本日は、三井住友海上とあいおいニッセイとベライゾンが提携するという話。

 

提携分野は、今話題のサイバーリスク関連

 

この3社共同でサイバーリスク診断サービスを共同開発したという話です。

 

携帯電話のベライゾンが入ってるのは案外意外に思われる方もおられるかもしれませんが、ベライゾンはこの分野、以前から高い関心を示し、けっこうお得意分野だったりします。

 

さらに、下記で書くように、ベライゾンは「あの事件」にもろに巻き込まれた当事者でもあります。

 

 

三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険がベライゾン・コミュニケーションズと提携、サイバー攻撃のリスク診断サービスを共同開発

25日の日経新聞によると、三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズと提携し、企業向けにサイバー攻撃のリスク診断サービスを2月から始めるとのこと。

 

ベライゾンが持つ4万件超のサイバー事故データを踏まえ、システムのリスク度合いを点数化。弱点に応じた予防策から事故時の保険まで提供するとのこと。新サービスは日系企業向けに3社で共同開発したとのこと。

 

  • 三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズと提携し、企業向けにサイバー攻撃のリスク診断サービスを2月から始める

  • ベライゾンが持つ4万件超のサイバー事故データを踏まえ、システムのリスク度合いを点数化

  • 弱点に応じた予防策から事故時の保険まで提供する

  • 新サービスは日系企業向けに3社で共同開発した

 

 

三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険がサイバーリスク診断で提携先として選んだのはベライゾン。ベライゾンはサイバー攻撃関連はけっこうお得意分野。しかも、ヤフー買収の際、もろ被害を被った当事者でもある。

三井住友海上とあいおいニッセイが提携先として選んだのは、ベライゾン

 

あの携帯電話のベライゾンかと案外意外に思われる方もいるでしょうが、ベライゾンはこの分野、けっこう得意分野としています。

 

ベライゾンは、毎年、毎年、データ漏洩に関わるサイバー攻撃系分野の事例を調査、研究し、それを発表しています。けっこうおもしろいデータも載ってます。

 

上記で4万件超のサイバー事故データをベライゾンが持っているとありましたが、ここからも、ベライゾンが以前からこの分野に高い関心を示し、調査していると分かります。

 

さらにいえば、ベライゾンは「あるサイバー攻撃の事件」で、それにもろに関わる当事者となりました。

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その事件とは、皆様もよく覚えておられる、ヤフーの情報流出事件

 

ベライゾンがヤフーの中核事業買収をしようとしている最中、ヤフーがハッカー攻撃を受け、大型の顧客情報流出させていたことが発覚したのです。

 

これにより、ヤフーの企業価値が激減、結果として買収額は低くなりましたが、企業価値が傷ついた会社の買収、買収する側としては相当ドタバタする結果となりました。

 

というわけで、ベライゾンはこのヤフーの事件で、サイバー攻撃の恐ろしさを身をもって経験するとともに、さらに関心度を高めたこととなります。

 

 

三井住友海上、あいおいニッセイとベライゾンのサイバーリスク診断、具体的にどのようなものか

上記日経新聞によると、リスク診断は企業からの聞き取り調査が中心となるとのこと。サイバー攻撃対策としてシステムや顧客情報の管理体制に加え、ネットワーク監視など技術的な項目も調べるとのこと。

 

ベライゾンが独自に集計しているデータ漏洩事故などの分析結果を活用し、リスクを数値で示すとのこと。システムの弱点や管理体制の不備などを洗い出し、製造や金融業など産業別リスクも評価するとのこと。ウイルス感染やスパイ、内部不正など業種ごとに流行している最新の攻撃手法と対策を示すとのこと。

 

診断結果を踏まえた改善策も支援するとのこと。ソフトウエアの更新やネットワーク強化など弱点に応じた対策を促すとのこと。それでも事故が起こった際に備えて保険も提供するとのこと。システム障害の復旧費や損害賠償費などを補償するとのこと。

 

米国でリスク診断を手掛ける米ビットサイト・テクノロジーズとも提携し、知見を生かすとのこと。

 

  • リスク診断は企業からの聞き取り調査が中心となる

  • サイバー攻撃対策としてシステムや顧客情報の管理体制に加え、ネットワーク監視など技術的な項目も調べる

  • ベライゾンが独自に集計しているデータ漏洩事故などの分析結果を活用し、リスクを数値で示す

  • システムの弱点や管理体制の不備などを洗い出し、製造や金融業など産業別リスクも評価する

  • ウイルス感染やスパイ、内部不正など業種ごとに流行している最新の攻撃手法と対策を示す

  • 診断結果を踏まえた改善策も支援する

  • ソフトウエアの更新やネットワーク強化など弱点に応じた対策を促す

  • それでも事故が起こった際に備えて保険も提供する

  • システム障害の復旧費や損害賠償費などを補償する

  • 米国でリスク診断を手掛ける米ビットサイト・テクノロジーズとも提携し、知見を生かす

 

ビットサイト・テクノロジーズは、設立は2011年ですが、リスクのレーティングとしてよく知られた会社です。こういった会社と手を組むのはいいことかと思います。

 

三井住友海上、あいおいニッセイ、ベライゾンのサイバーリスク診断のゆくえは。要注目です。

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