フジが台湾で定額制動画配信サービス、おもしろくなってきた。
以前フジの動画について語りましたが、今回は、フジが台湾で定額配信を始めるというニュース。以下、7月6日の日経新聞の記事をまとめ、考察していきます。
何を配信するのか
上記日経新聞によれば、台湾で配信するサービスは、定額見放題サービス。
自社の番組のインターネット配信
「定額で見放題」のサービスでドラマなどのコンテンツ
一定の金額を払えば、いくらでもコンテンツを視聴できることがセールスポイントになるという。
これを読んで何を思うでしょうか。そうです、まさにこれはフジテレビが日本で始めようとしているサービス、FODプレミアム(フジオンデマンドプレミアム)と同じ内容です。FODプレミアム(フジオンデマンドプレミアム)については、前回の記事、
[メディアニュース] フジテレビ、動画定額配信参入へ。月888円、1000タイトル見放題 。フジオンデマンドは順調。フジオンデマンドプレミアムの登場。フジテレビの動画ビジネスについて考える
で扱いました。
配信する場所地域
台湾。確かに親日家は多いですね。
いつから
上記日経新聞によれば、8月から。
8月からっていうと、日本のFODプレミアム(フジオンデマンドプレミアム)と全く同じです。というと、台湾でもこのサービスを同時に始めるという感覚ですかね。
誰がパートナーか
上記日経新聞によれば、現地のKKTVというKDDI関連会社と組むようです。
KDDIの関連会社が現地に立ち上げた動画配信会社「KKTV」
Livedoorによると、この会社は台湾移住者のみ視聴できる配信サイトのようです。SVODサービスも他にしていると。
台湾のSVODサービス“KKTV(台湾居住者のみ視聴できる配信サイト)
豆知識 SVODとは
ちなみにSVODっていうのは、Subscription Video on Demandの略で、要は動画の定額配信のこと。まさに今回のテーマです。
なぜ台湾なのか
上記日経新聞によれば、
台湾では日本のコンテンツが人気
ドラマやバラエティーなどへの需要も高い
震災時に義援金が大量に集まったのも台湾でしたね。
フジは何を考えているのか
2つのことは確実に考えているでしょう
- FODがいい感じなので、これを大きくしたい
- ネットフリックスのようなビジネスモデルは無視できないものになっている
FODがいい感じなので、これを大きくしたい
ちなみに前回も書きましたが、フジは課金サービスのFOD(フジテレビオンデマンド)というのは既にやっており、これが人気なのです。前回の記事の引用をすると、
有料会員数 80万人超
月間利用者数 (無料コンテンツ利用者を含む) 300万人超
というわけで、80万人というかなりの有料会員がいるわけです。この、FODが進化したサービスが、今回の動画配信サービスです。(課金ではなく、定額制にする)。
ネットフリックスのようなビジネスモデルは無視できないものになっている
フジの世界戦略。上記日経新聞では、ネットフリックスが少し登場し、これも定額配信であるということをいっています。まさにこのネットフリックスが定額制動画配信サービスをしています。これが日本にもやってきたわけです。
ちなみにネットフリックスはアメリカの上場企業で、半端なくでかいです。私がアメリカにいたときもよく勧誘やら来ました。勧誘は多かったですが、知人などから、人気なのは垣間見ることができました。
結局、定額制動画配信サービスという流れはフジにとっても無視できないものになってきており、今回は日本だけでなく、世界でもこういうことをやっていくという意思があるとフジは示しているといっていいでしょう。今後に注目です。