地銀も力を合わせて対抗。
地銀だってうかうかしてられない。フィンテック連携で地銀も動き始めました。以下、日経新聞の記事をまとめ、考察していきます。
地方銀行7行、フィンテックで連携
上記日経新聞によれば、八十二銀行、武蔵野銀行などの地銀7行が、フィンテックの活用で協力するとのこと。研究会を立ち上げ、システムやサービスの最新事例の調査を始めるとのこと。また、各銀行で案件を共有し、将来的には共同サービス導入をめざすとのこと。インターネット決済、個人顧客の財産管理などで連携とのこと。
地方銀行7行
IT(情報技術)を活用して金融サービスの利便性を高めるフィンテックの活用で協力
近く研究会
システムやサービスの最新事例の調査
7行が開発中の案件についての情報を共有
将来は共同で同一のサービスの導入
インターネット決済
個人顧客の財産管理
いいと思います。というか、後にも書きますが、この分野では、そのうち地銀でも格差がでてくるようになるでしょう。
なぜ連携するのか
上記日経新聞によれば、調査コスト削減と速くからサービスを開始できるようにするためとしています。
調査コストを抑え、サービスの開発期間を短縮
まぁ大手にはかなわんですから。地銀が連携してフィンテック関連のシステムを一緒に作っていくってのは、ある意味スマートな選択肢だと思いますね。
連携に参加する7行とはどこか
上記日経新聞をまとめると、
八十二銀行(長野県)
武蔵野銀行(埼玉県)
山形銀行(山形県)
筑波銀行(茨城県)
阿波銀行(徳島県)
宮崎銀行(宮崎県)
琉球銀行(沖縄県)
うちの実家近くの地方の銀行が入ってませんね。それはおいておいて。これらのメンバー、なんだか見たことがある気が。そうです、じゅうだん会のメンバーです。
なぜこの7行なのか
上記日経新聞によれば、これら7行は、八十二銀が開発するじゅうだん会に参加しているとこと。
7行は八十二銀が開発する銀行業務の基幹系システムを共同で利用する「じゅうだん会」に参加
じゅうだん会ってなんやねんとお思いの方。以下参照。
豆知識: じゅうだん会とは
じゅうだん会の公式のホームページの見解によりますと、まずなんでじゅうだん会という名前なのかというと、それは、日本列島を横断する仲間という意味があるとのこと。縦断(じゅうだん)するという意味。
で、これ何なのかっていうと、結局7銀行が共同のシステムを使うっていう話です。でも、実はけっこう深いプロジェクト。じゅうだん会曰く、取扱商品やサービスだけではなく、行内事務処理手続まで統一することを目的とするとしています。八十二銀行のシステムをベースに作り上げたもののようです。
グループの名称は日本列島を縦断する仲間という意味
取扱商品やサービス、行内事務処理手続まで統一することを目的
まぁ八十二銀行っちゅーと、地銀でもけっこう頑張っている方ですからね。しかもこういうところでもリーダーシップ発揮して、努力が見えますね。
で、いつ発表するのか
上記日経新聞によれば、19日にも発表するとのこと。
他の地方銀行でも動きがある
結局、じゅうだん会は、7銀行が共同で進めているプロジェクト。ここがさらにフィンテックでも連携していくって話でしょう。以前読んだ記事では、千葉銀行とかも他の地銀と連携して、フィンテック共同出資を行っています。北洋銀行だって動いてます。
フィンテックはうかうかしていると、地銀でも格差がでてくるぞ
結局、このように動いている地銀がある一方、動いていない地銀は取り残されていきます。他の地銀は危機感をもって、連携の動きに乗るか、自ら連携のムーブメントを起こさないと、いつの間にか取り残されている形になるかと思います。
今後の動きに要注目です。