ISSが400社もの企業の取締役選任議案に反対、日本企業の本質的な問題点とは。

 

ISS。つい先日、ISSについて言及しました。それがこちらの記事。

[グッドニュース] ISSはソフトバンク社外取締役の日本電産、永守氏再任に賛成。出席率悪かったけれど、再任賛成の理由とは。ISSの再任評価の方針がおもしろい。永守氏はソフトバンクの次に迫る大型議案で発言すべし

このときは、ISSが永守さんのソフトバンク社外取締役再任に賛成か、反対かという話でした。このケースでは、本来厳しいはずのISSが、例外的に永守さんを社外取締役として推奨した、という話でした。まだ読んでおられない方はぜひ読んでみてください。

 

 

ISSとは

さて、今回の話題は、ISS。再度復習しておくと、ISSっていうのはインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズの略で、議案に対して助言する会社。ISSは超大手です。影響力あります。

 

で、今回ISSがたくさんの日本企業の取締役選任議案に反対という報道がでました。以下、6月22日の日経新聞の記事をまとめ、考察していきます。

 

ISS、日本の3月期決算企業、約400社の取締役選任議案に反対を推奨

上記日経新聞の記事によれば、ISSは約400社の取締役選任議案に反対を推奨とのこと。なお、400社という数字、ISSが対象とした会社のうち、上記日経新聞によれば、

取締役選任の議案が出されているのは1880社。うち2割に相当する約400社

 

ということだそうです。400社。ということは、400社はISSの基準を満たさない会社、つまり、こういうことやってる取締役は微妙だから取締役でなくていいから、といってるようなもんなんですが、いったいどういうことなんでしょうか。

 

約400社がROEの基準を満たしていないとして反対を推奨

上記日経新聞によると、ISSはROEを独自の基準の一つとしてもっており、それは下記の様なものだそうです。

「5年平均の自己資本利益率 (ROE) が5%未満で改善傾向がない企業」という基準

 

ということは、約400社はROEが5%未満という話なわけです。ROE5%未満て、利益をちゃんとあげてる会社でそうならば、確かに正直あんまり魅力ないですね。

 

武田薬品は本気度がためされていると思う

日経新聞の中で例として数社書いてありますけど、まぁ日経ではフォーカスされてないですけど、私の方で一社フォーカスするとしたら、武田薬品ですかね。武田薬品の株主はけっこう怒ってるんじゃないですかね。低迷しまくってますから、武田薬品。年初来高値が6039円。21日の終値で4481円。

 

武田薬品なんて本来、日本の製薬業界で独走するべき存在なんですよ。それが、もう独走なんて言葉は使えないほど低迷している。今回のポイントであるROEに関しては5%にちょっと届かないぐらい。まぁ確かにもうちょっとで5%に届くという数字ではありますが、ライバルのアステラスなんて15%ぐらいありますからね。3倍ぐらい差があるわけですよ。他のライバルと比べても明らかにROEも低いし。ROEだけで見ても話になんない。

 

武田は最近は欧州で武田のがん治療薬であるニンラロが販売承認されなかったり、けっこうピンチな話が多いのも低迷の原因ですが、低迷続きの武田には、そろそろ株主が怒りだすころかなぁとは思います。武田の動きにも注目です。

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