[やりなおし請願、更新] EU離脱の国民投票のやり直し、オンライン請願のゆくえは?
EU離脱やりなおし請願、事の経緯
国民投票のやり直しを求める声が多かったので、オンライン請願が始まりました。
関連ニュース: 請願サイトのもともとの作成者は離脱派だった
なお、このオンライン請願、実はもともとの作成者は離脱者でした。上記ご覧ください。
国民投票のやり直しを求める声、激増中
日本時間の26日0時18分、6月25日の読売新聞の報道では、
170万件以上の署名が殺到
としており、その後、AFPが
署名した人が日本時間の26日昼までに270万人を超えた
としていました。で、今私が見ている限り、
出典 私が撮影
出典 私が撮影
というわけで、既に小数点を切り上げれば300万人です。ただ、定期的に観察してる私からみれば、このペースだと、300万件へ向かうと思います。
[更新] 300万人超えた
出典 私が撮影
というわけで、なんと300万超。この数字はどこまで伸びるのでしょうか。。。
[更新] 350万人超えた
350万人も超えました。
[更新] 400万人超え
出典 私が撮影
やり直し請願、400万人超えました。
一時アクセス不能の時もあった
AFPによれば、
議会の請願サイトには署名者が殺到したため、一時アクセス不能になった。
とのこと。そりゃ100万人以上この数時間の間に一気に増えてるわけですから、当然でしょう。
オンライン署名の効果は?
上記AFPによれば、
下院の審議要件である10万人を大幅に超えており、28日には下院に動議を提出するかを検討する委員会が開かれる。
というわけで、10万人の約30倍ぐらい既に集まっちゃってるってことです。(300万人の時で約30倍、400万人で40倍)。民意がこんなに割れてるなら、やはりすぐにEU離脱っていう流れにはならない可能性が高いですね。
関連 EUのリーダーは事前交渉しないというプレッシャーをかけた
[英EU離脱問題] EUの独仏伊首脳会談が行われる。英国との非公式交渉さえも認めない、事前交渉拒否で各国同意。ドイツ、フランス、イタリアというEUのリーダーの考えは。EU離脱通知が焦点
非公式交渉もしないとはっきり明言しました。
オンライン請願の内容
上記AFPによれば、
「投票率が75%未満で、残留あるいは離脱の多数だった方の得票率が60%未満であった場合、投票のやり直しを求める」とする内容。
投票率は72.2%だった。
というわけで、今回は75%未満の72.2%の投票率だったから、もう一回やりましょうよという話。でも、法律ではこれが定められていないから、きわどいところ。
どこからの署名者が多いか
上記AFPによると、
残留派が圧倒的に優勢だったエディンバラ (Edinburgh)とロンドン (London)に集中しているとみられる
まぁロンドンはシティがありますから、EU離脱となると金融界がダメージ受けてしまうんで、残ってくんないとまずいんですが。
2度目の国民投票は可能か?
6月25日の読売新聞の報道によれば、
英国では国民投票を行うには新たな立法手続きが必要で、再実施は難しそうだ。
というわけで、国民投票のやり直しは現実的にはかなり難しそうですね。ただ、これだけ影響力があると、EU離脱の時期には確実に影響を及ぼしますし、あとこれだけ反対者がいて、27.8%投票していなかった人がいるわけでしょう。ではこれらの人が少しでも投票すれば、結果は違っていたかもしれないわけですから、何かアクションがあるかもしれないですね。要注目です。
[更新] 正式に却下される
7月9日に時事通信が報じたところ、やり直し請願は412万人までいきましたが、正式に却下されたとのこと。
英政府は9日、英国の欧州連合(EU)離脱を決めた6月23日の国民投票について、やり直しを求める請願を正式に拒否した。
この却下の仕方、ものすごくあっけない。