経営統合への第一歩。
三菱UFJリースと日立キャピタル、メキシコのリース事業に共同で進出
日経新聞によると、三菱UFJリースと日立キャピタルはメキシコのリース事業に共同で進出するとのこと。
三菱UFJリースと日立キャピタル
メキシコのリース事業に共同で進出
さて、いきなりですが、ここでのポイントが2つ早速あります。
- なぜ三菱UFJリースと日立キャピタルが一緒にやるのか
- なぜメキシコなのか
1.なぜ三菱UFJリースと日立キャピタルが一緒にやるのか
これは私のブログでも何回か取り上げてますが、この2社は、将来の経営統合へ向けて、歩み寄っているんですよ、現在。
具体的には、日立キャピタルが三菱UFJリースに3%の出資をし、三菱ファイナンシャルグループの方では日立キャピタルの株27.2%を日立グループから買い取っています。
一時期、Brexitの影響で減損リスクが叫ばれてましたけど、今は多少落ち着いてきてるようですね。でも、株式の譲渡日は8月から10月へと延期しています。
ともかく、これがこの2社が一緒にやる理由です。さて、なぜメキシコなのか、それが以下。
2.なぜ三菱UFJリースと日立キャピタルはメキシコに進出するのか
上記日経新聞によると、メキシコでは自動車関連の産業集積が進み、完成車や部品メーカーの進出も相次いでいる。生産設備などの旺盛な需要を取り込むとのこと。
メキシコでは自動車関連の産業集積
完成車や部品メーカーの進出
連携して生産設備などの旺盛な需要を取り込む
メキシコには自動車関連企業が入りまくってきています。年々増えてますよね。まぁ一番最初に言えるのは、地理的なメリットが確実にありますよね。アメリカの隣っていう。
だから多くの企業は、メキシコで生産してアメリカ向けに輸出するところが多い。ただ、企業によって異なる面もあり、例えば、マツダなんかはアメリカ以外でもいろんなところにメキシコから輸出しているようですね。
いつからメキシコのリース事業に共同で進出するのか
上記日経新聞によると、来年度にも、とのこと。
来年度にも
さて、具体的にどういうリース事業をしていくのか見ていきます。
具体的にどう共同でリース事業を行っていくのか
上記日経新聞によると、メキシコに現地法人か事業所を設立し、日系の自動車関連企業向けに生産設備のリース事業を始めるとのこと。機械設備を一旦買い上げ、取引先の企業がリース料金を支払って借りるリースバックと呼ばれる形式などを想定しているとのこと。
来年度にもメキシコに現地法人か事業所を設立
日系の自動車関連企業向けに生産設備のリース事業
機械設備を一旦買い上げ、取引先の企業がリース料金を支払って借りる「リースバック」と呼ばれる形式
リースバック。要は今所有している機械を一旦三菱UFJリース&日立キャピタルに売るんですよ。で、その直後にすぐリースを始めて借りるんですよ。
要は機械の所有者では基本的になくなりますから、いろんな意味で負担が減る。
トラックディーラーとも組む
上記日経新聞によると、トラックディーラーと組み、現地企業向けに業務用トラック販売のローンや賃貸事業なども手掛けるとのこと。ASEANでもリース事業の共同展開を模索とのこと。
トラックディーラーと手を組み
現地企業向けに業務用トラック販売のローンや賃貸事業など
ASEAN
リース事業以外にも、再生可能エネルギーや不動産関連ビジネスもやる
上記日経新聞によると、リース事業以外でも、再生可能エネルギーや不動産関連ビジネスなどでも協力するとのこと。
メキシコでのリース事業のほか
再生可能エネルギー
不動産関連ビジネスなど
協力
再生可能エネルギーというのがちょっとおもしろそうなんで、ちょっと見てみます。
数百億円規模のファンドを設立予定
上記日経新聞によると、再生エネルギー関連事業でも協力、数百億円規模のファンドを設立し、事業者から発電事業を買収したり、別の事業者に転売するなどするとのこと。
再生エネルギー関連事業でも協力
数百億円規模のファンドを設立
事業者から発電事業を買収したり、別の事業者に転売
確かに三菱UFJリースも日立キャピタルも再生エネルギー事業に既に手を出しています。リース事業だけでなく、こっちの分野もやっていくということでしょう。
どの程度の経済効果を見込んでいるのか
上記日経新聞によると、4000億円程度の提携効果を生み出したいとのこと。
4000億円程度の提携効果を生み出したい考え
メキシコで第一歩を踏み出す
遂に一歩目を踏み出しました。場所はメキシコ。需要が多い自動車関連企業の期待に応えることができるのか。今後の動きに要注目です。