この2社が組むのはなかなかおもしろい。

 

コニカミノルタとパイオニアが有機EL照明事業を統合へ。コニカミノルタとパイオニアは今春に50%ずつ出資する共同出資会社立ち上げる。両社の有機EL照明の開発や営業部門を切り出して新会社を設立へ。

日経新聞によると、コニカミノルタとパイオニアは有機EL照明事業を統合する方針を固めたとのこと。

 

今春に50%ずつ出資する共同出資会社(両社の持ち分法適用会社)を立ち上げる方向で最終調整しているとのこと。

 

31日にも発表するとのこと。両社の有機EL照明の開発や営業部門を切り出して新会社を設立する方向で調整しているとのこと。

 

  • コニカミノルタとパイオニアは有機EL照明事業を統合する方針を固めた
  • 今春に50%ずつ出資する共同出資会社を立ち上げる方向で最終調整している
  • 31日にも発表する
  • 両社の有機EL照明の開発や営業部門を切り出して新会社を設立する方向で調整している
  • 新会社は両社の持ち分法適用会社となるもよう

 

コニカミノルタとパイオニアが有機EL照明事業を統合します。この2社は共同で新会社を設立するわけです。

 

 

豆知識: コニカミノルタとパイオニアが統合する、有機EL照明の本格的な市場が拡大するのはまさにこれから。フレキシブル性が大きな特徴。

今回の話題である有機EL照明は次世代照明です。

 

しかし、次世代照明といってすぐ思いつくのは、やはりLEDです。2014年に、赤崎、天野、中村氏が青色LED発明でノーベル物理学賞に輝きましたが、こういった動きもLEDの認知度が高まるのに貢献しています。

 

LEDとずいぶん差が開いてしまった感がある次世代照明である有機EL照明ですが、本格的な市場拡大が見込めるのはまさにこれからと言われています。これから盛り上がる分野で、コニカミノルタとパイオニアが組むというわけです。

 

有機EL照明の特徴で特におもしろいのが、やはりフレキシブル性でしょうか。これは、照明のパネルを曲げたりできるという意味でもあります。

 

家にある電球も学校にある蛍光灯とかもそうですが、どちらも曲げたりできないですよね。あれを曲げようとすると、ぶっ壊れてしまいます。一方、有機EL照明ではそれができる。

 

あと、次世代照明というだけあり、省エネ。さらに、有機EL照明は、照らす範囲が広いのも特徴。環境や目にやさしいことでも有名です。

 

上記日経新聞によると、有機EL照明は基板の上に有機物の層を重ねる構造で面全体が光るとのこと。薄く軽量で曲げられる特徴があり、従来の照明よりもデザイン面で柔軟性があるとのこと。光の波長が自然光に近いため目に優しく、省エネ性も高いとのこと。

 

  • 有機EL照明は基板の上に有機物の層を重ねる構造で面全体が光る

  • 薄く軽量で曲げられる特徴があり、従来の照明よりもデザイン面で柔軟性がある

  • 光の波長が自然光に近いため目に優しく、省エネ性も高い

 

目に優しいのは、光の波長が自然光に近いからというわけで、なんとも興味深いあたりではあります。

 

さて、これから盛り上がる分野ですが、なぜコニカミノルタとパイオニアが組むのでしょうか。

 

 

なぜコニカミノルタとパイオニアは有機EL照明を統合させるのか。なぜコニカミノルタとパイオニアという組み合わせなのか。コニカミノルタがパイオニアと有機EL照明を統合させるメリットは。

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上記日経新聞によると、統合の最大の狙いは、急成長が見込める自動車向けで先行することとのこと。韓国のLGグループなどが投資を積極化するなか、競争力強化を狙うとのこと。

 

コニカミノルタは基板にプラスチックフィルムを使い、折り曲げられる照明に強みを持つとのこと。これにパイオニアが持つ有機ELの技術、自動車向けのビジネスの営業網を組み合わせて需要を開拓するとのこと。

 

コニカミノルタは有機EL照明を含む機能材料を成長分野の一つと位置づけていて、パイオニアとの連携で事業の拡大を狙うとのこと。

 

パイオニアはプラズマテレビや家庭用音響など不採算事業から撤退する一方で、車載機器に経営資源を集中してきたとのこと。コニカミノルタと組み、自動車向けの有機ELでも市場で存在感を高めるとのこと。

 

  • 統合の最大の狙いは、急成長が見込める自動車向けで先行すること

  • 韓国のLGグループなどが投資を積極化するなか、競争力強化を狙う

  • コニカミノルタは基板にプラスチックフィルムを使い、折り曲げられる照明に強みを持つ

  • これにパイオニアが持つ有機ELの技術、自動車向けのビジネスの営業網を組み合わせて需要を開拓する

  • 有機EL照明を含む機能材料も成長分野と位置づけており、パイオニアとの連携で事業の拡大を狙う

  • パイオニアはプラズマテレビや家庭用音響など不採算事業から撤退する一方で、車載機器に経営資源を集中してきた

  • コニカミノルタと組み、自動車向けの有機ELでも市場で存在感を高める

 

コニカミノルタは有機ELの特徴である、折り曲げられる照明に強みを持っています。そんなコニカミノルタが組むのがパイオニア。パイオニアという時点で、自動車向け市場を取りに行くという戦略が想像できます。

 

というのも、パイオニアは車向けにかなりの力を入れているからです。私の方でも以前興味深い話を記事にしましたが、例えばパイオニアは、運転手の脈拍数から眠気や疲労度を検知するような新技術を開発しています。座席にセンサーを置くという興味深い話です。

 

[居眠り運転や脇見運転警告の新たな技術] パイオニアやアルプス電気が運転手の眠気や脇見を検知する新技術開発。今後の目玉商品になるかもしれない

 

もちろんこれは有機ELとは違う話なわけですが、パイオニアが自動車業界との接点を確実に広げてきているという点が重要なわけです。近い将来、この販売網に入り込むのも大きな狙いの一つなわけです。

 

 

コニカミノルタとパイオニアの有機EL照明事業の新会社の売上や今後の予定は。コニカミノルタとパイオニアの事業統合後の生産拠点は。

上記日経新聞によると、有機EL照明の売上高は現在、両社合計でも数十億円程度とみられるが、中期的に250億円に拡大する考えとのこと。自動車のテールランプや室内照明などの用途を想定しているとのこと。

 

生産拠点はコニカミノルタが山梨県、パイオニアは山形県にあるが、事業の統合後も引き続き親会社が保有するとみられるとのこと。

 

  • 有機EL照明の売上高は現在、両社合計でも数十億円程度とみられるが、中期的に250億円に拡大する考え
  • 自動車のテールランプや室内照明などの用途を想定している
  • 生産拠点はコニカミノルタが山梨県、パイオニアは山形県にあるが、事業の統合後も引き続き親会社が保有するとみられる

 

やはり現時点で市場はまだ小さいですが、急拡大が期待できます。

 

コニカミノルタ・パイオニア連合のゆくえは。いい会社ができることを期待しています。

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