ANAと日航がタッグを組むとは。

 

ANAホールディングスと日本航空、国土交通省が地域航空会社の統合に向けて検討に入る

日経新聞によると、ANAホールディングス(HD)と日本航空、国土交通省は離島などを結ぶ地域航空会社の統合に向けて検討に入ったとのこと。国内で競合する航空会社同士が路線維持に関して協力するのは世界でも珍しいとのこと。

 

  • ANAホールディングス(HD)と日本航空、国土交通省は離島などを結ぶ地域航空会社の統合に向けて検討に入った

  • 国内で競合する航空会社同士が路線維持に関して協力するのは世界でも珍しい

 

ANAと日航。日本の2大大手航空会社にしてライバル関係。そんな2社が協力しあう。世界的に見ても珍しいということですが、ANAと日航はライバル、そして、近年の歴史的に見ても少し複雑な関係性を持っています。

 

日航はJAL破綻後、公的資金を受けて再生、財務もいい感じになりました。一方ANAは、競争環境のゆがみを指摘。なんともいいようがない、少し複雑な関係かと思います。

 

そんな中、この両社がタッグを組むというわけですから、なんとも興味深い話です。

 

 

ANAと日航はどのように地域航空会社を統合させるのか。ANNと日航で共同運航(コードシェア)が最有力か

上記日経新聞によると、九州の離島や北海道内など利用率の低い路線を持つ複数の航空会社を統合して新会社をつくり、ANAHDや日航と共同運航(コードシェア)する案が有力とのこと。

 

  • 九州の離島や北海道内など利用率の低い路線を持つ複数の航空会社を統合して新会社をつくり、ANAHDや日航と共同運航(コードシェア)する案が有力

 

確かに、こういった離島や地方は、人口減も深刻で、なかなか採算が取れにくいというのはよく聞く話ではあります。

 

 

なぜANAと日航は地域航空会社を統合させて新会社を作るのか

上記日経新聞によると、機材や燃料の共同調達で採算を改善すると同時に、国際線との接続で訪日外国人の利用を促すとのこと。

 

  • 機材や燃料の共同調達で採算を改善すると同時に、国際線との接続で訪日外国人の利用を促す

 

今回の統合は2つの大きな意味があります。採算の改善と訪日外国人利用による地域振興です。

 

離島の人にとって、地域路線というのは非常に大切なもの。国交省もこのあたりを理解しているから、なんとか採算を改善したい。そこで、この2大航空会社で新会社を作り、小さい航空会社をひとくくりにまとめて採算を改善していくということでしょう。

 

また、最近は地方に外国人が行くことも増えているので、こういった流れも組み込みたいという考えもあるのでしょう。

 

 

いつANAと日本航空は統合計画をまとめるのか

上記日経新聞によると、来夏までに統合計画をまとめるとのこと。国交省が14日にANAHDと日航に地域航空会社の統合に向けた案を示したとのこと。

 

  • 来夏までに統合計画をまとめる

  • 国交省が14日にANAHDと日航に地域航空会社の統合に向けた案を示した

 

 

ANAと日航が地域航空会社で統合しそうな航空会社。統合対象は離島路線か。

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上記日経新聞によると、検討対象の航空会社は、日航が出資する日本エアコミューターと北海道エアシステム、日航が共同運航する独立系の天草エアライン、ANAHDが出資するANAウイングスとオリエンタルエアブリッジなどとのこと。

 

各社が運航する路線数は約70で、うち統合対象は離島路線などになる見込みとのこと。国内にはほかにも地域路線を持つ会社があり、合流する企業はさらに拡大する可能性もあるとのこと。

 

  • 検討対象の航空会社

  • 日航が出資する日本エアコミューター(JAC、鹿児島県霧島市)

  • 北海道エアシステム(HAC、札幌市)

  • 日航が共同運航する独立系の天草エアライン(熊本県天草市)

  • ANAHDが出資するANAウイングス(東京都)とオリエンタルエアブリッジ(ORC、長崎県大村市)など

  • 各社が運航する路線数は約70

  • うち統合対象は離島路線などになる見込み

  • 国内にはほかにも地域路線を持つ会社があり、合流する企業はさらに拡大する可能性もある

 

地域路線を持つ会社はこの流れに乗るか乗らないか、早急に検討をするべきでしょう。

 

 

ANAと日航が地域航空会社を統合させるメリットは。マイレージや地元経済の振興につながるか。

上記日経新聞によると、各地域航空会社は日航とANAHDの両陣営に分かれているため、現時点では路線によっては乗り継ぎが不便だったり、マイレージが使えなかったりしたとのこと。

 

各社のシステムを接続し、共同運航すれば顧客の利便性が飛躍的に高まるとのこと。国際線を持つ大手2社が連携し訪日外国人客を誘客できれば、地元経済の振興にもつながるとのこと。

 

  • 各地域航空会社は日航とANAHDの両陣営に分かれているため、現時点では路線によっては乗り継ぎが不便だったり、マイレージが使えなかったりした

  • 各社のシステムを接続し、共同運航すれば顧客の利便性が飛躍的に高まる

  • 国際線を持つ大手2社が連携し訪日外国人客を誘客できれば、地元経済の振興にもつながる

 

離島に行くにしても、マイレージがANAでも日航でもどちらでもできるようになるなら、大きなメリットといえるでしょう。大手航空会社で乗り継ぎの案内も出してもらえれば、多くの外国人にとっても安心なものになるかと思います。

 

今後はこういった離島などへのPRがどのようになされていくかも楽しみですね。この統合計画はうまくいくのか、要注目です。

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