このスピード感、我々も見習えるところがたくさんある。
メイ新首相。エリザベス女王の任命を受け、ダウニング街の首相官邸に入りました。その直後、数時間を経ないうちに、既にメイ新首相は組閣を始めました。このスピード感。いいと思います。
イギリスでは夜な夜な記者含め、かなりバタバタしていたことでしょう。さて、メンバーも続々と決まってきています。
ボリス・ジョンソン氏入閣
CNN(英語)によると、メイ内閣に、ボリス・ジョンソン氏が入閣したとのこと。ボリス外相の誕生。
メイ首相、やりますね。サプライズ、サプライズ。そもそも、ボリス・ジョンソン氏はレッドソム氏を応援していた人です。そんなの関係なしで入れるわけですから、メイ首相、かなりやり手です。懐が深いでしょう。
[更新] 離脱交渉はジョンソン氏ではなく、新しく設置するポジションの担当相が行う(下記参照)
ロイターによると、EU離脱交渉に関しては、新しく設置されるEU離脱担当相が担うことから、ジョンソン氏の役割は限定的となるとの見方。
英外相にジョンソン前ロンドン市長
メイ首相はEUとの離脱交渉を率いる担当相を任命する見通しとなっていることから、離脱交渉におけるジョンソン氏の役割は限定的となる公算
フィリップ・ハモンド氏も入閣。
CNN(英語)によると、ハモンド財務相の誕生です。外相だった人です。ハモッド氏は昔、影の財務大臣をしていましたね。経験豊富な方です。
EU離脱担当相にデービッド・デービス議員
ロイターによると、デービッド・デービス議員は、新設のポジションである、EU離脱担当相になったとのこと。
新設の欧州連合(EU)離脱担当相にデービッド・デービス議員を任命
議員はブレグジット(英国のEU離脱)派
今週に入り保守系ウェブサイトで離脱通知まで時間をかけるべきと主張
2005年の保守党党首選ではキャメロン前首相と争った
上記でも書きましたが、これが意味するところは、これは外交の話ではありますが、ボリス・ジョンソン氏がEU離脱に関して中心的に動くというよりも、このEU離脱というテーマだけの新しいポジションについた、デービッド・デービス議員が中心になってEU離脱を進めるということであります。
[更新] マイケル・ファロン国防大臣は引き続き国防大臣へ
各種欧米メディアによると、ファロン国防大臣は引き続き国防大臣として職務を続けるとのこと。64歳のベテラン。
[更新] その他
各種欧米メディアによると、内相はアンバー・ラッド氏となるとのこと。ロイターによると、国際貿易担当相はリアム・フォックス元国防相になったとのこと。その他にも続々と決まっていますが、上記にあげた方々が一番最初にあげられたメンバーなので、主要メンバーとしてみていいという見方があります。
[更新] 公立学校内閣
日経新聞によると、デイリー・テレグラフはメイ氏の公立学校内閣という見出しを付けたとのこと。理由は、英国のエリートは私立学校出身者が多いのに対し、今回は閣僚の7割が公立高校出身であるからというもの。メイ氏自身がそうであるとのこと。格差是正を強調している見方も。
デイリー・テレグラフは1面で「メイ氏の公立学校内閣」の見出し
英国のエリートには私立の寄宿学校出身者が多く、閣僚の7割が公立高校出身
メイ氏自身、父親が英国国教会の牧師という一般家庭から公立学校に進んだ
格差の是正と庶民への配慮を強調
7割ですか。イギリスってのは、パブリックスクール(私立のエリート校)がエリートへの道ですから、これは珍しい話かもしれません。まぁ私も高校は公立の田舎もんなんで、共感はもてますね。