JTBがやってしまった。
JTB (ジェイティービー)。日本人の多くの方が知っている旅行会社です。学生の人気度も高く、就職ランキングでもよくみかけますね。両親がよく利用しています。しかし、そんな会社に何が起こったというのか。
顧客の個人情報流出。最大793万人分。
JTB,やってしまいました。各種報道機関が伝えたところによると、JTBが顧客の個人情報、最大793万人分を流出してしまった可能性があるとのこと。この個人情報、何が含まれているのかというと、
氏名
住所
電話番号
パスポート番号
などなど。
6月14日の日経新聞の記事より作成
氏名なんてどうでもいいですけど、住所、電話番号、パスポート番号とかは嫌ですよね。
あと、などなどなんで、他にもあるかもしれませんが、例えばおそらく生年月日なんて確実にとられてるでしょう。オレオレ詐欺とかに使われたらどうするんでしょうか。
あと6月14日の時事通信のほうを見ると、4359件に関しては、
有効な旅券の番号と取得日の情報が流出した可能性がある
としています。
流出していないと思われる情報
上記時事通信によると、
クレジットカード番号や銀行口座情報、旅行の予約内容の流出はないとしている
クレジットカードとか流出したらアウトなんで、これはクレジットカード即止めたりしないといけなくパニックになってしまうんで、これに関してはセーフっぽくてよかったですね。
あと、
店舗で予約を受け付けた顧客の情報は流出分に含まれていない
ということなので、わざわざ店舗に行き、やっていた人は今回はセーフのようです。
どうして流出が起こったか経緯
インターネット販売を手掛ける子会社、i.JTB(アイドットジェイティービー、東京)のサーバーに外部からの不正アクセス
原因はウイルスを仕込んだメールを送りつける「標的型メール」
3月中旬にサーバー内の不審な通信を確認、調査
不正侵入者が個人情報を含むデータファイルを作成・削除した痕跡が5月中旬までにみつかった。
なお、i.JTB (アイドットジェイティービー)に関しては、追記で書きました。
迷惑フォルダーに分類されたメールは開かないこと
我々個人でできることとして、迷惑フォルダーに分類されたメールは開かないこと。これは常識です。開くと、開いた、という事実が発覚してしまい、今後スパムメールなどが多くくることになるからです。あと、ウイルス感染したら嫌ですし。
システムが貧弱だろう
JTBは大手旅行会社。多くの顧客の個人情報を扱っている会社だからこそ、システムに莫大な投資をしてこういうリスク対策をしないといけない。今回の経緯を聞いている限り、システムが弱すぎた=JTBの認識が甘すぎた、といった感があります。今後このようなことが二度と起きないよう、JTBにはこの分野で思いっきり大きな投資をしていただきたく思います。
気になる顧客はフリーダイヤルへ
上記日経新聞によると、JTBが顧客対応の窓口を設置したとのこと。
専用のフリーダイヤルは、
0120・589・272
となります。すごく気になる方は電話して質問してもいいかもしれません。つながるかわからないけれども。
JTB、顧客の情報管理は頼むからしっかりやってほしいと思います。
P.S. 旅行会社という関連の話題で、この前、エイベックスの旅行会社について言及しましたが、エイベックスさんはこのようなことが起こらぬよう、予め徹底的に顧客管理のための予算を投じていただきたく思います。それではまた!
追記: i. JTB (アイドットジェイティービー)に関して
少々紛らわしい名前
ijtb (アイジェイティービー)と間違えてしまいそうなこの会社、正確にはijtbではなく、iとjの間に. (ドット)がついてます。だから、i.JTB(アイドットジェイティービー)といいます。
i. JTBの概要
いちようオフィシャルのホームページのリンクを貼っておきます。情報量少ないですが。
会社がしていること: i.jtbは、JTBのインターネットでの販売を担っています
親会社: JTBの完全子会社です
設立: 設立は10年前の2006年です。
従業員数: ホームページでは200名になってます。
売上: 19,383,520,000円: 平成28年3月期
さすがJTBのインターネット販売会社、売り上げがけっこうありますね。193億円。今回情報流出した顧客の数も半端なかったですから、大手がこれじゃちょっと勘弁してほしいですね。というか、この会社はインターネット販売専属の会社なんだから、システムぐらいちゃんとしておいてくれないとといったところなんですが。。。
私は親がJTBのユーザーなので、今回の件に関しては失望しています。一刻も早く対策をうってほしく思います。
追記: ウイルス発信源は中国からか
関連記事として、
[驚愕ニュース] JTBの顧客情報流出、ウイルスは中国からか。ファイア・アイの調査の結果とは。ファイア・アイはあのトップガンの名和氏がCIOに就任した会社。プラグxの危険性など、いろいろ探る。
及び、アイドットジェイティービー関連記事としては、
この後、以下の記事も書いています。
[納得ニュース] JTB予約サイト販売、1割減。るるぶトラベルは本当に大丈夫か。JTB利用者のための現状分析と、今後どうすべきか考える
を書きました。関心がある方は、ぜひご覧ください。