相当な実力者か。
ロンドン警視庁のトップである警視総監に、女性のクレシダ・ディック氏(56)。女性の警視総監は1829年の同庁発足以来初。
2月23日に時事通信が報じたところ、ラッド英内相は22日、ロンドン警視庁のトップである警視総監に、女性のクレシダ・ディック氏がエリザベス女王により任命されたと発表したとのこと。女性の警視総監は1829年の同庁発足以来初めてとのこと。
ラッド英内相は22日、ロンドン警視庁のトップである警視総監に、女性のクレシダ・ディック氏(56)がエリザベス女王により任命されたと発表した
女性の警視総監は1829年の同庁発足以来初めてとのこと。
ロンドンという重要地点における、ロンドン警視庁トップが女性になります。しかも、1829年以来初めての女性総監。
余談: 初の警視総監であるクレシダ・ディック氏は、2005年ブラジル人誤射事件の時の作戦責任者。ブラジル人がテロリストと間違えられて射殺されたあの事件。遺族はディック氏が女性警視総監になることに懸念を示している。
クレシダ・ディック氏ですが、ある事件の作戦責任者として知られています。
もう10年以上前の2005年。ブラジル人誤射事件というのがロンドンでありました。
当時、ロンドン同時爆破テロがあり、ロンドンはテロの脅威にさらされていました。テロに対し警察が過剰反応する中、ブラジル人誤射事件が起こります。
これはテロリストでも何でもないブラジル人が警察官により射殺されたという事件だったわけですが、当時かなり話題になりました。
ロンドン警視庁の説明もけっこういい加減だったので、そういうのもあり、ロンドン警視庁が大バッシングを受けていました。政府までその対応を迫られたという事件。
で、当時この誤射事件が起こった際の作戦責任者がクレシダ・ディック氏だったわけです。
こういった事件が以前あったのにも関わらず、ディック氏は今回、女性初の警視総監になるわけです。ロンドンオリンピックの際の治安対策含め、それだけ彼女が実力者であるからこそ、女性初となるトップまで登りつめたという見方もできます。
ただ、今回のディック氏の就任に対し、懸念を示している人がいます。上記であげた誤射されたブラジル人の遺族です。
ガーディアン紙によると、ブラジル人遺族は、今回のクレシダ・ディック氏の就任に対し、
「大変な懸念を示している」
としています。やはり遺族はこいった気持ちなんでしょう。
クレシダ・ディック氏が警視総監となるロンドン警視庁とは。警視総監になるクレシダ・ディック氏とは。
上記時事通信によると、ロンドン警視庁は4万3000人以上の職員を抱え、予算も30億ポンド(約4200億円)に上る英国最大の警察組織とのこと。
ディック氏は1983年入庁。2011年には対テロ・過激派作戦を担当する警視監に就任。12年のロンドン五輪・パラリンピックの治安対策を担ったとのこと。その後、副総監を経て15年から外務省に出向していたとのこと。
任命を受けてディック氏は「わくわくすると同時に謙虚な気持ちだ。重大な責任とすばらしい機会を得た。ロンドン市民を守り、奉仕するのを楽しみにしている」と語ったとのこと。
ロンドン警視庁は4万3000人以上の職員を抱え、予算も30億ポンド(約4200億円)に上る英国最大の警察組織
ディック氏は1983年入庁
2011年には対テロ・過激派作戦を担当する警視監に就任
12年のロンドン五輪・パラリンピックの治安対策を担った
その後、副総監を経て15年から外務省に出向していた
任命を受けてディック氏は「わくわくすると同時に謙虚な気持ちだ。重大な責任とすばらしい機会を得た。ロンドン市民を守り、奉仕するのを楽しみにしている」と語った
さて、ディック氏はどのような行動力を見せるのか、要注目です。