5%も長期投資組がここで入ってくるなんて、トヨタは幸せだ。

 

三井住友信託銀行。三井住友トラスト・ホールディングス傘下の、信託銀行です。今回のミソは、信託銀行とはなんぞや、そして、なぜ日銀が登場するのか、そしてなぜトヨタにとって今回の件はありがたいのか、解説していきます。今回は、他社2社もトヨタへお金を入れているようですが、5%とは一体どうなっているのか、豊田市出身のトヨタ応援団としてチェックしてみます。以下、6月21日の日経新聞の記事をまとめ、考察していきます。

 

 

トヨタ株5.08%。保有したのはどこか?

大量報告をだしたのは、上記日経新聞によれば、

三井住友信と三井住友トラスト・アセットマネジメント、日興アセットマネジメント

 

の3社となっています。一つ私の方で付け加えておくと、3社とは言っていますが、三井住友トラストというのは冒頭でも書いたように、三井住友信託の親会社ですから、同じグループで別々に買っているという違いにすぎません。

 

 

その保有数、金額

上記日経新聞いよれば、

15日時点の保有株数は1億7183万株、金額で約9600億円だった。

 

 

保有目的

大量保有報告書によると保有目的は「安定株主としての長期投資目的」となっている

 

後に言及しますが、これが一番ウェルカムでしょう。

 

 

日銀が影響???

ココ、重要なので、引用させていただきます。まず、上記日経新聞によれば、三井住友信は、

2015年2月、日銀の「指数連動型上場投資信託受益権等買入等基本要綱」に基づく受託者に選ばれた。

ありましたよね、こんな話。せっかくだから、日銀のこれに関する報告書も貼っておきます。これってつまり、日銀がこのケースにおいては、三井住友信を通じて、ETFを買うという話であります。

 

で、これが今回の件とどう結びつくのかというと、上記日経新聞でいちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員からの、このようなコメントを見ることができました。

 

追加設定に伴い、現物株を手当てしているのではないか

 

要するに、です。ETF発行の際って、現物の裏付けが必要ですよね?だから現物でトヨタ株を買っていた可能性がある、という憶測の話です。可能性は十分あると思います。理由はなんであれ、長期投資組はウェルカムしていいでしょう。

 

 

なぜトヨタにとっては今、長期組はウェルカムなのか

トヨタは自動運転はもちろんのこと、ロボット作る気満々です。ロボットをトヨタ生産方式で将来的には作る可能性があるわけです。

 

そして、このロボットというのは、とにかく時間とカネがかかる。これに、トヨタは挑み始めたわけです。

 

どれくらいの時間か。トヨタは10-15年後に家庭用ロボットの普及を考えているようです。もし本当に10-15年でできるなら、そんなのあっという間ですよ。

 

私の関連記事で、

[注目ニュース] トヨタは近い将来、家庭用ロボットの生産をトヨタ生産方式でする可能性がある。ギル・プラット氏、語る。買収交渉はどうなっている?人員確保は?

を読んでみてください。

 

なお、三井住友銀行の方ですが、関連記事で、

[グッドニュース] 三井住友銀行、農業参入へ。銀行が米の生産に参加する時代が来た。日本のコメ作りを三井住友銀行は後押しできるか。パートナーがNECなのも心強い

 

というのも書いています。三井住友と聞くと最近はアツいですね。

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