フィンテックが盛り上がってきた。
豆知識: フィンテックの言葉の由来
フィンテックとは、ファイナンス (Finance)のFin(フィン)とTechnology (テクノロジー)のTech(テク)を組み合わせた用語です。
フィンテックに関しては私のほうでもいろいろ扱っています。つい最近では、SBIがフィンテック研究所を開設したという記事を書きました。理事長はあの竹中平蔵氏。
SBIのはあくまで例ですが、今回の話題は、各金融機関がなぜフィンテックへ投資を広げているのか、それが垣間見える、そんな話になっています。
フィンテック投資急増中。2016年のフィンテック投資は240億ドル(2兆4000億円強)と過去最高を更新する見通し。
日経新聞によると、金融と情報技術を組み合わせたフィンテック事業を手掛ける企業への投資が急増しているとのこと。
2016年は世界で240億ドル(2兆4000億円強)と過去最高を更新する見通しとのこと。
金融と情報技術を組み合わせたフィンテック事業を手掛ける企業への投資が急増
2016年は世界で240億ドル(2兆4000億円強)と過去最高を更新する見通し
知らない間に240億ドル(2兆4000億円)まで膨らんできています。どれくらい急増しているのか、それが下記。
フィンテックの投資額の推移
上記日経新聞によると、データ処理などテクノロジーの進歩を受け、米国を中心にフィンテック事業に挑むベンチャー企業が相次いで登場しているとのこと。
投資額も急拡大しているとのこと。世界の投資額は14年までは100億ドルに満たなかったものの、15年に197億ドルと倍増したもようとのこと。16年はさらに2割増える見通しとのこと。
データ処理などテクノロジーの進歩を受け、米国を中心にフィンテック事業に挑むベンチャー企業が相次いで登場
投資額も急拡大
世界の投資額は14年までは100億ドルに満たなかった
15年に197億ドルと倍増
16年はさらに2割増え
フィンテック投資は2014年までは1兆円満たなかったのが、2016年は2.4兆円になる見通しということです。すごい話ですね。
フィンテック投資の未来。フィンテック投資は2020年には約461億ドルまで膨らむか。
上記日経新聞によると、20年には約461億ドルまで膨らむと予想されているとのこと。
20年には約461億ドルまで膨らむと予想されている
東京オリンピックがある2020年には、現在の2016年のさらに約2倍までフィンテック投資が膨らむ。まだまだ盛り上がるということでしょう。
フィンテック投資といえば、米国が強いとはよく聞きますが、どれくらい米国は強いのでしょうか。それが下記。
フィンテック投資は米国が先行する
上記日経新聞によると、地域別では米国が先行とのこと。15年には投資額の6割強を集めたとのこと。
地域別では米国が先行
15年には投資額の6割強を集めた
米国だけで半分以上の6割強。米国というのはこういう動きには敏感な国ですね。
ところで、フィンテックでよく指摘されるのが、日本のフィンテック投資の遅れです。しかし、ここへきて、日本もフィンテック投資を増加させています。それが下記。
日本でもフィンテック投資が盛り上がり始めている。
日本でフィンテック関連の金融商品が相次いで立ち上がっている。
上記日経新聞によると、日本でも海外勢を追いかける形で日本でも投資が盛り上がり始めているとのこと。関連する金融商品が相次いで立ち上がっているとのこと。
日本でも関連する金融商品が相次いで立ち上がり
海外勢を追いかける形で日本でも投資が盛り上がり始めている
日本では具体的にどのような金融商品があるのか、それが下記。
三井アセットマネジメントの投信は16年新規投信の最大規模。
三井アセットマネジメントのグローバルAIファンド700億円超の資金を集めた。
上記日経新聞によると、三井住友アセットが9日に設定する投信、「グローバルAIファンド」はすでに700億円超の資金を集めたとのこと。
今年、新規設定された投信では最大規模でのスタートとなるとのこと。
同投信は世界の人工知能(AI)関連企業を投資対象とし、フィンテック企業にも資金を振り向けるとのこと。
三井住友アセットが9日に設定する投信、「グローバルAIファンド」はすでに700億円超の資金を集めた
今年、新規設定された投信では最大規模でのスタート
同投信は世界の人工知能(AI)関連企業を投資対象
フィンテック企業にも資金を振り向ける
700億円もの運用額。確かにでかい。
楽天はフィンテック関連企業に投資する1億ドル規模のファンド設立
上記日経新聞によると、楽天は昨年11月、フィンテック関連企業に投資する1億ドル規模のファンドを設立したとのこと。
北米や欧州を中心に、決済や送金事業を手掛けるベンチャー企業を開拓するとのこと。
楽天は昨年11月、フィンテック関連企業に投資する1億ドル規模のファンドを設立
決済や送金事業を手掛けるベンチャー企業を開拓
みずほ証券はフィンテックでシンガポールのファンドに最大20億円投資。
SBIホールディングスのFinTechファンドは300億円集めた。
三菱東京UFJ銀行は仮想通貨取引所のコインベースに出資。
その他の金融機関の動きです。
上記日経新聞によると、みずほ証券はアジアのフィンテック企業を発掘するシンガポールのファンドに最大20億円投資する計画とのこと。
SBIホールディングスの「FinTechファンド」は300億円を集め、すでに約60億円の投資実績があるとのこと。
三菱東京UFJ銀行は仮想通貨取引所を運営する米コインベースに出資したとのこと。
- みずほ証券はアジアのフィンテック企業を発掘するシンガポールのファンドに最大20億円投資する計画
- SBIホールディングスの「FinTechファンド」は300億円を集め、すでに約60億円の投資実績がある
- 三菱東京UFJ銀行は仮想通貨取引所を運営する米コインベースに出資した
このように、日本の金融機関も最近はようやく動き始めました。米国に一本勝ちされないよう、各金融機関にはさらなる研究と投資を期待しています。