NECの顔認証技術はイケてる。
NECの顔認証技術がニューヨークのJFKで採用されたことは以前お伝えしました。今回は、そのNECが関連の都市監視システムの導入を積極的に進めていきたいという野望の話。以下、日経新聞の記事をまとめ、考察します。
100都市に導入したい
上記日経新聞によると、NECの新野隆社長は21日、日経新聞に対して、顔認証など人工知能(AI)を使った複合的な監視システムを数年以内に100都市に導入したい、と述べたとのこと。
新野隆社長
顔認証など人工知能(AI)を使った複合的な監視システムを数年以内に100都市に導入したい
都市監視システムの導入を増やしたい
上記日経新聞によると、現在、アルゼンチンのティグレ市や、ニュージーランドのウェリントン市など4都市で導入している、都市監視システムの導入を増やす意向とのこと。このシステムは顔認証や行動検知により、犯罪のパターンを学習するとのこと。これが理由に、導入都市が増えるほど精度が高まるとのこと。ディグレ市ではシステム導入後、車両の盗難が80%減ったとのこと。
アルゼンチンのティグレ市やニュージーランドのウェリントン市など4都市で導入
都市監視システムの導入
顔認証や行動検知のシステムで不審な動きを発見
犯罪防止
AIが犯罪のパターンを学習
導入都市が増えれば増えるほど精度が高まる
ティグレ市ではシステム導入後、車両の盗難が80%減った
顔やら行動から、犯罪パターンをAIが学習するということ。しかし、こういうAIの使い方があるとは驚きですよね。要は怪しげな奴を発見すれば、過去の例からいって、ちょっと奴は怪しいから要注意、と知らせてくれるわけでしょう。だからこそ、AIが学習できる機会が多ければ多いほどいいということでしょう。
活用するのは大いに活用すべしだが、あまり先入観を入れすぎないほうがいい。
ただ、まぁ所詮パターンを学習したにすぎないので、かなり怪しいとAIが思っても実際は普通の人だったりすることもあるわけでしょう。誤認逮捕とかは避けてほしいところですよね。まぁAIの進歩は目覚ましいんで、おそらく将来的にはかなり精度の高いものにはなっていくのでしょう。とりあえずディグレ市では80%車両盗難が減ったというのだから、これは目覚ましい成果でしょう。
さらにAI活用したサイバー防御の新システムも
上記日経新聞によると、年内にAIを活用した自己学習型のサイバー防御の新システムというものを発表するらしいです。
AIを活用した自己学習型のサイバー防御の新システム
サイバー対策ですか。これは国家としても欲しいところなんじゃないですか。具体的なものは、発表された時のお楽しみということで。
NECの顔認証技術は優れもの
これは以前私が書いた記事の復習になりますが、再度簡潔に引用してみましょう。NECの顔認証技術のすごさは、160万人の画像を0.3秒で精査できる点にあります。めちゃめちゃ速いでしょう。さらにもう一点。NECの顔認証システムのすごさをNECはこのように語っています。
(NECの)顔認証技術は、米国国立標準技術研究所(NIST)のベンチマークテストにおいて、3回連続で第1位とな り、指紋認証技術でも第1位の評価を獲得しました
プレスリリースより
NECは堂々と、おれらの顔認証技術が世界一だとアピールしています。NECというとPCを思い浮かべしまいそうになりますが、今や、顔認証技術などにも相当力をいれています。今後の動きに要注目です。