ドイツ銀行は大丈夫か?
米司法省がドイツ銀行に対し、140億ドル(約1兆4300億円)の和解金を支払うよう要求
日経新聞によると、米司法省が独金融大手のドイツ銀行に対し、140億ドル(約1兆4300億円)の和解金を支払うよう要求したことが15日、分かったとのこと。
米ウォール・ストリート・ジャーナルが報じ、ドイツ銀が当局と交渉中であると認めるコメントを発表したとのこと。
米司法省が独金融大手のドイツ銀行に対し、140億ドル(約1兆4300億円)の和解金を支払うよう要求したことが15日、分かった
米ウォール・ストリート・ジャーナルが報じ、ドイツ銀が当局と交渉中であると認めるコメントを発表した
さて、何の和解金か。それが下記。
なぜ米司法省はドイツ銀行に1.4兆円の和解金を提案しているのか
上記日経新聞によると、過去の米国内での住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売問題にかかわることとのこと。問題になっているのは2005~07年に扱ったMBSなどとのこと。
過去の米国内での住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売問題
問題になっているのは2005~07年に扱ったMBSなど
MBSの不正販売。これがきっかけとなり、米住宅市場は暴落していったんですよね。
ドイツ銀行、140億ドル(約1兆4300億円)の和解金となると、財務はより圧迫されてしまう
ドイツ銀行。財務的にきついんですよ。米国がらみだと、私は下記の記事を以前書きました。
[金融ニュース] ドイツ銀行とサンタンデール銀行、再びFRBストレステストに不合格。昨年も不合格。株価もけっこう踏ん張りどころ
そうです。ドイツ銀行は、FRBストレステストに合格していません。
この状況下で、1.4兆円となると、さらに厳しい状況になることが予想されるでしょう。
MBS不正販売で米司法当局は、巨額の和解金支払いでバンク・オブ・アメリカなどの米金融大手と合意している
上記日経新聞によると、米司法当局は金融危機の責任追及の一環として、焦げつく恐れのあるMBSを不正に販売したとしてバンク・オブ・アメリカなどの米金融大手を民事提訴し、巨額の和解金支払いで合意してきたとのこと。
米司法当局は金融危機の責任追及の一環として、焦げつく恐れのあるMBSを不正に販売したとしてバンク・オブ・アメリカなどの米金融大手を民事提訴
巨額の和解金支払いで合意してきた
いくつかの大手金融機関は既にMBSの不正販売問題絡みで米司法当局と和解で合意しています。上記に書いたように、ここの部分での和解がないと、前にもなかなかいけません。
ドイツ銀行は米司法当局の和解金の値下げ交渉をする模様
上記日経新聞によると、ドイツ銀によると、同行は「言われている金額で和解するつもりはない」としており、より低い金額での和解に向けて対案を出すとのこと。
ドイツ銀によると、同行は「言われている金額で和解するつもりはない」としており、より低い金額での和解に向けて対案を出す
この責任から逃れることはできないでしょうから、前へ進むために和解金が必要なんでしょうが、ドイツ銀行は和解金を下げることはできるのか。この厳しい状況にドイツ銀行はどう対処していくのか。要注目です。