投資家であれば「情報」を得るために様々な努力をしていると思います。
私もこれはまったく同じです。
特に、複数の言語を話し、変わった国含め、世界各地に知り合いがいる私は、いろいろなところから情報をとってこれます。
ただ、以外とやっかいなのがこの情報収集。
今回は、投資家にとって非常に重要な概念である「情報」について、さらにいえば、「情報」を自分で確認する重要性について、少し考えてみたいと思います。
噂話という情報は、時に迷いにつながる
基本的に情報を得ることは重要です。
ただ、情報がありすぎると困るのも、情報の困った点です。
一例を挙げれば、いわゆる「噂話」。
投資の世界にいると、関係者やら、知り合いから「あの会社は実は○○らしいという噂が出始めている」
という情報を得ることがあります。
といっても、インサイダー情報とかのことを指しているのではなく、あくまで伝え聞いたという噂話の範疇。
こういった情報は、聞けばおもしろく、非常に貴重にも思えます。
例えば、
「業績はもうボロボロで、投資に値しない会社だけれども、実はこの会社、こういうことをしているらしく、今後業績アップするという噂が出ている」
こういった噂話は、非常に我々を困惑させます。
最大の問題は、伝え聞いた情報という点
よし、ではこの会社に投資しよう。
そう考えても、再度この会社の業績等確認しても、もうボロボロだし、経営陣を見ても、ぱっとしない。
どう考えても伸びないような会社に思えてくるとしましょう。
すると、ここで迷いが生じます。
自分が今見ている情報が正しいはずで、自分が見ているものを信じるべきなのか。
それとも、この情報が正しいと仮定し、こんな情報持ってる人は少ないだろうから、先手を打って勝負をすべきなのか。
迷いますね。
この手の情報がやっかいなことが多いのは、当然ですが、これが「伝え聞いた情報」であることが多いからです。
最初の情報の発信源が正しいこと、これが分からないから、非常に困ります。
伝え聞いた情報なら、自分で分かる範囲で確かめる努力をする必要がある
私の場合は、この情報が本当に価値があり、重要で感じる場合に限り、時間を割いて、自分で確かめる努力をします。
もうできることは、これしかありません。
わざわざ現地まで足を運び、確認したり。
けっこうな出費ですが、投資額が大きい場合、この程度の出費は必要最小限の出費と考えます。
そして、自分の目で見て、なんか違うと感じれば、もうこの際は、投資しないという判決が下されます。
迷った場合は、見送るのがいいでしょう。
迷ってるのに投資していては、ギャンブルと変わりありません。
噂話は噂話。そんな噂話より、自分の目で見て判断したものが重要です。
想像や希望だけで投資するのは厳禁となります。