香港ディズニーの経営がきつくなってきている。

 

6月29日の日経新聞の記事より、香港ディズニーランドの経営の厳しさをまとめ、考察していきます。

 

開業10年の昨年9月期は赤字

上記日経新聞によれば、

昨年9月に開業から10年を迎えたが、入園者全体の4割を占める中国本土客が景気減速などを背景に減少。2015年9月期は4期ぶりの赤字に陥り、従業員削減のリストラに踏み切った。

 

入園者の4割が中国本土から。これは完璧に中国依存体制ですね。これはまずいんですね。それが以下。

 

上海ディズニーランド、オープンへ

上記日経新聞によれば、

6月16日にはライバルの上海ディズニーランドが開園し、遠のく客足に追い打ちをかける可能性もある。

 

そうですね、上海ディズニーランドオープン数時間前に、私も記事を書きました。それがこちら。

[話題のニュース] 16日、上海ディズニーランド、オープンの日!見どころ満載、問題満載。注目は?偽商品、チケットの問題、マナーの問題、規模の比較、CEOの今後の計画まで総ざらいしてみる

 

で、上海ディズニーランドは香港ディズニーランドと比べてどうなのかというと、上記日経新聞によれば、上海ディズニーランドは

広さは香港の約3倍。香港の入園者が年800万人にも届かない中、上海は初年度で1000万人を目指すという

 

上海ディズニーは)最大・最善の成果を追求する中国の政府・国有企業の事業でもある」。

 

そうですね、上海ディズニーランドは中国共産党の国家事業ともいえます。

 

香港と中国本土の関係も少しぎくしゃくしている

まぁ私は中国本土の方も香港の方も両方知っていますが、文化とか全然違いますからね。最近では、私の方では以下の記事を書きました。

[恐怖ニュース] 香港書店店長、24時間の歯ブラシ自殺監視下と心理的なプレッシャーについて語る。8か月後中国から解放された。驚異の釈放の条件とは。人権侵害はよろしくない

これは、香港の書店関係者らが誘拐、拉致されたなどという話なんですが、こういうのを見ても、ぎくしゃくする理由とか、わかると思います。

 

香港ディズニーランドではトイ・ストーリーファンには人気がある

私の知り合いで、ディズニーの熱狂的ファンがいるわけです。その人は、この前事件のあった、フロリダのディズニーのホテルにも泊まっている人です。

事件については

[恐怖ニュース: 更新] なんとディズニーワールドのホテルの沼からワニが出現。2歳児を引きずり込む。2歳児の行方はいまだに不明 → 残念ながら2歳児は遺体として15時間後に発見。。。場所はあのフロリダ州、オーランド

をチェックしてください。

 

で、このファンいわく、香港ディズニーには、トイ・ストーリーランドという、アジアで唯一のテーマランドがあり、トイストーリーファンはここへ行くしかないと言っていました。トイストーリーのこれは目玉の一つと言えるでしょう。

 

でも、中には人が全然いない、とも言っていました。実際、上記の日経の記事でもつい最近訪れた方の意見を書いています。

 駐車場の埋まり具合は3分の1ほど。オープンしたばかりの人気映画「スター・ウォーズ」をテーマにしたローラーコースター「ハイパー・スペース・マウンテン」も、待ち時間は20分ほどで済んだ。秦さんは「もう一度来ることはないかな」と話し、香港市内の観光に向かった。

 

4月には人員削減

上記日経新聞によれば、

運営上の人員調整だ」。香港ディズニーは4月に100人近い従業員の解雇に踏み切った。まとまった数の人員削減は、開園以来初めてのことだ

 

というわけで、上海ディズニーランド開演前の4月でさえ、100人もリストラしてしまったわけです。今回、6月に上海ディズニーランドが開園して、客の4割が上海に流れると考えると、非常に、非常に厳しい状況となる事は間違いないでしょう。

 

ぜひ香港ディズニーランドには、ビジネスモデルの転換とさらなる目玉商品を考えていただいたいものです。そうでなければ、さらなるリストラも。。。

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