Line遂に米国で上場。やっぱり盛り上がった、驚きの初値は42ドル。

 

一時36%急伸

ロイターによると、LINEがニューしょーく証券取引所に上場。株価はなんと一時36%急進。企業価値は93億4000万ドルに達したとのこと。

  • 14日、米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場

  • 株価は一時36%急伸

  • 企業価値は93億4000万ドルに達した

 

 

IPOでの調達額

上記ロイターによれば、IPOでは2200万株をADSあたり32.84ドルで売り出し、約7億2300万ドル調達とのこと。価格は仮条件レンジの28.50-32.50ドルを上回ったとのこと。初値は42ドル、株価は一時44.49ドルまで上昇とのこと。

 

  • 2200万株を1米国預託株式(ADS)当たり32.84ドルで売り出し

  • 約7億2300万ドルを調達

  • 価格は仮条件レンジの28.50─32.50ドルを上回った

  • 初値は42ドル

  • 株価は一時44.49ドルまで上昇

 

日本円で9300億円前後の時価総額

日経新聞によれば、初値で計算した時価総額は円にして、9300億円前後とのこと。これは、りそなホールディングスや富士通、マツダなどに肩を並べる規模とのこと。

 

初値で計算した時価総額は9300億円前後と、りそなホールディングスや富士通、マツダなどに肩を並べる規模。IT(情報技術)企業で今年世界最大の上場案件となった。

 

 

初参戦者がりそなと同じ規模ってのも正直驚きでしょう。

 

 

なんでこんなに外国人に人気があるのか

いやー、なんちゅう盛り上がりようでしょう。そもそも、なんで外国人がこんなに関心を持っているのかは、先日説明しました。再度簡潔に説明すると、私が思う理由というのは2点あり、

  1. 今年のテクノロジーセクターの状況を踏まえてのインパクト
  2. LINEの目新しさでのインパクト

 

この2つが人気に拍車をかけたと思っています。

1に関しては上記に示したように、今年はテクノロジーセクターのIPO及びM&A両方ともまだ盛り上がりに欠けています。M&Aで一番盛り上がったのはリンクトインくらいでしょうか。盛り上がりが欠けていることを示すデータとして、例えば、私が以前勤めていた、アーンスト&ヤング(EY)の資料があります。2016年の1Qのレポートですが、参考になります。こちら(英語)(リンク切れ)。

 

2に関しては、欧米で人気の、WhatsApp、Facebookではなく、LINEとは何ぞやというフレッシュ感が欧米人にうけたものだと考えております。

 

ADSをものすごーーーーーく簡単に説明

さて、上記でADSについて書かれてあります。ADSって何ぞやと思った方。以前ADRについて説明しましたが、再度説明します。ちなみに、ADRの説明が理解できればADSは一瞬でわかります。

 

 

前の自らの記事の引用が以下になります。

すごーーーく簡単に説明します。まずADRってのは有価証券に似たようなもんだと思ってください。これで終わりです。簡単でしょう。

 

で、このADRの何がいいのかっていうと。日本の会社のような、米国以外の会社が米国で株式を売買できますよっていう、そういった制度です。

 

要はですね。簡単に言えば、アメリカ人が、日本の株ほしいよーといったとき、ADRがあれば、日本の○○証券に口座がなくても、アメリカで日本のあの会社の株を売買できてしまうのですね。素晴らしいでしょう。これであれば、皆様の会社の株式だって、アメリカ人の著名投資家から買ってもらえることだってできるんですよ。しかもドル建てでね。円なんていらないですよ。

 

ちなみに、ADR銘柄は現実には、流動性の高い大きい会社の銘柄ばかりです。だから、皆様がアメリカ人で、どこかの小さいベンチャー企業の取引をしたくても、ADR銘柄にはふつう入っていないですね。かなり大雑把にADRの説明をしてみました。

 

 

ADSっていうのは、ADRとほぼ同じ

で、ADSっていうのは、米国預託株式American Depositary Shareの頭文字をとったもののことですが、これはまぁADRと同じだと思っていいです。ADSよりちょっと狭くて、例えばニューヨーク証券取引所のADRはADSなんて呼ばれます。

 

そんな大した差じゃないから、我々一般人は気にしなくていいでしょう。

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