極秘リストが公開される。

 

ユニクロを運営するファーストリテイリングが中国やバングラデシュなどで製造委託する取引先のリスト(サプライヤーリスト)を公開へ。

日経新聞によると、ユニクロを運営するファーストリテイリングは製造委託する取引先のリストを公開するとのこと。中国やバングラデシュなどで取引している縫製工場を開示するとのこと。

 

柳井正会長兼社長が日本経済新聞の取材に対して明らかにしたとのこと。「早急に公開したい。準備を進めている」としており、リストがまとまり次第、公開する考えとのこと。

 

  • ユニクロを運営するファーストリテイリングは製造委託する取引先のリストを公開する

  • 中国やバングラデシュなどで取引している縫製工場を開示する

  • 柳井正会長兼社長が日本経済新聞の取材に対して明らかにした

  • 「早急に公開したい。準備を進めている」としており、リストがまとまり次第、公開する考え

 

ユニクロ運営のファーストリテイリングがサプライヤーリストを公開します。柳井会長兼社長がインタビューでそうだと言ったのだから、公開されるのは間違いないでしょう。

 

 

大手アパレルのサプライヤーリスト公開は今や自然な流れ。ユニクロというリーディングカンパニーがサプライヤーリストを公開することで、競合他社も企業秘密で他社には見せたくないという論理は通用しなくなる。今後は公開しないほうがおかしいという流れになるであろう。日本のアパレル企業にも変化がある可能性大。

今、海外の大手アパレルは、取引先工場というサプライヤーリストの公開を行うのが普通になってきています。

 

どんなものか。取引先工場の名前がズラりと並んでいるものです。見てみたいですか?

 

せっかくなので、参考資料として、ギャップの製造工場のリスト(サプライヤーリスト)を英語ですが、PDFで下記に添付しておきましょう。

 

ギャップ(GAP)のファクトリーリスト、すなわち、ギャップのサプライヤーリスト(英語)

 

下記でも書きますが、まぁこんな感じでサプライヤーリストを公開する動きが海外大手アパレルにとっては普通になってきているわけです。けっこう大胆ですよ。だって、競合他社にも見られちゃうわけですから。

 

そして、日本はこのサプライヤーリストの公開が遅れていた。なぜか。そもそも日本の競合他社は公開していない、他社に見せたくないといった理由や、競争力を下げたくないといった理由が主でしょう。

 

上記日経新聞によると、「サプライヤーリスト」と呼ばれる取引先工場の開示について、ファストリを含む日本企業はこれまで積極的ではなかったとのこと。高い技術を持つ工場を競合他社に奪われるリスクや、製品情報の漏洩などで競争力が下がる可能性があるとして企業秘密にしてきたとのこと。

 

  • 「サプライヤーリスト」と呼ばれる取引先工場の開示について、ファストリを含む日本企業はこれまで積極的ではなかった

  • 高い技術を持つ工場を競合他社に奪われるリスクや、製品情報の漏洩などで競争力が下がる可能性があるとして企業秘密にしてきた

 

この気持ちは理解できなくもないですが、ただ、海外大手はもう公開に動いているわけで、その流れにはもう逆らえません。

 

今回、ファーストリテイリングがサプライヤーリストを公開するとなった。今後、どうなるのか。ファーストリテイリングはリーディングカンパニー。ここが公開したとなると、他の企業も公開するべきという流れになってくる可能性が高いですね。

 

上記日経新聞によると、国内最大手が公開することを決めたことで今後、日本のアパレル企業などの間でも同様の動きが出てきそうだとのこと。

 

  • 国内最大手が公開することを決めたことで今後、日本のアパレル企業などの間でも同様の動きが出てきそうだとのこと。

 

 

なぜファーストリテイリングはサプライヤーリストと呼ばれる取引先工場の開示をすることにしたのか。ファーストリテイリングは取引先を公開することで、工場の労働環境まで責任を持って管理するという姿勢を示す。

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上記日経新聞によると、取引先企業が健全な労働環境を維持していることについて委託元として配慮する姿勢を示すとのこと。

 

欧米各社の間でも消費者の目を意識し、リストを開示する動きが広がっていることから方針を転換するとのこと。

 

取引先を公開することで「工場の労働環境まで責任を持って管理する」という姿勢を示すとのこと。

 

  • 取引先企業が健全な労働環境を維持していることについて委託元として配慮する姿勢を示す

  • 欧米各社の間でも消費者の目を意識し、リストを開示する動きが広がっていることから方針を転換する

  • 取引先を公開することで「工場の労働環境まで責任を持って管理する」という姿勢を示す

 

ファーストリテイリングはリーディングカンパニーとして、本当はもっと早く公開してもよかったような気がしますが、とりあえず今回公開すると宣言しました。

 

あと、ファーストリテイリングは人権団体からいろいろプレッシャーもあったというのがあります。それが下記。

 

 

ファーストリテイリングは国内外の人権団体から新興国の工場での過酷な労働などを指摘され、サプライヤーリストの開示を要求されていた。リスト公開により、NPOは個別の工場が把握でき、実態を把握できるようになる。

上記日経新聞によると、ファストリは国内外の人権団体から新興国の工場での過酷な労働などを指摘され、サプライヤーリストの開示を要求されていたとのこと。

 

世界の潮流の変化などを受け、方針を転換したようだとのこと。

 

リスト公開により、NPOにとっては個別の工場名が把握できるようになるだけに、長時間労働などの問題が起きていないかどうか監視しやすくなるとのこと。

 

  • ファストリは国内外の人権団体から新興国の工場での過酷な労働などを指摘され、サプライヤーリストの開示を要求されていた

  • 世界の潮流の変化などを受け、方針を転換したようだ

  • NPOにとっては個別の工場名が把握できるようになるだけに、長時間労働などの問題が起きていないかどうか監視しやすくなる

 

なお、これに関して、ファーストリテイリングはどう対応してきたのか。

 

 

ファーストリテイリングは取引先工場の労働環境のモニタリングを定期的に行う。サプライヤーリスト公開は、ファストリが過酷な労働環境ではないということを示せる状態ということか。

上記日経新聞によると、取引先工場の労働環境のモニタリングを定期的に行い、15年度には縫製や素材といった約500工場を対象に実施しているとのこと。審査次第では取引の停止も実施してきたとのこと。

 

  • 取引先工場の労働環境のモニタリングを定期的に行い、15年度には縫製や素材といった約500工場を対象に実施している

  • 審査次第では取引の停止も実施してきた

 

というわけで、ファーストリテイリングは労働環境改善を進めてきたとしています。そういったものの結果、過酷な労働環境ではないということを示せる状態になり、では公開しようではないか、といった動きもあったのかもしれません。

 

いずれにせよ、自ら労働環境改善を進めてきたという点は評価されるべきでしょう。

 

 

いつファーストリテイリングはサプライヤーリストと呼ばれる取引先工場の開示をするのか。ファーストリテイリングは2017年にもサプライヤーリスト公開か。

上記日経新聞によると、開示手法や内容については今後詰めるとのこと。

 

2017年にも開示するとみられるとのこと。

 

  • 開示手法や内容については今後詰める

  • 2017年にも開示するとみられる

 

さて、17年に開示されることになりそうです。競合他社の動きにも要注目です。

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