奴隷村がルーマニアに存在していたというとんでもない事件。拉致され、奴隷のように扱われていたというこの事件。被害者の数、容疑者の数も多いです。拉致されるのが一番怖い。ルーマニアの現地報道も踏まえて、事件に迫り、考察します。
事件概要
AFPによると、14日、ルーマニア南部の村、ベレボイエシュティ (Berevoiesti)にて、村人たちが大勢の若者を拉致。数十人の若い男性や少年は、鎖につながれたり、虐待されたり、奴隷のように扱っていたとのこと。
村人たちが拉致してきた数十人の若い男性や少年を、鎖につないだり、虐待したりするなどして、奴隷のように扱っていたことが、捜査当局の発表で明らかになった
捜査の規模
現地メディアのziarulargesul(ルーマニア語)によると、約60もの警察関係の車で村を訪れたとのこと。そして村にある40もの家を捜索したとのこと。なお、現地メディアのMediafax(ルーマニア語)によると、この村にある家の数は約600だそうです。というと、いかに村の中での大掛かりな捜査かが分かります。
事件があった場所
AFPによると、ルーマニア、ブカレストの北170キロにあるベレボイエシュティ村。コメントしておくと、ベレボイエシュティ というのはかなりの田舎で、山奥の村のイメージをされるのが一番かと思います。私などが近づいたことは一度もないような場所です。観光スポットもないです。有名な場所ではありません。
また、上記にも書いたように、村にある家の数は約600。
被害者について
AFPによると、被害者は約40人、2008年以降に教会や鉄道の駅のそばの公共の場所や、自宅」から拉致されたとのこと。鎖やひもでつながれ、暴行され、屈辱を与えられて、残飯を食べさせられたり、あといろいろ仕事をさせられていたとのこと。
被害者は約40人
2008年以降に「教会や鉄道の駅のそばの公共の場所や、自宅」から拉致
鎖やひもでつながれ、暴行され、屈辱を与えられ
食料を十分に与えられず
残飯を食べさせられ
家事や動物の世話
違法な伐採などをさせられていた
これはたまらん。奴隷村の生活。ここでの一つのポイントは、自宅から拉致。これはマジたまらんです。公共の場に関していえば、きちんと対策、用心して行動することが必要。
特に、新興国においてはなおさらそうです。ルーマニアのような新興国は、日本とは全く環境が異なります。自分の身は自分で守る。これに対する努力を怠らないこと。そして、これをひと時も忘れないこと。
被害者がどのように虐待をうけたのか
現地メディアのMediafax(ルーマニア語)によると、彼らは暴行され、ムチでたたかれたり、いくつかの被害者が選ばれ、他の被害者を虐待したりしたようです。さらには、服を着せてもらえなかったり、冷たい水や熱いお湯をかけられたりしたようです。
女性、子供、さらには身体障害者の方と精神障害者の被害者も
AFPでは、
数十人の若い男性や少年を、鎖につないだり
とあるように、男性が多いようにも思えますが、実はかなりやばい話となっています。それが下記。
現地メディアのMediafax(ルーマニア語)によると、 男性だけでなく、女性、子供、貧しい人、さらには身体障害者の被害者、精神障害者の被害者もいるとしています。もうむちゃくちゃです。
被害者は逃げられなかった
現地メディアのMediafax(ルーマニア語)によると、夜には鍵がかけられ、外出できないように監禁されていたとのこと。
[更新] 性的虐待も。
AFPによると、一部の被害者は性的虐待も受けていたとみられているとのこと。また、保護された被害者たちは、頭皮を中心に全身に傷があったとのこと。
[更新] 地元住民は奴隷化を否定
AFPによると、地元住民は、被害者とされる少年たちは、孤児の野宿者で、ひどい扱いは受けていなかったと主張したとのこと。またある地元女性の証言として、
この人たちが家に仕事をしに来たとき、私たちは食べ物を与え、寝床を提供していた。何もひどいことはしていない
彼らは親がいなく不幸だった。私たちはかわいそうに思っていた。私たちの子どもみたいなものだった」
と語ったとのこと。
村長は29歳で何も知らなかったと発言
現地メディアのEvenimentul Zilei(ルーマニア語)によるとこの村の村長は29歳。事件について何も知らなかったと発言。
容疑者について
AFPによると、容疑者は約90人に上るとのこと。