、他社の仕事仲間と一緒にいたとみられる。渡辺さんは現地に出張中だった。
救出されてよかった。しかし、負傷しているので、あまり無理をされないよう、ケアしてあげてください。
追記: アルメックVPIについて
日経新聞によれば、
アルメックVPIは国際協力機構(JICA)託事業を手掛けるコンサルティング会社
というわけで、やはり今回は、国際協力機構(JICA)つながりの方が大勢ということです。他の方との連絡がつかれていないようなので、他の方が無事でおられることを祈ってます。
[更新] 被害者の多くは日本人とイタリア人か
BBC(英語)によると、被害者の多くが日本人とイタリア人と報道されているとあります。しかし、公式にはまだわかっていません。
[更新] 安倍首相がハシナ首相と電話で20分間協議。非道な行為許せず
日経新聞によれば、安倍首相が20分間ハシナ首相と電話協議。被害者がでてしまったことにたいして、遺憾の念を示す。
人命最優先での対応と日本人の安否情報の提供を要請
安倍首相、岸田外務大臣とも、
犠牲者が発生したことは極めて残念だ
といい、被害者が出てしまったことに対しても、遺憾の念を示す。
どうして被害者がでてしまったかなどがキーでもあります。
警察庁、バングラに国際テロ展開班派遣 情報収集へ
日経新聞によれば、
ダッカでのカフェ襲撃事件を受け、警察庁は2日、日本人が海外でテロに巻き込まれた場合に対応する「国際テロリズム緊急展開班」(TRT―2)の要員として「外事特殊事案対策官」以下数人をダッカに派遣
というわけで、速やかな情報収集をするために、TRT-2の方が派遣されました。
豆知識: TRT-2とは
TRT-2とは、警察庁によれば、Terrorism Response Team-Tactical Wing for Overseasの略です。警察庁は、日本語では、国際テロリズム緊急展開班、と訳しています。
もともとTRTがありましたが、ペルー日本大使館の事件で情報収集がうまくいかなかったなどの教訓で、TRT-2ができました。国際テロを調査する部隊と考えていいでしょう。
[更新] 北岡伸一JICA理事長の会見
今回事件に巻き込まれた日本人8人は、JICA関連の方々。産経新聞によると、北岡伸一理事長が事件に関して、
ラマダン明けのときは危ないと警告を発していた。起こった場所は大使館にも近く、普通に考えれば安全なところだった。こういう事件になってしまって大変残念だ
と答えたとのこと。また、
8人がダッカの交通渋滞解消を目的にした事業で、JICAから委託を受け、調査に従事していたことを説明
さらに、日経新聞によれば、
我々にとっても(ペルーで邦人技術者が射殺された)1991年以来の事態。大きなショックを受け、全力で対応している
バングラデシュの発展に取り組む日本人がこのような事件に巻き込まれ、犯人に強い憤りを覚えている
というわけで。これって本当に何が悲惨かっていうと、バングラデシュ発展のために努力している人たちが事件に巻き込まれているってことです。バングラデシュのために頑張っているのに、標的にされてしまった。犯人はそんなこと知る余地もないわけですが、あまりにも残忍といえるでしょう。
豆知識: 北岡伸一理事長とは
東大の法学博士。現在JICAの理事長です。
安倍内閣にて、安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会のメンバーとしても選ばれました。
[更新] 菅義偉官房長官の記者会見: 安否不明の7名は極めて厳しい状況
日経新聞によると、菅義偉官房長官が記者会見をしました。
安否不明の邦人7人について「事実関係の把握に全力を挙げているが、極めて厳しい状況にあると認識している」と語った。7人以外の邦人が巻き込まれた可能性については「ないと思う」と語った。
というわけで、7名の事件に巻き込まれていた日本人、きわめて厳しい状況ということ。他の日本人が巻き込まれている可能性はないとのこと。
さらに、日経新聞によれば、菅官房長官は、記者会見で、政府専用機の派遣を検討していると語ったとしています。
[更新] 安倍首相、首相官邸で記者に語る
日経新聞によれば、安倍首相が首相官邸で記者に、
痛恨の極みだ。今回の残虐非道なテロによって何も罪のない多くの人の命が奪われた。強い憤りを覚える
国際社会が共有している普遍的な価値への挑戦で断固抗議する
と強調したとのこと。
なお、日経新聞によれば、安倍首相も菅官房長官と同じく、7人の日本人に関して、
7人の日本人の安否確認に全力を挙げているが、大変厳しい状況だ
と述べたとしています。
日本人7名死亡について
[更新] 政府、邦人7人の死亡確認
日経新聞の記事よりによると、菅義偉官房長官が記者会見で、日本人7人の死亡を確認したという報道です。お悔やみ申し上げます。
日経新聞によれば、7名は、男性5名、女性2名とのこと。
日経新聞によれば、
日本大使館員が写真や所持品で確認
「氏名等については家族の了解を得ていないので公表を差し控えたい」
大変残念な結果に。再度言いますが、この7名はバングラデシュ発展のためにバングラデシュにいた人たちです。バングラデシュ政府もこれに関してはよく認識していただきたく思います。
[更新] 岸田外相は安保理で非難メッセージを発信か
日経新聞によれば、岸田外相が外務省で会見。
「国際社会としてテロに対して強い非難のメッセージを発しないといけない」と表明した。日本が議長を務める国連安全保障理事会でテロ非難の声明をまとめる考えを示した
というわけで、安全保障理事会でメッセージを発信するとのこと。
[更新] 国連安保理が非難声明
日経新聞によると、国連安全保障理事会(国連安保理)が2日に報道声明を発表。
- 「強く非難する」という報道声明を発表
- 「あらゆる形態のテロは国際社会の平和と安全に対する最も深刻な脅威のひとつ」
なおこの声明文は日本が主導で行われました。理由は日本が7月から国連安全保障理事会(国連安保理)の議長国だから。日経新聞では岸田外務大臣の言葉も引用し、
日本は7月から安保理の議長国
「昨日、各国にただちに提案した結果、各理事国の支持を得て発出された」
としています。
邦人7名は突入時には既に殺害されていたか
日経新聞によると、政府高官は、
「同国政府から『治安部隊が突入した際の被害ではない。すでに殺されていた』との報告を受けた」
鋭利な刃物で殺害されていますから、こう考えるのも当然でしょうが、明確な証拠を提示していただきたいところ。
犠牲者の方々
以下報道準ですが、この項目の最後(赤色のところ)に最終の7名の犠牲者のまとめがあります。
4名の方
産経新聞によると、政府関係者らへの取材の結果、死亡が確認された7名のうち、4名は、
岡村誠さん(32)=アルメックVPI
酒井夕子さん=同
下平瑠衣さん=同
小笠原公洋さん
小笠原さんについては、同という文字がついていないので、おそらくアルメックVPI社以外の社員でしょう。アルメックVPI社は4名と交信できていないとしており、うち1人が負傷したかただったので、これは理解できることでもあります。
[更新] 上記4名に加え、2名の氏名も政府関係者の取材で分かった
日経新聞によると、
黒崎信博さん
田中宏さん
7名のうち、オリエンタルコンサルタンツグローバルからは、3名が犠牲者に
日経新聞によると、
「オリエンタルコンサルタンツグローバル」(東京・渋谷)は同社と関係会社の計3人の男性社員が死亡したと明らかにし
オリエンタルコンサルタンツグローバルとは
上記日経新聞によると、オリエンタルコンサルタンツグローバルは、アルメックVPIと共に
JICAの事業を手掛けていたコンサル会社
ということで、やはりJICA関連。
上記日経新聞によれば、
「片平エンジニアリング・インターナショナル」(東京・中央)も男性社員1人と連絡が取れていないという。
というように、片平エンジニアリング・インターナショナルの社員も一人連絡が取れていないという情報が入っています。なお、こちらの会社もJICA関連です。
7月2日のNHKの報道によると、アルメックVPI、オリエンタルコンサルタンツグローバル、片平エンジニアリング・インターナショナルは
共同で、複数回にわたってダッカの都市交通の計画を改訂するプロジェクトなどをJICAから請け負っていました。
というわけで、やはり全員同じプロジェクトの仕事仲間だったのでしょう。
[更新] 冷蔵室での悲惨な死のエピソード
[バングラデシュ襲撃事件] 日本人、大半すぐに殺害される。冷蔵室に隠れていた日本人の悲惨な結末。外国人嫌悪
[更新] 7名の被害者のまとめ。7名の被害者全員の氏名が政府関係者への取材で分かる。
7月3日の時事通信の報道によれば、最後の一人の氏名も確認できたとのこと。これで7名全員の氏名が確認された。死亡が確認されたのは、
「アルメックVPI」
岡村誠さん(32)
酒井夕子さん(42)
下平瑠衣さん(27)
「オリエンタルコンサルタンツグローバル」関係者
黒崎信博さん(48)
田中宏さん(80)
橋本秀樹さん(65)
片平エンジニアリング・インターナショナル
小笠原公洋さん(56)
お悔やみ申し上げます。
4日、遺族が遺体と対面
種報道機関によれば、遺族がダッカにて遺体と対面。政府はできる限りの協力をしてあげてください。
4日、現場で犠牲者の追悼
ホーリーアーティザンベーカリーにて追悼。
その他の犠牲者について
[更新] イタリア人の死者は9人
日経新聞によると、
イタリアのジェンティローニ外相は2日、「イタリア人の死者9人を確認した」と発表。縫製産業のビジネスマンらで、女性5人、男性4人という。
というわけで、20名の犠牲者のうち、イタリア人は9名の犠牲者がでてしまいました。
3名はアメリカの大学へ通っていた(バングラデシュ人1名、インド人1名、アメリカ国籍1名)
欧米メディアの報道によると、20名の殺害された被害者のうち、3名はアメリカの大学へ通っていたとのこと。
うち2人はジョージア州アトランタのEmory University (エモリー大学)。男性1名、女性1名。もう1人はUniversity of California, Berkeley (カリフォルニア州バークレー校)に通うインド人の学生(女性)です。いやー、バークレーの学生か。。。ご冥福をお祈りします。
[更新] バングラデシュ人男性のエピソード
上記3名は友人同士で、事件当時、3人一緒に店にいたとのこと。
日経新聞によると、うち一人のバングラデシュ男性が、友人2人を置き去りにできないとして、店に残り、犠牲になったとのこと。
このバングラ人男性は米南部アトランタのエモリー大に通っていたファラズ・アヤズ・ホセインさん(20)
バングラ人の来店客が相次ぎ解放される中、ファラズさんも襲撃犯に脱出を許された
友人2人を置き去りにできず、店から出るのを拒否
脱出を赦されたものの、友人のために残り、被害者になってしまった。なんともやるせないところ。
もう1名のバングラデシュ人について
1名は上記のファラズ・アヤズ・ホセインさん(20)。もう一人は、日経新聞によると、イタリア人ビジネスマンと一緒にいた方で、この方もまた、イタリア人の人質を残して現場を立ち去れないと判断した可能性があるとのこと。
もう1人のバングラ人犠牲者は、人事担当幹部としてアパレル関連企業に勤める女性。
複数のイタリア人ビジネスマンと共に来店
襲撃犯がこの女性を殺害した経緯は明らかになっていない
ファラズさんと同様、同伴したイタリア人の人質を残して現場を立ち去れないと判断した可能性
これが本当であれば、2人の犠牲になったバングラデシュ人は大変勇敢であったといえるでしょう。
被害者の国籍のまとめ (まとめ)
9名 イタリア人
7名 日本人
1名 インド人
2名 バングラデシュ人
1名 アメリカ国籍(バングラデシュ出身)
記事終わり