本日は、リバモアの小説について。
本日、リバモアに関する本を久々に読み返してみました。
相場が不安定な時にこそ、ぜひとも読んでもらいたい一冊です。
相場が安定しない時こそ再度読みたい、投機王リバモアの小説
リバモア。
伝説の投機王と呼ばれた男。
相場に関わる人間で、リバモアを知らない人はいないでしょう。
で、彼がいったいどんな人物なのか、これを知るのによい本が一つあります。
それが、伝説の登記王、リバモアをモデルにした小説。
リバモアが特に有名なのは、1929年の市場が大暴落した際、空売りをしかけ、1億ドル以上を稼ぎ出したことでしょうか。
というわけで、時には悪者扱いもされたりして勘違いされやすい人物ですが、そんな彼がどんなことを考え、どう行動していたのか、この本には書かれてあります。
著者はルフェーブルといいますが、このルフェーブルは、実際にリバモアに数週間にわたりインタビューを行い、この小説を書いています。
ちなみにリバモアが亡くなって、もう80年近く経ちます。
でも、この本に書かれてあるのは、今読んでもあまり古さを感じさせません。
それだけ、相場の本質というものは変わっていないんだなと感じます。
小説はあまり好きではなくても、リバモアの相場哲学を小説で読むのはおもしろい。リバモアの投資手法が具体的に書かれているわけではないが、彼の失敗談などを追うことはできる。
私自身は小説の類はそんなに読む方ではありません。
この本もリバモアをモデルにした小説ですが、この本は相場のエッセンスがつまっているので、その意味で読んでいておもしろいです。
なお、この本には、リバモアの投資手法が具体的に書かれているわけではありません。
この本は、リバモアが経験したことが書かれています。
失敗談が多く書かれており、非常に読みごたえがあります。
リバモアは伝説の投機王として知られていますが、何度も破産をしています。
成功の裏には、幾度とない失敗があるのですね。
そんないっぱい失敗したリバモアだからこそ、彼が語る相場哲学には深みがあります。
「経験から学んだ鉄則を忘れたおれが愚かだったのだ。」
「金を失うのは経験を得るための授業料」
「判断を誤ればその代償は損失として表れる。反対に、正しければその報酬は儲けとして表れなければならない。」
こういった、リバモアの「反省文」ともみれるメッセージがたくさんつまっています。
リバモア自身、相場だけなく、自身の固有の問題点について研究をしている
そしてこのリバモア。
この本を読めば、リバモアはきちんと自分自身と向き合っていたと、痛いほどよく分かります。
リバモアは単に相場の研究だけでなく、同時に、リバモア自身の固有の問題点についての研究をしていました。
リバモア自身、悩み、困難に打ち克ってきました。
そんなあたり、読むだけでもけっこう参考になります。
リバモアは恐れられているイメージもありますが、この書を読むと、彼の謙虚さと勤勉さも同時に見えてきます。
非常に人間味のある人物です。
相場の方向がよく分からない時にこそ、リバモアの言葉は響きます。
彼が不安定な時にどう感じ、その時代を生きてきたのか、時代は違えど、現代に生きる我々も参考にできるでしょう。