佐川急便の社風とルールも問われているのかもしれない。

 

佐川急便の社員で東京営業所に所属する複数の運転手が勤務中に駐車違反した際、身代わりで知人や家族らを警察署に出頭させた疑い

日経新聞によると、宅配便大手「佐川急便」の社員で東京営業所に所属する複数の運転手が勤務中に駐車違反した際、身代わりで知人や家族らを警察署に出頭させた疑いがあることが15日、関係者への取材で分かったとのこと。

 

  • 宅配便大手「佐川急便」の社員で東京営業所(東京・江東)に所属する複数の運転手が勤務中に駐車違反した際、身代わりで知人や家族らを警察署に出頭させた疑いがあることが15日、関係者への取材で分かった

 

これが事実なら佐川急便にとっては相当ダメージがでかいでしょう。というのも、佐川急便にとって運転手は会社の顔ですから。

 

 

警視庁は16日にも佐川急便東京営業所など関係先を家宅捜査する

上記日経新聞によると、警視庁は道交法違反や犯人隠避教唆などの疑いで捜査しており、16日にも同営業所など関係先を家宅捜索するとのこと。

 

  • 警視庁は道交法違反や犯人隠避教唆などの疑いで捜査しており、16日にも同営業所など関係先を家宅捜索

 

具体的にどのような事例があったのでしょうか。それが下記。

 

 

普通免許しか持っていない人が本来は運転できない佐川急便のトラックで駐車違反の反則切符を切られていた

上記日経新聞によると、関係者がいうところ、今年5月ごろ、駐車違反データを管理する警視庁の専門部署の調査で、普通免許しか持っていない人が本来は運転できない佐川急便のトラックで駐車違反の反則切符を切られていたことが分かったとのこと。

 

  • 関係者によると、今年5月ごろ、駐車違反データを管理する警視庁の専門部署の調査で、普通免許しか持っていない人が本来は運転できない佐川急便のトラックで駐車違反の反則切符を切られていたことが分かった

 

 

普通免許しか持っていない人がトラック運転。これはさすがにあかんでしょう。そして、決め手が下記のセリフ。

 

 

佐川急便の社員から身代わり出頭を頼まれた

上記日経新聞によると、なぜ普通免許しか持っていない人が佐川急便のトラックで駐車違反の反則切符を切られていたのか事情を聴くと「佐川急便の社員から身代わり出頭を頼まれた」と話したとのこと。

 

  • 事情を聴くと「佐川急便の社員から身代わり出頭を頼まれた」と話した

 

で、気になるのが、これがどうも一例だけではなく、複数社員がこの手法を使っていた可能性がある点です。

 

 

複数の佐川急便社員が身代わり出頭させていたか

上記日経新聞によると、警視庁がこの社員の所属する東京営業所のトラックなどの違反記録を調べたところ、ほかにも身代わり出頭させていた疑いのある社員が少なくとも数人いることが判明したとのこと。

 

  • 警視庁がこの社員の所属する東京営業所のトラックなどの違反記録を調べたところ、ほかにも身代わり出頭させていた疑いのある社員が少なくとも数人いることが判明

 

少なくとも、です。今後調査があるので、実態はどうなのかが気になるところ。

 

 

なぜ佐川急便の社員は身代わり出頭させていたのか

上記日経新聞によると、警視庁は佐川急便の社員が、駐車違反の発覚で人事評価に悪影響が出るのを避ける目的などで不正を重ねていた疑いがあるとみているもようだとのこと。

 

  • 警視庁は佐川急便の社員が、駐車違反の発覚で人事評価に悪影響が出るのを避ける目的などで不正を重ねていた疑いがあるとみているもよう

 

当然ですが、宅配便の会社というのは、駐車違反などした際は必ず報告するよう義務付けている会社がよくあると聞きます。佐川急便もおそらく例外ではないでしょう。

 

そして、これが人事に影響ですか。

 

運転手は運転手なりのプレッシャーがあるのは分かりますが、不正はいかんでしょう。

 

 

佐川急便の運転手は駐車違反をしなければならないような状況下にあったのか?

あとやっぱり気になるのは、なぜ駐車違反しているのかという点でしょう。都心で車の停め場所がどうしてもなく、仕方なくその辺の停めちゃいけないエリアで止めたのか?

 

しかし、都心だとこのようなケースはよくありうることで、そういった場合、会社としてはどのような対応策を考えているのか。

 

このあたりも今後の捜査で明らかになってくるでしょう。

 

 

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佐川急便の社風はどうなんだろうか

上記日経新聞によると、今後、家宅捜索で押収する資料を分析するとともに社員らの事情聴取を進め、上司が指示したり、運転手同士で手口を教え合ったりした可能性の有無も調べるとのこと。

 

  • 今後、家宅捜索で押収する資料を分析するとともに社員らの事情聴取を進め、上司が指示したり、運転手同士で手口を教え合ったりした可能性の有無も調べる

 

要は、警察は誰が運転したのかなんてチェックしてないから、家族が運転してたことにすりゃあいいだろ、みたいな話が社員の間で行われていたのかどうか。

 

さらにやばいパターンだと、上司の口からそんな発言がでていたら、どうなんでしょうか。今後明らかになると思われます。

 

 

過去の佐川急便運転手の不祥事

上記日経新聞によると、佐川急便を巡っては2007年、都内のパーキングメーターを不正操作して路上の駐車スペースを荷さばき場所として使い続けたとして、運転手4人が警視庁に偽計業務妨害容疑で書類送検されたとのこと。

 

違法駐車の取り締まりを逃れる狙いがあったとみられているとのこと。

 

  • 佐川急便を巡っては2007年、都内のパーキングメーターを不正操作して路上の駐車スペースを荷さばき場所として使い続けたとして、運転手4人が警視庁に偽計業務妨害容疑で書類送検

  • 違法駐車の取り締まりを逃れる狙いがあったとみられている

 

過去にも駐車違反から逃れようとする事例があることから、今回はしっかり原因追及をする必要がありそうです。

 

 

佐川急便の身代わり出頭に関するコメント

上記日経新聞によると、佐川急便は15日、日本経済新聞の取材に「事実関係を確認中」とコメントしたとのこと。

 

  • 佐川急便は15日、日本経済新聞の取材に「事実関係を確認中」とコメント

 

この身代わり出頭が事実であるとすれば、佐川急便の運転手のモラルが問われています。宅急便会社にとって、運転手は会社の顔。

 

この顔のモラルが問われているとなると、佐川急便は会社として、緊急の対応策を示す必要があるでしょう。

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