現在の為替レートを使うと英国は既にGDP5位ではない。
英国のEU離脱問題。まだ離脱していないですが、ポンドは売られに売られています。そんな中、ロイターが現在の為替レートを使い、GDPを計算。おもしろい結果がでてきました。
現在の為替レートを使うと、英国は既にGDP5位の座をフランスに奪われている
ロイターによると、ポンドが急落をしており、現在の為替レートを使い、ユーロ換算で比較すると、フランスがGDPで世界5位となることが分かったとしています。
- 国際通貨基金(IMF)のデータによると、英国の2015年国内総生産(GDP)は1兆8640億ポンド
- ユーロ換算で比較すると、15年の英GDPは2兆1720億ユーロ相当と、フランスの2兆1820億ユーロを下回った
通常は平均レートを使うも、これはいかにポンド売りが進んでいるかを示している
上記ロイターによれば、経済規模を比較するには通常、平均の為替相場レートを使うとしています。よって単純にこのような比較は通常されませんが、それでもこれが示しているのは、為替相場の変動だけで既に英国のGDPがフランスのGDPを下回っているということです。そして、ここからさらに下がっていく可能性が高いわけです。
通常は、当該年の経済規模を比較するのに平均の為替レートを使用するが、ロイターが現在の相場水準で算出したところ、フランスが英国を逆転
IMFの試算では、GDPは2019年までに最大4.5%減
なお、ロイターの記事によれば、IMFのラガルド専務理事の発言として、英国GDPはEU離脱により、2019年までに最大4.5%ポイント減としています。
欧州連合(EU)離脱により2019年までに1.5━4.5%ポイント下押しされる可能性
シナリオによるが、英GDPは1.5━4.5%ポイント減少するだろう。だが英国とEUとの交渉がどの程度かかるのか、どのような結果となるか見当がつかない
まさにRegrexit (リグレジット)な方向へと向かっていますが、新しい首相はどのような作戦でこの問題に挑むのでしょうか。要注目です。
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