楽天がファブリックの買収でフリマアプリの構図は変わるのか。
楽天がフリーマーケットアプリ大手のファブリックを買収する
日経新聞によると、楽天はインターネットで衣料品などを個人間で売買する「フリーマーケットアプリ」大手のファブリックを買収するとのこと。
楽天はインターネットで衣料品などを個人間で売買する「フリーマーケットアプリ」大手のファブリック(東京・渋谷)を買収する
楽天、動きましたね。
楽天のファブリック買収金額は数十億円か
上記日経新聞によると、取得額は数十億円の見通し。
取得額は数十億円の見通し
ファブリックは楽天買収後どうなるか。ファブリックは買収後も存続する。
上記日経新聞によると、ファブリックは楽天の完全子会社の形で存続させるとのこと。
同社は楽天の完全子会社の形で存続させる
下記にも書きますが、ファブリックはフリマアプリのフリルを持っています。ファブリックは存続するので、フリルの利用者は、とりあえずは一安心でしょう。
今回楽天が買収するファブリックが持つ、フリーマーケットアプリ(フリマアプリ)のフリルとはどのようなアプリで、どのような特徴があるか。
フリルは10-20代の女性の利用が中心
上記日経新聞によると、スマホ用のアプリで顧客を増やしてきたフリルは10~20代の女性の利用が中心とのこと。
スマホ用のアプリで顧客を増やしてきたフリルは10~20代の女性の利用が中心
ファブリックは美容関連の出品が多く、アクセサリーなどをアクセサリーなどを手作りして出品する人も利用している
上記日経新聞によると、ファッションや美容関連の出品が多いとのこと。また、アクセサリーなどを手作りして出品する個人や中小事業者も利用しているとのこと。
ファッションや美容関連の出品が多い
アクセサリーなどを手作りして出品する個人や中小事業者も利用
アクセサリーの手作りってのはけっこうおもしろいですね。
楽天のファブリック買収で、楽天は、楽天のフリマアプリ「ラクマ」と、ファブリックの「フリル」を持つことになる。
下記でも書きますが、今回買収する企業である楽天は、既にフリマアプリを持っています。その名も、「ラクマ」。
ラクマは女性や若年層の顧客獲得が不十分だった
上記日経新聞によると、楽天のフリマアプリ「ラクマ」は、2014年から展開してきたものの、女性や若年層の顧客獲得が不十分だったとのこと。
楽天もフリマアプリ「ラクマ」を2014年から展開
女性や若年層の顧客獲得が不十分
メルカリに対抗するのはなかなかしんどいですよね。
メルカリの月間流通総額は100億円程度と1強状態。
上記日経新聞によると、フリマアプリでは最大手のメルカリが月間流通総額で100億円規模と「1強」の状態だとのこと。
フリマアプリでは最大手のメルカリが月間流通総額で100億円規模と「1強」の状態
やっぱすごいですね、メルカリの規模は。月間流通総額100億円。こんなにフリマアプリが使われているわけです。しかも非上場会社。
豆知識。メルカリの売り上げは既に三陽商会を上回る。
ちなみにこれは以前私が書いた記事に書かれていますが、このメルカリってのは、既にあのバーバリーを以前有していた三陽商会の売り上げを超えています。すごい話ですよ。
これに今回挑むのが、ラクマ・フリル連合。
フリルとラクマの連携で流通総額は合計30億円程度になる
上記日経新聞によると、楽天はファブリックの買収により同市場で2~3位の「フリル」「ラクマ」を連携して展開できるようになり、流通総額を合計で同30億円程度まで増やせる見込みとのこと。
楽天はファブリックの買収により同市場で2~3位の「フリル」「ラクマ」を連携して展開
流通総額を合計で同30億円程度まで増やせる見込みとのこと
メルカリの対抗馬としてやっていくつもりでしょう。
楽天がファブリック買収により、どのようなラクマとフリルの相乗効果が得られるのか。
ラクマとフリルで異なる年齢層をカバーすることができる。
上記日経新聞によると、「ラクマ」は家電などの高価格帯商品に強みがあり利用者も30代以上が多いとのこと。
「ラクマ」は家電などの高価格帯商品に強みがあり利用者も30代以上が多い
ラクマは30代以上の利用が多いようですね。で、上記で書いたこと、覚えてますかね。今回楽天が手にする、「フリル」は、10代から20代の女性が多く利用しています。
つまり、楽天は、フリマアプリで、異なる年齢層をカバーできることになります。
ラクマとフリルが一緒にやることで、アクセサリーをつくる人が楽天市場に商品を出品することができる可能性も広がる。
上記日経新聞によると、アクセサリーをつくる中小事業者が楽天市場に商品を出品するといった効果も期待するとのこと。
アクセサリーをつくる中小事業者が楽天市場に商品を出品するといった効果も期待
アクセサリーの手作りってのは、特徴的なことなんで、これを確かに生かすべきですね。
フリルで楽天の会員IDや共通ポイントも使えるようにする
上記日経新聞によると、年内にもフリルで楽天の会員IDや共通ポイントも使えるようにして利用を促すとのこと。
年内にもフリルで楽天の会員IDや共通ポイントも使えるようにして利用を促す
グループ企業であれば共通ポイントは当然でしょう。
ただ、フリルを使う人で、楽天のヘビーユーザーでない人は、こういったポイントをためることで、楽天に人が流れてくる可能性があります。いい話でしょうね。
楽天はメルカリ独走体制を阻止できるのか。
現在のフリマアプリは、メルカリの独走状態です。規模としては、ラクマとフリマが組み合わさっても、まだすぐには追いつけません。
フリマアプリの利用は増え続けています。これはいいチャンス。
楽天が今回の買収をきっかけに、メルカリでは提供できないような新しいサービスを考えだせると、業界もさらにおもしろくなっていくかもしれまん。今後に要注目。