Lixilグループが6年ぶりに最終赤字、株価が4.97%下がる、ここで一度これまでの流れをおさらい、オカタイです。

Lixilグループとは

Lixilグループ、ご存知でしょうか。トステム、INAXといえば、すぐわかる方も多いでしょう。このLixilグループは、2011年に、トステム、INAX、親日軽、東洋エクステリアが合併してできた会社です。

 

藤森さんというGEにいた名経営者を中心に、海外でM&Aもしていき、ドイツ、グローエも買収。グローエっていうのは、ドイツでは超有名でかなり大きな会社で、まぁいわゆる普通にドイツ人ならおそらく知っているであろう、水栓金具の巨大メーカーです。ドイツでトイレに行ったらメーカーの名前を見てみてください。グローエってのがけっこう見れます。そういう意味で、日本企業がこういった会社を買うってことで、私はすごいなぁと感心していました。

 

実は、仕事でも少しだけ関わったことがあります。もともと私はドイツのビック4で勤めていましたから。でも、まぁ仕事の話は残念ながら控えさせていただきます。まぁ当然のことですが。

 

あと、仕事と全く関係ないですが、Lixilグループは個人的に実は少しつながりのある会社です。実は、親戚がけっこういいポジションで働いています。まぁこの親戚とは全然最近は話していないんですが、機会があれば話してみたいなとは思っています。いいポジションっていってもそこまですごいポジションではないですが、ある部門でけっこう活躍しているとかしていないとか。とりあえず機会があればいろいろ話を聞いてみたいなぁとも思っています。

 

最終赤字へ

ともかく、このLixilグループ、今期は最終赤字となってしまいました。もちろんこれは市場が分かっていたことではあります。やはり理由として、グローエ中国子会社が会計不祥事をしていたという点であります。ジョウユウっていう会社なんですが、名前だけ聞くと何か昔のあの方を思い出してしまいそうですが(笑)この不祥事問題で、Lixilは660億円の損失を出してしまいます。

 

デイビッドヘインズ氏の解任

そして、デイビッド・ヘインズ氏が今年3月に解任されます。この方は、グローエのCEOをしていた人です。そして、この解任劇を主導したと考えられるのが、今年6月にLixilグループのCEOに就任することになっている瀬戸氏です。瀬戸氏は事実上の藤森氏の後継者とされています。

 

日経新聞によると、ヘインズ氏解任の要素として、以下のものがあるとしています。

瀬戸氏は「組織が多層になることで、意思決定に時間がかかる。全部自分でやって事業を理解するのが、私のビジネスの特徴」と話す。つまり、肥大化した組織をスリム化し、瀬戸氏自身の経営方針がきちんと伝わるようにするためだ。

日経新聞 5月9日の記事

確かに、経営統合の連続で、この会社は超肥大化しました。また、ジョウユウの件もあったわけですから、解任はまぁ当然といえば当然だと思います。

 

さて、Lixilグループ、もう1カ月もすれば新しいCEOとなります。藤森氏のように求心力をもって強い会社にしていくのか、今後が楽しみであります。それではまた!

 

[追記] 関連記事 

[注目ニュース] LIXIL、のれん代と商標権は5.4倍へ。自己資本の74%。重い。のれんと同じく瀬戸新CEOへの期待も重い。LIXIL、当時の輝きは取り戻せるのか。これまでの流れの整理とのれんの確認。今後を考える

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