やっぱりルネサスが買った。
ルネサスエレクトロニクスがインターシルを買収すると正式発表
日経新聞によると、半導体大手のルネサスエレクトロニクスは13日、米同業のインターシル(カリフォルニア州)を買収すると正式発表したとのこと。
半導体大手のルネサスエレクトロニクスは13日
米同業のインターシル(カリフォルニア州)を買収すると正式発表
きましたね。
私のほうでも以前、インターシルはルネサスを売却先に選定の見通し(可能性)という記事を書きました。
やっぱルネサスでした。買収金額もすごいです。それが下記。
ルネサスのインターシル買収金額は32億1900万ドル(約3250億円)で、現金で買い上げる
上記日経新聞によると、買収金額は32億1900万ドル(約3250億円)で同社株主から現金で買い上げて完全子会社化するとのこと。
買収金額は32億1900万ドル(約3250億円)で同社株主から現金で買い上げて完全子会社化する
ルネサスのインターシル買い取り価格は1株22.5ドルで43.9%のプレミアムを上乗せ
上記日経新聞によると、買い取り価格は1株22.5ドルで、同社買収が表面化した直前の8月19日の終値に対して43.9%のプレミアムを上乗せしたとのこと。
買い取り価格は1株22.5ドルで、同社買収が表面化した直前の8月19日の終値に対して43.9%のプレミアムを上乗せ
43.9%のプレミアム。えらいこっちゃですね。前回も言いましたが、これは株主にきっちり説明しないといけないです。
ただ、前回も言ったように、ルネサスは借金づけになるわけではないようです。それが下記。
やっぱりルネサスは資金力がある。ルネサスのインターシル買収は手元資金で。
上記日経新聞にろると、買収資金は6月末時点で約3900億円ある手元資金を充てるとのこと。
買収資金は6月末時点で約3900億円ある手元資金を充てる
3900億円も資金がある。やっぱルネサスは金持ってますわ。
インターシルはマキシム・インテグレーテッド・プロダクツとの対決に勝利
ロイターによると、同業の米マキシム・インテグレーテッド・プロダクツもインターシル買収の意向を示していたが、最終的にルネサスへの売却で決着したとのこと。ぎりぎりの価格で競争があったとのこと。
同業の米マキシム・インテグレーテッド・プロダクツもインターシル買収の意向を示していた
最終的にルネサスへの売却で決着した
ぎりぎりの価格で競争があった
これに関しては前回の記事でも書いたとおり。結局は資金力でルネサス側が勝利したと思いますね。
ルネサスのインターシル買収での相乗効果は1億7000万ドル(約172億円)を見込む。相乗効果が出るのは4,5年後。
上記ロイターによると、相乗効果は1億7000万ドル(約172億円)を見込むとのこと。このうち、「4分の3は売上高に、4分の1はコスト」(呉社長)に効いてくるとのこと。
自動車メーカーなど主要な半導体供給先との共同開発の期間を考慮すると、効果が全面的に出るのは「4、5年後」とのこと。
相乗効果は1億7000万ドル(約172億円)を見込む
このうち、「4分の3は売上高に、4分の1はコスト」(呉社長)に効いてくる
自動車メーカーなど主要な半導体供給先との共同開発の期間を考慮すると、効果が全面的に出るのは「4、5年後」
結局、軍事目的の件に関しては問題ないのか
前回も書いたように、インターシルが手がける半導体の一部は軍事向けです。これに関しては問題ないのでしょうか?
上記ロイターによると、これに関して、今回の買収に当たって対米外国投資委員会の審査を今後受けるが、ルネサスの柴田英利・執行役員常務兼最高財務責任者は「問題ない」との見通しを示したとのこと。
今回の買収に当たって対米外国投資委員会の審査を今後受けるが、ルネサスの柴田英利・執行役員常務兼最高財務責任者は「問題ない」との見通しを示した
というわけで、問題はないとの見方をしています。これがネックになっていたので、これが問題ないとなると、あとは株主にきっちり説明し、あと独禁法のあたりをクリアするという話になってきますね。