LINE株、なんと応募倍率25倍。今年一番盛り上がりそう。以下、日経新聞の記事をまとめ、考察していきます。

 

LINE、応募倍率は25倍へ

上記日経新聞によれば、14-15日とまもなく迫ったLINEのIPOに際し、公募株数に対する投資家の応募倍率が25倍弱に達したとのこと。

 

主幹事証券によると、公募株数に対する投資家の応募倍率は25倍弱に達した

 

人気ですね。25倍。半端ない数字です。以下、日本郵政と比べてみます。

 

昨年の大型上場の日本郵政グループを大幅に上回る倍率

上記日経新聞によれば、昨年11月の大型上場、日本郵政グループにおいては、応募倍率が一番高かったかんぽ生命保険でも15倍程度だったとのこと。

 

  • 応募倍率が一番高いかんぽ生命保険でも15倍程度

 

大幅に上回っています。というかかんぽ生命保険の倍率のさらに10倍も上回っている計算ですか。

 

 

公開価格は3300円

上記日経新聞によれば、公開価格は3300円で、初値がどの程度上回るかに注目が集まっているとのこと。

 

  • 公開価格は3300円

  • 上場時の初値が公開価格をどの程度上回るかも注目

 

3300円。LINEにとってはもう上限もいいとこ上限ですね。

 

特に海外投資家から人気

上記日経新聞によれば、海外投資家からの応募倍率が20倍台後半。国内も個人投資家が18倍、機関投資家が13倍とのこと。

 

  • 応募倍率は海外投資家が20倍台後半を記録

  • 国内も個人投資家が約18倍

  • 機関投資家が約13倍

 

 

なぜ海外投資家からも人気なのか

上記日経新聞によれば、今年は世界的にIT企業の大型IPOが少なく、LINEに資金がきているとのこと。

  • 今年は世界的にIT(情報技術)企業の大型上場が少なく、LINE株に資金が向かいやすい

 

これは理由としてかなり大きな理由でしょう。ちなみにおもしろい話なのですが、テクノロジーセクターはIPOだけではなくて、M&Aも今年はまだ盛り上がっていない状況です。以下説明します。

 

今年はテクノロジーセクターのM&Aも今のところ盛り上がりにかけている

以前も書きましたが、今年はテクノロジーセクターのM&Aがまだいまいち盛り上がっていません。資料としては、アーンスト&ヤング(EY)の資料があります。ビッグ4勤務、懐かしいです。2016年の1Qのレポートですが、参考になります。こちら(英語)(リンク切れ)。

 

このレポートを読めば、テクノロジーセクターのM&Aディールが

$66.7 billion, down 14% YOY

ということがわかります。つまり、今年の1Qのディールは、対前年比で、14%ダウンということです。

 

ただ、リンクトインの件があったんで、これから盛り上がることが大いに予想されます。

 

結局テクノロジーセクターの大型IPOという新鮮さと、さらにはLINEというアプリの目新しさがインパクトにある

で、私が思うに、

  1. 今年のテクノロジーセクターの状況を踏まえてのインパクト
  2. LINEの目新しさでのインパクト

 

この2つが人気に拍車をかけたと思っています。

 

1に関しては上記に示したように、今年は単にIPOだけでなく、M&Aも、テクノロジーセクターのインパクトに欠けています。そこで、LINEというテクノロジーの大型IPOに注目が大変集まっているというのがあります。

 

2に関しては、要は欧米ではLINEじゃなくてWhatsapp(ワッツアップ)などが通常使われています。で、LINEってなんじゃからまず投資家は入り、そのカワイイキャラクターとか見ると、なんだこれ、おもしろそうやん、となっている人もけっこういたという話です。要は新鮮さです。

 

もちろん、これらだけが理由ではありませんが、この2つの理由は、けっこう海外投資家の人気に拍車をかけたと思っています。

 

なんにせよ、盛り上がるのはいいことです。今後にも要注目です。

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