1万人近くもリストラか。
ドイツのコメルツ銀行が約1万人の人員削減(リストラ)と当面の配当支払い停止を発表。
ロイターによると、ドイツのコメルツ銀行は約1万人の人員削減と当面の配当支払い停止を発表したとのこと。2020年をめどにより持続可能なベースで利益を出す体質づくりに向けリストラを敢行するとのこと。
ドイツのコメルツ銀行は約1万人の人員削減と当面の配当支払い停止を発表
2020年をめどにより持続可能なベースで利益を出す体質づくりに向けリストラを敢行
1万人リストラ。
そもそも、欧州ストレステストの段階から、コメルツ銀行はけっこう危なっかしいことが指摘されていました。
こちらの記事
上記記事を見てもわかる通り、今話題になっているドイツ銀行よりもちょっと危なっかしいと考えられているのがコメルツ銀行です。
今回、人員削減という形ではありますが、とりあえず対策を練ってきています。
コメルツ銀行はどのくらいの人数をリストラするのか。1週間前の噂の倍の人数。
上記ロイターによると、全体の約2割に相当する正規雇用の9600人を削減するとのこと。
全体の約2割に相当する正規雇用の9600人を削減
実は1週間前にすでにこの話題はドイツ紙であがっていました。ただその時は、だいたいこれの半分ぐらいの人数が噂されてました。1万人となるとけっこうな数だといえます。
コメルツ銀行約1万人のリストラでの費用は
上記ロイターによると、コスト削減などに要するリストラ費用は11億ユーロ(12億ドル)にのぼる見込みとのこと。
コスト削減などに要するリストラ費用は11億ユーロ(12億ドル)にのぼる見込み
コメルツ銀行はリストラするが採用もする。差し引き7300人の削減。
上記ロイターによると、一方、成長過程にある分野では2300人を採用し、差し引き7300人の削減となるとのこと。
成長過程にある分野では2300人を採用
差し引き7300人の削減
コメルツ銀行、リストラ策で第3・四半期は7億ユーロの現存処理。今四半期は赤字。
上記ロイターによると、リストラ策により第3・四半期に7億ユーロの減損処理が見込まれ、同四半期は純損失を計上とのこと。
リストラ策により第3・四半期に7億ユーロの減損処理が見込まれ
同四半期は純損失を計上
コメルツ銀行は人員削減、配当なし、今四半期赤字。ホルダーはきついですね。
コメルツ銀行、約1万人リストラ後はどうなる
上記ロイターによると、今後は個人・中小企業および法人の2業務に注力、リストラにより昨年4.2%だった有形自己資本利益率は2020年までには少なくとも6%となる見通しとのこと。
今後は個人・中小企業および法人の2業務に注力
リストラにより昨年4.2%だった有形自己資本利益率は2020年までには少なくとも6%となる見通し
とりあえず自己資本が増えます。ドイツ銀行に注目が集まるのは当然ですし、私も注視していますが、業界全体で考えた時、コメルツ銀行も同様に注視する必要があります。
コメルツ銀行はしっかり健全な銀行になって業界全体を盛り上げていただきたく思います。